2016年11月10日更新

アナトー色素の危険性

アナトー色素

私たちが普段口にする食べ物は、素材そのものの状態よりも、着色されている状態の方が美味しそうに見えることが多くあるものです。とはいえ、その着色に使用される色素が実際どのようなものなのかは知らずに食べていることが多いのではないでしょうか。

  1. 目次
  2. アナトー色素とは
  3. アナトー色素の特徴
  4. 使用されている食品は?

アナトー色素とは

アナトー色素とは、ベニノキ科ベニノキの種子の被覆物から抽出された色素です。カロチノイド系のノルビキシン及びビキシンを主成分とし、黄〜橙色を呈しています。

そのため、アナトー色素は食品などには、「カロチノイド色素」「カロテノイド」などと記載されることもあります。ちなみに、ベニノキとは、南米やアフリカなどの亜熱帯地方で広く栽培されている常緑低木で、現地では古くからボディペインティングや化粧に使用していたとされています。

現在も、中南米では種子を煮込み料理などに使用することがあるようです。また、フィリピンなどでは比較的高価なサフランの代用として、ベニノキを香辛料や着色料として用いることもあるようです。

このように天然由来のアナトー色素ですが、食品添加物として遺伝毒性があるのではないかとも言われています。

そもそも、ベニノキの栽培地である南米では環境汚染のため、その資源が悪環境にさらされているのが現状であり、特に水銀による汚染が心配されているのです。日本にはその国際基準や規格となるものがないため、輸入されている可能性も否めません。

水銀は、脂溶性の毒物であるため、神経細胞に障害をもたらすとされています。そのため、妊婦が長期間摂取し続けると胎児へ何らかの影響が出る危険性があるようです。妊娠中は通常の時よりも、免疫力が落ちやすいと言われているので、不安ならば、食品添加物の多く含まれている食品は摂らない方が無難と言えます。

また、一般的にアナトー色素は無毒とされていますが、食品に使用される際に他の添加物と併用されることによって、毒性が現れる可能性があるともされています。

アナトー色素の特徴

アナトー色素は、主に食品を黄色や橙色に着色するのに使用されています。

その成分は、水に溶けにくいものの、油には溶けるという性質があります。そのため抽出の際には、ヘキサンなどの溶剤を使用したり、プロピレングリコールを使用したり、高温のアルカリ性水溶液で加水分解して中和させたりしなくてはなりません。こうして様々な方法で抽出されますが、すべてこれらはアナトー色素として扱われています。

使用されている食品は?

アナトー色素が使用されている食品例として、ハムやソーセージ、水産加工品、マーガリン、チーズなどが挙げられます。

また、タンパク質と結合すると赤く染まる性質があるため、煮ダコやエビの着色、せんべいなどの焼菓子、焼肉のタレなどにも使用されています。

さらに、最近はパン粉やキムチなどにも使用されていることもあります。アナトー色素は、性質上多くの色を出すことができるため、使用される食品も非常に多岐にわたります。