2017年5月10日更新

栄養補給にも美容にも!アボカドオイルの成分と使い方について

アボカドオイル

良質な脂肪をたっぷり含み、栄養価が高くお肌に潤いを与えることでも有名なアボカド。
そんなアボカドからとれるオイルがあるのをご存知ですか。
今回はふだんアボカドを食べないという人でも使える、アボカドオイルの魅力をお伝えします。

  1. 目次
  2. アボカドオイルとは
  3. アボカドオイルの食べ方
  4. アボカドオイルの化粧品としての使い方
  5. アボカドオイルの成分と効果
  6. アボカドオイルの注意事項や保存方法について

アボカドオイルとは

アボカド(クスノキ科)は、南アメリカの熱帯地域や亜熱帯地域を原産とする果物で、15世紀スペイン人が発見しヨーロッパへ持ち込まれました。現在ではスペインのほかイスラエルでの栽培が盛んであり、アボカドオイルも特にこの地方で多く作られています。

アボカドオイルの味は?

アボカド自体に強い味や香りが無いことから、アボカドオイルにもほとんどクセがありません。
このアボカドオイルは、ピーナツ油やごま油のようなしつこさがなく、オリーブオイルのような雑味が少ないことから、ヨーロッパでは多くの人に愛用されています。味はほのかに甘く、繊細で滑らかな口あたり、他のオイルより少しとろみがあります。そして若葉や卵黄に似た香りがかすかにするのが特徴です。

アボカドオイルのカロリーは?

気になるカロリーはというと、オリーブオイルやサラダ油、ごま油など私たちが日常よく使う油のカロリーは皆ほぼ920kcal/100gであることから、アボカドオイルも例外ではなく、100gあたり920キロカロリーで、大さじ1杯だと約110キロカロリーです。1日の目安が大さじ1杯と考えるとカロリーは高めですね。
アボカドオイルに含まれる栄養は、規定量を毎日継続して摂ることが望ましいですが、ダイエットをしている人は就寝前は避けましょう。

アボカドオイルの食べ方

えごま油や亜麻仁油のように、健康食品として1日大さじ1杯をそのまま摂る方法が一般的です。
毎日飽きずに続けて摂るには、サラダドレシッングの材料にしたり炒め物に使うのも良いでしょう。
アボカドオイルは他の油より熱に強い特性があるため、炒め物や焼き物でも栄養が壊れにくく、幅広い料理に使えますよ。

アボカドオイルの化粧品としての使い方

アボカドオイルは栄養豊富な健康食品としてだけでなく、アンチエイジング化粧品としての使い方もあります。以下にアボカドオイルの栄養を壊さず、手軽に実践できる方法を紹介します。

浸透抜群オイルパック

アボカドオイルの保湿力は非常に高い反面単独で使用すると効果が発揮されにくいという欠点があります。そこで、アボカドオイルにホホバオイルを半量ほど混ぜ、ローションシートやパックに含ませて使用します。
使い方は普通の美容液と同じように、メイクオフし洗顔後10-15分間浸透させ、最後にもう一度水で洗顔します。

アロマ&美白パック

アボカドオイルの美白効果は高く、アロマオイルを用いた美白パックは最も多用される方法です。
アボカドオイル10mlにプロテア、バラ、ジャスミン、レモン、スイートオレンジ、カモミール、ラベンダー、ミソハギのうちいずれかアロマオイルを3滴加え、この割合で調合したアボカドオイルをパックに浸み込ませ、10-15分間使用します。

マッサージオイル

滑らかで肌のつけ心地もよいことから、お風呂上がりに脂肪が気になる部分に塗って、しっかり揉みほぐせばセルライト撃退にも使えます。べたつかず滑りが良いため、ダイエット効果のほかにリラックス効果も得られますよ。

アボカドオイルの成分と効果

健康にも美容にも効果的なアボカドオイルですが、一体どんな成分からなるのでしょうか。
また、どんな病気に効果的なのか見ていきましょう。

アボカドの成分は

アボカドに含まれる脂質の多くはリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸であり、これらは体内毒素の体内の代謝に大きく役立つ成分です。また、
ビタミンA 、B1 、B2、Dやカリウム、リン、マグネシウム、硫黄、カルシウム、ナトリウム、銅といったミネラルも豊富に含む、まさに健康食品です。
これまで抽出が困難とされてきたこれらの有効成分を、1999年ニュージーランドの料理人とニュージーランド大学食品研究部の専門家が添加物を加えず冷却圧縮により、アボカドオイルを抽出する方法を開発し、注目を浴びるようになりました。

これらがもたらす効能は

アボカドオイルを長期的に摂ることで、食べ物の消化促進、胃粘膜の保護、便秘や尿道感染の改善に加え、肝臓や胆のうの機能を回復する効果があります。

アボカドオイルの注意事項や保存方法について

体に良いことばかりのアボカドオイルですが、一部の人にとっては刺激がある可能性があります。
アボカドを食べたがことがない人が初めてオイルを使用するときは、注意するようにしましょう。

アレルギーの危険性

アボカドオイルはその保湿力の高さからシャンプーなどでも使用されますが、皮膚や目に入った時を想定した試験では、少しの刺激はあるものの、アレルゲンを示すものはありませんでした。しかし多くの研究において、アボカドオイルが牛、馬、羊、うさぎ、カナリヤに毒物中毒の反応が見られたという報告がなされているのも事実です。

栄養を逃さないための保存方法

アボカドオイルは栄養が壊れにくく保存に適していますが、低温すぎると栄養が下に沈殿する特性があり、冷凍には不向きです。夏場は冷蔵庫に入れるなどし、なるべく0℃以上から室温の間で保管するようにしましょう。

健康にも効果的で美容にも使えるアボカドオイル。
毎日ふんだんに使って、体がきれいになってゆくのを実感してみてはいかがでしょうか。