2023年8月7日更新
つるむらさきには毒性がある?味と栄養は?
皆さんは「つるむらさき」という野菜をご存じでしょうか?
スーパーによっては陳列されているケースもありますが、あまり一般的な食材ではないため、知らない人も多いかもしれません。
ご近所の方にいただいたものの、どう調理していいのか分からないといったこともあるかもしれません。
ネットで検索してみると、「つるむらさき 毒性」といった情報も目に入ってくるので、不安にもなるでしょう。
この記事では、そんな「つるむらさきには毒性があるのか?」という疑問や「味と栄養」について解説していきたいと思います。
つるむらさきとは?
つるむらさきは、「ツルムラサキ科の葉物野菜」です。
中国や東南アジアで栽培されているので、日本のスーパーなどではあまり見かけない野菜です。
茎の部分が紫色になっていることから、この名前が付けられました。
ただし、これはあくまでも中国や東南アジアで栽培されたつるむらさきの茎が紫色になっているだけで、日本で栽培されているつるむらさきは茎が緑色です。
旬の時期は6月~8月ですが、近年は栽培方法の工夫によって通年販売されています。
つるむらさきの毒性
この記事を読んでいるということは、おそらくつるむらさきに毒性があるのか知りたいと思っているはずです。
結論から先に言えば、つるむらさきに毒性はありません。
茎の根本は落として調理する必要がありますが、ほうれんそうなどと同じように調理しても問題ありません。
「じゃあなんでネットで検索すると毒性といったキーワードが出てくるのか」と疑問に思う人もいることでしょう。
実はこの毒性というのは、つるむらさきではなく「モロヘイヤ」と間違われている可能性が高いです。
見た目が非常に似ているので、つるむらさきに毒性があると勘違いしてしまうのでしょう。
モロヘイヤは、茎にストロファンジンと呼ばれる毒があります。
ただし、スーパーなどに流通されているモロヘイヤはストロファンジンがしっかりと取り除かれているので安心して調理することができるのです。
毒性はないが食べ過ぎると副作用があるので注意
前述した通り、つるむらさきには毒性がありませんが、食べ過ぎには注意が必要です。
なぜならば、つるむらさきには「シュウ酸」と呼ばれる成分が含まれているからです。
シュウ酸を多く含む食材を過剰摂取すると、「尿路結石」を引き起こす可能性が高まります。
特に生で500g以上を食べ続けるとリスクが高まるため、食べ過ぎないように気を付けましょう。
シュウ酸が減少するので、食す際には生ではなく茹でる調理法がおすすめです。
つるむらさきの味と栄養
つるむらさきは、ほうれんそうに似た味で、ほんのりですが土の香りがします。
土臭さが苦手な人は、あまり好きな味ではないかもしれません。
見た目がみずみずしく、色が濃いつるむらさきは、特に美味しいと判断できます。
栄養は非常に豊富で、以下のような栄養素が豊富に含まれています。
- 食物繊維
- カルシウム
- マグネシウム
- カリウム
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
- βカロテン
免疫力や美肌などにポジティブな影響をもたらしてくれるので、見かけたらぜひ購入し食したい野菜であると言えるでしょう。
つるむらさきのおすすめメニュー
ここからは、つるむらさきのおすすめメニューをいくつかご紹介しましょう。
つるむらさきのおひたし
ほうれんそうと似ているので、当然ながら「おひたし」がおすすめです。
塩を加えたお湯に茎を入れて中火で1~2分茹で、その後葉の部分を入れて1分ほど茹でるだけでOKです。
ザルにあけて氷水でしめたら、水分を取ってお好みの味付けで食べましょう。
つるむらさきと豚肉の炒め物
味の特徴が良い意味で少ないので、基本的にどのような料理にもあるのですが、炒め物に使うと非常に美味しさが引き立ちます。
若干粘り気があるため、豚バラ肉と併せて炒めると美味しさが引き立ちます。
炒める際は、塩コショウや醤油と併せてにんにくを少量加えるとより美味しくなりますよ。
つるむらさきのツナサラダ
軽く茹でたツルムラサキの葉の部分を一口大に切りツナを加えたら、塩を適量ふりかけます。
たったこれだけで、美味しいつるむらさきのツナサラダが完成します。
つるむらさきのヌルヌルの食感戸ツナの味がとても合うので、食べたことがない人はぜひ作ってみましょう。
まとめ
今回は、「つるむらさきには毒性があるのか?」という疑問や「味と栄養」について解説してきました。
あまり聞き慣れない野菜であるつるむらさきは、毒性もなく安心して食べられます。
栄養も非常に豊富であるため、ほうれんそうのように日常の食卓に頻繁に登場させるのも良いでしょう。
まだ食べたことがない人は、ぜひスーパーの野菜コーナーを探してみてはいかがでしょうか?