2017年2月1日更新
ハーブの一種、アイブライトの効果と効能とは?
目に関するさまざまな問題や不安に効果があると有名なハーブ、アイブライト。
古くからメディカルハーブとして使われてきたものですから、名前だけは知っているという人も多いかもしれませんね。
このアイブライト、一体、目にとってどれほどすばらしい効果があるのでしょうか。また、目に関するもの以外にはどんな効能があるのか、そのあたりをいろいろとまとめてみました。
アイブライトとは
アイブライトとは、ハーブの一種でゴマノハグサ科の一年草です。
目にいい成分がたくさん入っていることから、”輝く目”という意味のアイブライトと名付けられました。
日本ではセイヨウコゴメグサ、もしくはヤクヨウコゴメグサと呼ばれていますが、この”コゴメグサ”というのは、米粒ほどの花という意味です。
アイブライトの味と香りは?
アイブライトの香りは、干し草のようにさわやか。
味はクセがなく、シンプルですが、どこか漢方薬を思わせます。また、後味はなんとなく辛みが感じられるようです。
アイブライトの栄養成分とは
アイブライトには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEなどのビタミン群と、カルシウム、ヨウ素、マグネシウム、マンガン、ケイ素などのミネラルが含まれています。
そのほか、アウクビン、タンニン、サポニン、パントテン酸、イノシトール、ケルセチン、アピゲニンなどの成分がみられます。
アイブライトエキスってなに?
アイブライトエキスとは、その名のとおり、アイブライトから抽出されたエキスです。
日本では、とくに花粉症の症状を和らげるためにアイブライトが用いられることが多いですから、抽出されるのはだいたいアウクビンという成分。これをアイブライトエキスとしてサプリなどに配合され、もちいられます。
アイブライトエキスはそのほか、皮膚の保湿や保護を目的としたスキンケア用品に配合される場合もあるようです。
アイブライトの効果・効能
既に述べたように、アイブライトは目のさまざまな症状に効果があります。
一時的な眼精疲労はもちろん、感染症やアレルギーなどにも有効です。
アイブライトは目のこんな症状に効く!
- パソコンや読書等による疲れ目、充血を改善する。
- 風邪や花粉症による目のかゆみを軽減する。
- 結膜炎やものもらいによる炎症、感染症を緩和する。
- 視力の低下を防ぎ、回復させる。
アイブライトは肝機能の向上にも有効!
アイブライトには、肝臓の働きをよくする効果もあります。
これにより、体内の毒素が排出されたり、二日酔いを予防したり、肝臓に関する病気をやわらげたりするでしょう。
それだけでなく、実は肝臓の機能がよくなると、目の健康にもいい影響があるのです。
なぜなら、目と肝臓には密接なつながりがあるから。このことは、中国医学の文献等には昔から記されており、現に目の健康を維持したり、回復させたりする場合、漢方では肝機能を高める処方がされるようです。
つまりアイブライトは、直接的だけでなく、間接的にも目の健康に効果があるハーブだと言えそうですね。
アイブライトの効果は目だけじゃない!
とくに目に有効なアイブライトですが、目にしか効かないというわけではありません。
そのほかにもいろいろな効能があるのです。
アレルギー症状の緩和
アイブライトには、アレルギーの原因となる化学物質であるヒスタミンを抑える効果があります。
これにより、痛みやかゆみが抑制され、アレルギーを緩和する効果があると言われています。
糖尿病の予防
アイブライトには、血糖値の上昇を抑える効果があります。これにより、糖尿病が予防できると言われています。
アイブライトの基本的な使い方
アイブライトは、ハーブティーにして飲用することが一般的です。
アイブライトのハーブティーは、目の健康維持はもちろん、風邪やアレルギーによる目のかゆみ、花粉症の症状の緩和などにも効果があります。
また、とくに目のかゆみが強いときはアイブライトで洗浄液を作ったり、疲れ目をアイブライトのエキスで癒したりという使い方をする場合もあるようです。
目の健康以外では、ハーブタバコにアイブライトをもちいることもあると言われています。
アイブライトのハーブティー
ティーカップに小さじ1のアイブライトを入れ、熱湯を150ml注ぐ。10分ほどおけば出来上がり。
とくに効果を得たい場合は、水1リットルにアイブライトを30gいれて弱火にかけ、水の量が3分の2くらいになるまで煮出す。
摂取量は、一日3杯ほどが目安です。
アイブライトの湿布
500mlの水に小さじ1のアイブライトを加え、弱火で10分ほど煮出す。
十分冷ましてからコットンやガーゼをひたし、目の上に乗せ、疲れ目などを癒す。
推奨使用時間は一回15分程度を一日に4~5回です。
アイブライトに副作用ってあるの?
アイブライトは天然成分なので、アレルギー体質の場合を除き、人体への影響はほぼないと言われています。
ただし、アイブライトの原産地であるヨーロッパでは、外用(肌に塗る)としては認められていません。ですから、敏感肌の人は、できればハーブティーなどの内用にとどめておいたほうがいいかもしれませんね。
また、妊娠中、授乳中、貧血気味の人は、アイブライトの過剰摂取はしないほうがいいようです。
まずは疲れ目から……アイブライトの効果を実感しよう!
疲れ目や充血は、私たちにとってとても身近な症状。また、目薬をさすのはいいほうで、よくあることだからとついついほったらかしにしてしまうことも多いのではないでしょうか。
ですが、ティータイムによってそんな症状から解放されるのなら、こんなに手軽で喜ばしいことはありませんよね。
ぜひあなたも、一日一杯でも、アイブライトのハーブティーを飲む習慣をつけてみてはいかがでしょうか。