2021年2月19日更新
飲み過ぎ注意?ルイボスティーの味や効果的な飲み方、副作用についても
お茶の中でも比較的強いクセが美味しいルイボスティーは、体に様々な利点をもたらしてくれると常飲する方も多いですが、ルイボスティーの効果的な飲み方をご存じですか。副作用なども気になるところですが、今回はルイボスティーの味や原料となるルイボスとはについてご紹介していきます。
健康茶のイメージが強めなルイボスティー
健康的なお茶を常飲したいという方にも積極的に取り入れられているルイボスティーというお茶は、紅茶に似た色合いをしています。ただ美味しいという理由だけではなく、カフェインが含まれないことで人気が高いお茶でもあります。ホッと一息つくティータイム用の飲み物としても、体質の改善をしたいという方にも広く活用されています。
ルイボスティーの味は?
ルイボスティーは比較的クセの少ないお茶だと言われていますが、口に入るものは人それぞれ味覚の感じ方が異なるため一人の人が飲みやすいと感じても、もう一人はクセのある味だと感じる場合もあるでしょう。
ルイボスティーは濃い色合いをしており、一見きつそうな味わいが予想されますが、意外とすっきり飲めるお茶でもあります。
ルイボスティーのルイボスとは?
ルイボスティーが何でできているのかと言うと、原料となっているのはマメ科アスパラトゥス属の一種であるルイボスという植物です。
ただこのルイボスという植物は貴重な存在だとされており、ルイボスが育つのは南アフリカ共和国のケープタウンから250km進んだところに位置するセダルバーグ山脈でのみとされています。
ルイボスを広めようとアメリカやオーストラリアなどの国でルイボスの栽培が始められましたが、それも失敗に終わっています。そのため、ルイボスの産地はセダルバーグ山脈のみということになります。
ちなみにルイボスの産地であるセダルバーグ山脈は植物にとって決して良い環境とは言えません。セダルバーグ山脈は非常に強い日差しに四六時中さらされており、尚且つ朝と夜の気温差は30℃以上になるといいます。そんな厳しい環境をなぜ自ら選ぶのかは謎ですが、ルイボスティーに変わるルイボスが私達人の体に良い効果をもたらすのはそういった環境で育っているためなのです。
ルイボスティーは2種類
1つの種類しかないと考えられがちなルイボスティーですが、実はグリーンルイボスティーとレッドルイボスティーの2種類があります。
この2つの大きな違いは「発酵させているかどうか」です。グリーンルイボスティーは発酵されておらず、レッドルイボスティーと比較するとクセや香りがなく口辺りさっぱり飲めるのが特徴です。
ルイボスティーには抗酸化作用の働きがあるフラボノイドという成分が含まれているのですが、グリーンルイボスティーはレッドルイボスティーと比較して10倍のフラボノイドが含まれています。
対してレッドルイボスティーは、色味から分かるように濃い赤色が特徴的で、発酵させている種類のものになります。
レッドルイボスティーはグリーンルイボスティーと比較すると、香り高く味も濃く感じられ、ほんのり甘さも感じます。比較的入手しやすいタイプのルイボスティーであり、値段も続けやすいお手頃価格のものが多いです。
しかし、グリーンルイボスティーは発酵しないように管理が必要不可欠となってくるため、レッドルイボスティーよりも価格が高いものがほとんどです。
ルイボスティーの効果を知っておこう!
ルイボスティーは昔から健康に良いお茶というざっくりとしたイメージを持っていたという方も多いことでしょう。そんな栄養が詰まった美味しいお茶をどう効率良く摂取していくかと計画する前に、まずは詳しいルイボスティーの効果をインプットしてみましょう。
アレルギーの緩和(アトピー含む)
ルイボスティーが何に良いかと聞かれた際に、花粉症だと答える方も多いでしょう。まさしくその通りで、ルイボスティーには花粉症を筆頭とする喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギーの緩和に役立つと言われています。かゆみにも効果が期待できるため、アレルギー症状でお悩みの方はまず手軽に始められるルイボスティーから選択肢に入れると良いでしょう。
美に関する様々なメリット
ルイボスティーから得られる様々なメリットを挙げていくと、美肌やアンチエイジング効果、代謝の向上や血流促進、ダイエット効果や便秘解消などがあります。
ルイボスティーには前述したポリフェノールの一種であるフラボノイドという代謝を上げて血流を良くし、体の老化を防ぐ成分や、血圧を下げるルチンという成分、そしてミネラルが豊富に含まれているため、肝機能の手助けを行い、二日酔いを中和する働きもあります。また、ルイボスティーは整腸作用や利尿作用も兼ねているため、便秘解消やむくみ解消など長期的に続くと不快な症状を緩和してくれる働きがあります。
カロリー消費量の強化もしてくれ、寝る前に飲むと体を温めるルイボスティーは、ダイエットにも質の良い睡眠の手助けにもなります。
ルイボスティーの利点を得られる効果的な飲み方とは?
ここまでルイボスティーが人体にどのような効果をもたらしてくれるのかお伝えしましたが、なるべくベストなタイミングや効果的な飲み方をしたいですよね。ルイボスティーを飲むタイミングはご紹介した効果が得られるタイミングで飲むと良いでしょう。
食事中や寝る前など基本的にはいつ飲んでも良いですが、気分によって飲み方を変えることもできます。例えば本場であるアフリカで浸透している飲み方は、ミルクを入れて飲むアレンジです。ミルクを入れることによってより飲みやすくなり、コクのある優しい味わいになります。
また、ショウガを入れると体が更に温まるため、冬に嬉しいホットティーになりますよ。気分が優れないときや、ビタミンを追加したい場合は柑橘類を入れてもGood。ゆずやレモン、みかんなどお好みの柑橘類をプラスしてみましょう。果物がない場合はジャムで代用しても美味しく仕上がります。
ルイボスティーに副作用はあるのか
体に良いことづくめのルイボスティーですが、副作用が気になるという方もいるでしょう。
ルイボスティーは一部のハーブティー同様にピロリジジンアルカロイド(PA)を含みます。
ピロリジジンアルカロイド(PA)とは植物が生成する毒素で、これまで約660ほど発見されています。ピロリジジンアルカロイドがどのような毒素で人体にはどのようなリスクがあるのかですがドイツでの研究結果をご紹介します。
子どもと成人のPA摂取の最大原因となる食品は?
生後6ヶ月から5歳までの子どものPA摂取は、ハーブティー(ルイボスティーを含む)、紅茶、ハチミツが主な原因である。特定の食品サプリメント(DS)を別にすると、成人にも同様の傾向が見られる。成人では全PA摂取に対するハチミツの寄与は低く、緑茶が子どもより高くなっている。成人にとって追加の暴露源であり、濃度が高いDSが食品由来の総PA摂取量の最大原因となっている。PAsを含む食品は消費者に健康リスクを引き起こす?
現在、BfRは関連食品群の汚染実態に関する最新データを用いた総摂取量の推定に基づき、食品中の1,2-不飽和PAsによる健康リスクの評価を行っている。それによると、食品(ハーブティー、ルイボスティー、紅茶・緑茶、ハチミツ)に含まれるPA量は長期間摂取すると子どもと成人に健康リスク(慢性)を起こす恐れがあるが、急性の健康リスクはない。
これを見ると、ピロリジジンアルカロイド(PA)は慢性的には健康リスクを引き起こすがすぐにどうこうということではないということです。
休憩タイムにはルイボスティー
ルイボスティーについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。豊富な栄養成分は栄養が不足している人にとって非常に嬉しい情報ですよね。せっかく飲むならこれらのありがたい効果を得たいものですから、上手にルイボスティーを生活の中に溶け込ませていきましょう。