2016年10月19日更新

パントテン酸カルシウムとは?効果や効能

納豆

パントテン酸カルシウムは、他のビタミンと協力して糖分や脂質の代謝を良くする、皮膚や髪の毛の健康を保つ効果のあるビタミンB5というビタミンの一種です。また、弛緩性便秘や湿疹に対する効能も広く知られています。

  1. 目次
  2. パントテン酸カルシウムの食品への用途
  3. 効果や効能は?
  4. パントテン酸カルシウムはサプリで補給できる

パントテン酸カルシウムの食品への用途

パントテン酸カルシウムのパントテンとは、ギリシャ語で「広くどこにでもある」という意味です。
このことから分かるように、パントテン酸カルシウムは様々な食品の中に含まれています。特に肉やナッツ類の中に多く含まれていますが、とりわけ含有量の多い食品としてレバーや納豆、干ししいたけなどが挙げられます。

パントテン酸カルシウムは栄養強化剤として食品へ添加されていることの多い栄養素です。そのため、サプリメントや健康食品などに成分として含有していることも多く、栄養ドリンクではデカビタCシリーズ、医薬品ではハイチオールCに多く含まれているほか、調整粉乳をはじめとする強化食品、化粧品や育毛剤にも多く使われています。

効果や効能は?

パントテン酸カルシウムは副腎皮質ホルモンの分泌をうながす作用があるため、近年ではアトピー性皮膚炎や花粉症のようなアレルギー疾患に対する効果も期待されています。
また、細胞の形成や成長、性ホルモンの生成にも関与しているため、自律神経を調整し、髪や肌を健康に保つ効能もあります。

コーヒーやアルコールはパントテン酸を消費しますので、それらを摂取する際には多めに摂取するようにしましょう。パントテン酸カルシウムが不足すると低血糖症や血液や皮膚の障害などが生じることがあります。

また、副作用として吐き気や嘔吐、下痢などの症状がみられることもありますが、水溶性ビタミンであるため摂り過ぎた場合は体内で尿と混ざり合い、外に排出されます。そのため、過剰摂取の心配はありません。

パントテン酸カルシウムはサプリで補給できる

パントテン酸カルシウムを補給する場合、各社から様々な商品が発売されています。その中には原材料が天然のものと合成のものに分けることができますが、天然のもので含有量の割合が最も高いものは「ナチュレサプリメント」です。また、合成のものでは「DHC」が最も高い割合で含まれています。

「ナチュレサプリメント」は大豆や米ぬかといった天然素材から作っているのに加え、パントテン酸の吸収率を高めるタイムリリース加工を施していることから人気です。
ビタミンをミクロのカプセルで包むことで摂取後長時間かけてゆっくりと溶け出ますので、ビタミンを長く体内に留めておくことができます。

ただし、パントテン酸カルシウムは腸内細菌によって体内でも作られますし、通常摂取する様々な食品にあらかじめ含まれている栄養素なので、欠乏してしまうことはありません

サプリによる補給が必要なのは消耗性の病気や胃腸に病気のある人であり、日頃ちゃんと食事がとれている人にとっては必ずしも必要なものではないと言えるでしょう。