2017年7月10日更新

乳飲料と牛乳の違いとは

乳飲料

牛乳を使った加工品は数多くあり、乳飲料もまたその1つです。
乳飲料とはどのようなものを指すのでしょうか。また牛乳との違いはどこにあるのでしょうか。
今回はこんな身近な疑問についてお答えしていきます。

  1. 目次
  2. 乳飲料とは
  3. 乳飲料と牛乳や低脂肪乳、乳酸菌飲料との違いは
  4. 乳飲料は体に悪い?

乳飲料とは

乳飲料とは主にコーヒー牛乳、ミルクティー、ミルクセーキ、ミルクココア、カルシウム入りの牛乳などが挙げられます。これらの共通点とは何でしょうか。

乳飲料の定義

厚生労働省の規定によると、牛乳から作られたバターやチーズ、脱脂粉乳、クリームなどを乳製品と呼びます。
そしてこれら乳製品や生乳(しぼったまま何も加工していないもの)に、乳製品以外を加えた飲み物を乳飲料と呼びます。

コーヒー牛乳とカルシウム強化ミルク

乳飲料に加えられるものには、大きく分けて以下の2種類のものが挙げられます。

栄養を強化するもの

ミネラル(カルシウム)、ビタミン(主にビタミンD)、葉酸、MBP(生理活性成分)など、健康増進を目的に牛乳本来の栄養価を越えて添加されるもの。

味を良くするもの

コーヒー、紅茶、ココア、練乳、抹茶、果汁、ココナッツオイル、香料、ブドウ糖果糖液糖、食塩、カラメル色素などが挙げられます。これらには牛乳の臭みを消し、まろやかさをプラスする効果があります。
また、成分においても基準があります。それは「乳脂肪分と無脂乳固形分を合わせた量(乳固形分)が全重量の3%以上である」というもの。

性質の異なる4タイプ。着色料カラメル色素の危険性

無脂乳固形分とは牛乳から乳脂肪分と水分を引いたものであり、主にカルシウムやたんぱく質、ビタミン、炭水化物などを指します。一方乳脂肪分とは、牛乳から無脂乳固形分と水分を引いたもの、つまり脂質です。平たくいえば、牛乳から水分や上記の添加物を除いた時に残る牛乳由来の成分が、3%以上入っていなければいけないということですね。

乳飲料と牛乳や低脂肪乳、乳酸菌飲料との違いは

乳飲料のほかに調整牛乳や乳酸飲料という言葉もありますが、これらにはどのよう意味があるのでしょうか。それぞれの原材料を見ていきましょう。

牛乳や低脂肪乳とは

牛乳とは

搾りたての殺菌処理しか施していない牛乳が分類上でも牛乳(あるいは生乳)と呼ばれます。牛乳の記載に3.7や4.2とありますが、これは脂肪分が何%であるかを表しており、3.5%以上で牛乳と記載して良いことになっています。

低脂肪乳

生乳あるいは乳製品(バター、チーズ、ヨーグルトなど)を作る過程でできる副産物を原材料とし、多くは脂肪分やミネラルなど重要な栄養が抽出された後のものになります。
これをベースに、水分を飛ばして牛乳本来の栄養濃度を高めたり、脱脂粉乳などの乳製品を加えて口あたりをよくしていきます。低脂肪乳は調整牛乳の1つであり、これは上に紹介した何の手も加えられていない牛乳(無調整牛乳)に対して使われる言い方です。

また、低脂肪乳や無脂肪乳のほかに特濃というものがあり、これは上記の副産物を使わず、生乳にさらに乳製品を加え脂肪分を高くしたものをいいます。乳牛の発育条件などによっては、加工せずに脂肪分が4.0%を超えるものをあるようですが、基本的には4.2以上は乳製品を加えて作り出したものが多いとされています。

ここまでをおさらいすると

  • 牛乳=生乳
  • 低脂肪乳=生乳+乳製品
  • 乳飲料=生乳や乳製品+乳製品以外

ということになります。

乳酸菌飲料とは

では、乳酸菌飲料はというと牛乳に乳酸菌を加え、発酵させたものを指します。この場合、添加するものに関しては特に規定はなく、一般的に乳酸菌エサとなるオリゴ糖などの糖分や、果汁、香料などが加えられます。

乳飲料は体に悪い?

飲みやすく、味も豊富な乳飲料ですが健康面においては注意が必要です。

栄養面の問題

コーヒー牛乳や抹茶ミルクなど、パッケージには牛乳という名がつきますが、実際は甘くまろやかな味になるよう相当量の砂糖が加えられています。コーヒー牛乳ではコップ1杯(200ml)あたり14gほどの糖が含まれています。これは糖分が多いといわれるコーラの18gに近い量で、何気なくコップ2~3杯飲めば、角砂糖を8-13個も摂っている計算になるんです。
また、これら乳飲料にはpH調整剤や乳化剤、香料などの添加物が多数含まれており、おおよそ牛乳本来の栄養とはかけ離れたものになっています。

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子どもの発育面でも

フルーツ牛乳の香りは、実際の果物よりも濃厚な香りがします。
これは乳飲料に使われる香料は、そのほとんどが元の食材より人を惹きつける香りに加工されているからです。
このような香料の力は、特に添加物に無抵抗な子どもがひきつけられやすく、日常的に飲むと普通の牛乳が薄味に感じられて飲めなくなったり、食前や食間に飲むと食事前に血糖が上がり、ごはんが受け付けなくなるということも。そして、栄養価の低い乳飲料でお腹が満たされてしまうと、肥満の原因にもつながります。
体へのリスクを理解し、大人が嗜好品として飲むぶんには良いですが、適量を知らない子どもに飲ませるのは体に悪いということが分かります。

牛乳や低脂肪乳、乳飲料それぞれの違いを理解した上で、上手に食生活にとり入れていけると良いですね。