2017年3月1日更新
タマリンドガムって何?
タマリンドガムをご存知でしょうか。
ガムというと、エチケットのために持ち歩いている人も多いと思いますが、実はお菓子のガムのことではありません。
それでいて、私たちの身近なものに幅広く使われているのです。
そんなタマリンドガムとは一体どんなもので、何に使われているのでしょう。そしてそれらはどんな効果があり、私たちの身体に何らかの影響を与えはしないのか、気になるところを調べてみました。
- 目次
- タマリンドガムとは
- タマリンドの栄養成分は?
- タマリンドの効果や効能ってどんなもの?
- タマリンドの基本的な使い方は?
- タマリンドに注意点やアレルギーの危険はあるの?
- 美容と健康にタマリンドの果実
タマリンドガムとは
タマリンドとは
タマリンドとは、マメ科ジャケツイバラ亜科タマリンド属の常緑高木です。
別名をチョウセンモダマといい、主に熱帯地域では果実が食用として利用されています。日本でも、ウスターソースなどの調味料にもちいられていますよ。
日本では増粘剤や着色料として使われることが多い
タマリンドの種からは、多糖類やフラボノイドが抽出できます。これはそれぞれ増粘剤、着色料として使用されます。
フラボノイドの方はタマリンド色素といい、赤褐色に染める着色料として食品添加物に指定されています。
タマリンドシードガムって何?
タマリンドシードガムとは、上で述べた増粘剤のこと。
タマリンドの種、つまりシードから抽出されたガム(増粘剤)なので、タマリンドシードガムと呼ばれているのです。
タマリンドの栄養成分は?
具体的には、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、葉酸、リボフラビン、ナイアシン、銅、カリウム、カルシウム、鉄、セレン、亜鉛、マグネシウムなど。
タマリンドに含まれる薬効成分
リモネン、ゲラニオール、サフロール、ケイ皮酸、サリチル酸メチル、ピラジン、アルキルチアゾールなど。
タマリンドの効果や効能ってどんなもの?
胃腸の調子を整える
タマリンドには整腸作用があります。これにより、胃腸の不調を改善してくれるほか、便秘の解消にもつながるでしょう。
これによりデトックス効果が得られ、肌の調子が良くなるなどの効果も見込めます。
血液関係の健康を保つ
タマリンドには、血液をサラサラにしたり、血行を良くしたりする効能があります。
これにより冷え性や貧血、血栓などの症状が改善されるほか、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防にも役立つのです。
心身の疲労回復、滋養強壮
タマリンドには、体力増強や心身の疲れを癒す効果があります。
健康が保たれるので、新陳代謝のアップにもつながるでしょう。
タマリンドの基本的な使い方は?
検疫の問題から、日本ではタマリンドの生の果実は売られていません。
そのかわり、タマリンドブロックというものが販売されているのですが、これは、タマリンドの果実だけをとりだし、ブロック状に固めたものです。
使うときは、タマリンドブロックを5倍ほどの量の水につけて戻しましょう。
戻った果実はもちろん、戻すのに使った水にも栄養豊富なエキスが含まれていますよ。
もし、お土産などでタマリンドの果実を入手することがあれば、まずは味見をすることが大切。
なぜなら、タマリンドは種類によって酸の含有量がかなり違い、甘いものもあれば酸っぱいものもあるからです。
甘い果実はそのまま食べたり、ジュースにしたりできますが、すっぱいものは料理の酸味付けに使うといいでしょう。
タマリンドガムはどうやって使うの?
タマリンドガムは増粘剤ですから、個人で使う機会はあまりないかもしれません。
ジェル石けんやジェルアロマなど、手作りする人は重宝するのではないでしょうか。
タマリンドに注意点やアレルギーの危険はあるの?
タマリンドには、血圧を下げたり、血液をサラサラにしたりする効能があります。
大抵の場合問題はないでしょうが、アスピリンなど血液の薬を使用されていて、これらの効果が心配な方は、あらかじめお医者さんに相談するといいでしょう。
ピーナッツ(落花生)アレルギーの人は注意が必要
タマリンドはピーナッツの仲間です。
そのため、ピーナッツ(落花生)にアレルギーのある人は避けたほうがいいでしょう。
ピーナッツ(落花生)は特定原材料に指定されており、微量の摂取でもアナフィラキシーショックなどを起こしやすい食品です。
美容と健康にタマリンドの果実
タマリンドは美容と健康にとてもいいことがわかりました。
しかし、日本ではそれほどなじみがなく、すすんで摂取しようとしなければ、なかなか取り入れる機会がないかもしれませんね。
タマリンドは、ピーナツアレルギーや血液関係の薬を飲んでいる人以外には、特にこれといった問題や危険性のない食品です。
それに、その種から作られるタマリンドシードガムや、タマリンドシード色素(着色料)も安全性が非常に高いことがわかっています。
もし、これらを摂取する機会があったとしても、安心して大丈夫でしょう。