2017年4月20日更新

ナツメグの基本的な使い方とは? その効果や効能から致死量まで

ナツメグの種と粉

ハンバーグをはじめ、ひき肉料理には必ずナツメグを入れるという人は多いと思います。
また、臭み消しが必要な場合、真っ先にナツメグを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。
確かにナツメグは肉、とくにひき肉によく合うし、臭み消しの優等生ですよね。そんなナツメグには、消臭以外にもとてもありがたい効果があることをご存知ですか? それとあわせて、とっても恐ろしい作用があることも。
ナツメグについて、そのあたりも含めて詳しく調べてみました。

  1. 目次
  2. ナツメグとは
  3. ナツメグの効果、効能とは
  4. ナツメグの基本的な使い方
  5. ナツメグの危険性
  6. ナツメグは、量さえ守れば問題なし!

ナツメグとは

ナツメグの実と種

ナツメグって何?

ナツメグとは、モクレン目ニクズク科の常緑樹。インドネシアのモルッカ諸島が原産です。
この木の実には種があるのですが、その種の殻を割って取り出した中身がナツメグです。ちなみに、種の表面の皮もスパイスとして使われ、こちらはメースと呼ばれます。

ナツメグの味と香りってどんなもの?

ナツメグは甘い香りがしますが、味はそれとは対照的に少し苦いです。
ただし、加熱すると苦味は消え、甘みが出てきます。

ナツメグの栄養成分

ナツメグの栄養成分の中で特に多いのは、銅とマンガン。
そのほか、以下の栄養素が含まれています。

ビタミンA、ビタミンB1、B2、ナイアシン
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛など

ナツメグのカロリーってどれくらい?

ナツメグのカロリーは、100gあたり559kcalです。
数字だけを見れば多く感じるかもしれませんが、通常、ナツメグを100gも摂取することはないでしょう。
小さじ1だとだいたい2g、カロリーは11kcalほどです。

ナツメグゼラニウムってこの食べるナツメグ?

ガーデニングで人気のゼラニウムですが、その一種にナツメグゼラニウムというものがあります。
ですがこれは、ナツメグに似た香りがするところから付けられた名前であり、スパイスのナツメグとはまったく関係ありません。別物です。

ナツメグの効果、効能とは

実はナツメグには、たくさんの効果や効能があるのです。
中でも、冷えを改善したり、消化器系の働きをよくしたりする効果は広く知られ、漢方としてももちいられているほど。
ナツメグの主な効果、効能は次のとおりです。

胃腸の調子を整える

ナツメグには整腸作用があるので、腸内のガスや毒素を排出たり、腹痛や下痢、便秘を改善してくれます。
また、胃の働きをよくして消化を促し、胃もたれや膨満感などの解消にも役立ちます。

身体をあたため、発汗を促す

ナツメグには発汗作用があります。そのため、体がポカポカして冷え性の改善に役立ちます。
また、血の流れもよくなるので血栓の予防効果なども見込めるでしょう。

口臭予防

ナツメグにはオイゲノールという香り成分があります。
この働きにより、口臭の改善が期待できるのです。

リラックスし、快眠できる

ナツメグから作られる精油には、疲労回復に効果があると言われています。
また、就寝前にナツメグを少し加えたホットミルクを飲むと快眠効果があるようです。

ナツメグの基本的な使い方

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ナツメグといえば、特有の甘い香りをもつ香辛料です。
そのため、パンやクッキーに入れるなど、香りを引き立たせるような使い方が一般的。
また、ナツメグの香りは加熱すればより強くなるので、料理の仕上げに使うよりも下味など、火を通す前に使うようにしましょう。そうすれば、料理の風味が一層よくなります。

また、ナツメグは、臭い消しとしても使えます。
とくにひき肉と相性がいいので、ハンバーグなどのレシピには必ずといっていいほどナツメグを加えると記されているのではないでしょうか。

ただ、ナツメグはパウダー状だとあまり長く香りがもちません。
ですから、できればホール状のものを購入し、使うときにひくようにしましょう。ナツメグ・ミルがなければ、おろし金でも大丈夫です。

ナツメグの賞味期限ってどれくらい?

ナツメグは、湿気と高温、直射日光さえ避ければかなりもちます。
賞味期限は、一年ほどと考えて大丈夫でしょう。
ただし、パウダー状にしたものは香りも風味もすぐに落ちてしまうので、可能な限り早く使い切るようにしてください。

ナツメグって何かで代用できる?

ナツメグを料理に使う理由は、香りづけと臭み消しです。味付けではありませんし、何より、ナツメグに味はほとんどないのです。
ですから、似たような効果があるものなら代用が利くといえるでしょう。具体的には、おろし生姜やおろしにんにく、黒胡椒。ハーブなら、ローズマリーやミント、セージなど。
また、代用できるものがなければ、肉をよく冷やしてから中までしっかり火を通すようにするなど、臭い消しがいらないように調理するのも一つの手段です。

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ナツメグの危険性

ナツメグの危険性

ナツメグの毒性

ナツメグの効果・効能や、臭み消しなどに有効なことはすでにご理解いただけたと思いますが、実はナツメグには、もう一つ重要なことがあるのです。
それは、ナツメグの毒性について。
通常の摂取では問題ないのですが、一定量を上回ると幻覚症状があらわれるなど、トリップしてしまう恐れがあるのです。
そのため、ナツメグを使う際には、くれぐれも量に注意してください。

ナツメグの幻覚作用

幻覚作用とは、脳神経系を刺激して、現実ではない感覚を摂取者に味わわせるもの。
ナツメグのそれは、マリファナの幻覚作用とよく似ていると指摘されています。

トリップとは

トリップとは、厳密には薬物による幻覚症状のことをいいます。
しかし広い意味では、薬が効いている状態のこと。ナツメグにおいては、幻覚症状以外に、酩酊状態になったり、多幸感を得たりしているさまをいうようです。

ナツメグの摂取量と致死量ってどれくらい?

ナツメグの推奨使用量は、肉1キロに対しておよそ0.2~0.5グラムほど。ちなみに、小さじ1のナツメグパウダーは1.5グラムです。

では、どれほどの量を摂取すると危険なのかですが、過去の症例においては5g以上で幻覚症状や酩酊状態、肝機能障害が引き起こされると報告されています。
そのうち、死亡例はナツメグ二個。二個は、だいたい10gです。すなわち、このラインがナツメグの致死量だといえるでしょう。

ナツメグにそのほかの副作用やアレルギーってあるの?

幻覚作用やトリップ、肝機能障害以外に、ナツメグの副作用はこれといって報告されていません。
ですが、それらの例だけでも、ナツメグの扱いには十分注意が必要だといえるでしょう。

また、ナツメグはアレルギーもごくまれ。たまに勘違いされるのですが、ナツメグはナッツではないので、ナッツアレルギーの人が発症することもありません。

ナツメグは摂取量を守れば、妊婦でも大丈夫?

妊娠中は、量にかかわらずナツメグを避けたほうが無難です。
なぜなら、昔、ナツメグは堕胎薬として使われていたから。ごく微量であっても胎児への影響が心配されるので、念を入れる意味でもナツメグ自体摂取しないようにしましょう。

ナツメグは、量さえ守れば問題なし!

ナツメグの危険性について、知らなかった人は怖気づいてしまうかもしれませんね。
ですが、あまり気にすることはありません。ナツメグ5g、10gといえば相当な量ですし、調理中にちょっと入れすぎた程度では到底及ばないのです。
摂りすぎてはいけないことだけ知識として持っていれば、ナツメグは健康や調理においてとても優秀な働きをしてくれるものなのです。
怖がりすぎず、じょうずに利用していきましょう。