2017年1月16日更新

ホワイトセージの効能と効果的な使い方~食用から浄化まで!~

ホワイトセージ

ホワイトセージ、チェリーセージ、スパニッシュセージなど、いろいろな種類があるセージ。
その中でもこのホワイトセージはネイティヴアメリカンの間で「聖なるハーブ」と呼ばれており、煙と香りがスピリチュアルな役割を果たすと信じられてきました。そのためか、今でも世界中でアロマや浄化に用いられることが多いです。
浄化って、いったいどういうふうにすればいいの? どんな効果や効能があるの? アロマ用ってことは食べられないの? などなど、気になることがいっぱいあるホワイトセージ。使い方をはじめ、いろいろと調べてみました。

  1. 目次
  2. ホワイトセージって何?
  3. ホワイトセージの効果・効能とは
  4. ホワイトセージの基本的な使い方とは?
  5. ホワイトセージって何かで代用できる?
  6. ホワイトセージの育て方
  7. ホワイトセージの注意点

ホワイトセージって何?

ホワイトセージとは

ホワイトセージは、アメリカのカリフォルニアからメキシコの西海岸にかけてのみ自生する、シソ科アキギリ族の植物です。
現地では昔から「聖なるハーブ」「神聖な賢人」と呼ばれ、精霊や先祖を呼び込む儀式などにもちいられてきました。
セージは成分によって用途がわけられ、たとえば抗菌・防腐にすぐれていれば食用、精神をリラックスさせる要素が強ければアロマ用などですが、それでいえばホワイトセージは後者。一般的に、食用に使われるものではありません。
ですが、食べられないわけではないので、市販品でも「食用」と銘打たれているものも存在します。

ホワイトセージの味と匂いってどんなの?

ホワイトセージは、とても独特な香りがします。ヨモギに似てはいますが、柑橘系のような、苦いようなイメージもあり、なにかと間違えるようなことはないでしょう。
味もほろ苦さが感じられます。

ホワイトセージの種類と選び方

市販のホワイトセージには、クラスタータイプとルーズリーフタイプがあり、前者は葉のみ。後者が茎ごとです。
使いやすさから、どうしてもクラスタータイプを選びがちですが、葉だけが欲しい場合もできればルーズリーフタイプを選びましょう。
なぜなら、クラスタータイプは、場合によってはまったく別物の葉がまざっていることがあるから。その点、自分で一枚一枚枝から切り離せばその心配はありません。

ホワイトセージが食べられるなら、その栄養成分は?

ホワイトセージには、たくさんのビタミンとミネラルが含まれています。
具体的には、ビタミンA、B1、B2、B3、B6、C、E、K、葉酸、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、マンガン、リン、亜鉛、などです。

ホワイトセージの効果・効能とは

ホワイトセージの浄化効果

ホワイトセージには、煙と香りにスピリチュアルな効果があると昔から信じられてきました。
そのため、ホワイトセージを焚けば邪気を焼き払ったり、人や空間を浄化したりする効果があると言われています。ほかにも、瞑想時の集中力を高めたり、自然治癒力をアップさせたり、落ち込みを回復させたりといった効果も見込めます。

ホワイトセージの健康効果

ホワイトセージには脳や神経を刺激したり、胃腸の調子を整えて消化・吸収能力を高めたりする効能があります。
また、血行の改善にも役立つので、血圧を下げたり、冷えを予防したり、抜け毛を防いだりという効果も。
ほか、以下のような効果が期待できます。

  • 神経の強壮作用があります。
  • 解熱
  • 老化防止
  • がん予防
  • 生活習慣病予防

ホワイトセージの基本的な使い方とは?

スマッジング

スマッシング(浄化)での使い方

人や空間を浄化することをスマッジングといいます。
ちなみに、スマッジング用に束にしたものをスマッジスティックといいますが、こちらは必ずしも用意しなければいけないものではなく、葉のまま使ってもかまいません。
スマッジングのためのホワイトセージの使い方は、まず、部屋の窓をしめ、ホワイトセージに火をつけます。そして、手で仰いで火を消し、ホワイトセージから煙がのぼる状態になったら耐熱容器に置きます。より本格的に行いたい場合は、現地と同じようにアバロンシェルというアワビの貝殻を使うといいでしょう。
そして、浄化したい対象がその部屋であればそのまま。別のものであれば煙の中を数度くぐらせるようにします。
あとは、自然に煙がやむのを待ち、部屋の窓を開けるだけ。そうすれば、邪気を含んだ空気がすべて外に出ていってくれるでしょう。

ホワイトセージでパワーストーンの浄化もできる?

もちろん可能です。
ホワイトセージの使い方は上にあげたものと同じですが、パワーストーンの浄化を定期的におこなっているようなら30秒ほど、そうでないなら数分間じっくりと煙にあてるといいでしょう。
もちろん、一度ですっきりしない場合は、続けてスマッジングしてもかまいません。

食用としてのホワイトセージの使い方

通常は食用に使われないといっても、ホワイトセージもセージの一種。同じように、肉料理やソーセージ作りに活用しても問題ありません。また、つけ汁やドレッシングに刻んだホワイトセージを少し混ぜ、アクセントを楽しむのもいいでしょう。
ほかには、乾燥したホワイトセージを細かくしてティーポットに入れ、熱いお湯を注いで数分待ち、シンプルなホワイトセージティーとして飲用するのもおすすめです。
このホワイトセージティーは、飲めば血行が良くなって滋養強壮にも効果がありますし、うがいに使えば風邪の予防になりますよ。

ホワイトセージスプレーの作り方

ホワイトセージを細かくし、無水エタノールにつけます。
量は、手のひらサイズのスプレーボトルならホワイトセージの葉3~5枚。エタノールはそれが完全につかるくらいです。
黄色くなるまで色が出たらスプレーボトルに移し、エタノールの2割ほどの精製水を加えて出来上がり。簡易の浄化はもちろん、部屋のカビ対策などにも使えますよ。

ホワイトセージって何かで代用できる?

ホワイトセージの代わりですが、浄化目的なら粗塩や天然のお香などが使えます。
食用ならほかのセージ、とくに元々食用に栽培されているスパニッシュセージをもちいるのがいいでしょう。

ホワイトセージの育て方

ホワイトセージって家庭で栽培できる?

ホワイトセージはガーデニングでも育てられますが、日本では栽培の難しい植物です。
ガーデニング初心者は、まずほかの植物を育て、慣れてからのほうがいいかもしれません。

種から育てるホワイトセージ

種販売はされていますが、ホワイトセージは発芽率がとても悪いです。
種から育てるなら一ヶ月ほど冷蔵庫に入れ、その後24時間水につけてからまくようにしましょう。

苗から育てるホワイトセージ

ホワイトセージは耐寒性には優れていますが、高温多湿には弱いです。そのため、できれば地植えではなく鉢植えで育てましょう。
その際、一回り大きな鉢に植えてあげるようにしましょう。

挿し木で育てるホワイトセージ

水切りした直後のホワイトセージはかなり水を吸います。切らさないように気をつけましょう。

ホワイトセージを育てるときの注意点

ホワイトセージは、直射日光のあてすぎも、湿気も、水のやりすぎも嫌います。
ですから、日差しが適度で風通しの良い場所で育てましょう。
また、高温多湿になる夏場は室内に入れてあげること。成長してからは耐寒性に優れているホワイトセージですが、幼い間は冬場も室内に入れてあげたほうが無難です。

ホワイトセージの注意点

ホワイトセージは、妊娠中や、種類を問わず薬を飲んでいるかたにはおすすめできません。
煙や香りにもさまざまな成分が含まれているホワイトセージですから、食用にしないからといって安心せず、避けるようにしてくださいね。