2021年8月21日更新

きんつばとは。名前の由来や美味しいお店(シャトレーゼが安くて旨い)

きんつば

和菓子のジャンルでよく見聞きするきんつばとは、ベースの材料となるあんこを寒天で固めた後、小麦粉でコーティングして焼いたものを指します。他にも芋きんつばなどの種類もあり、セブンイレブンやシャトレーゼなどの身近な場所でも入手可能です。本ページではきんつばの名前の由来や美味しいお店をご紹介します。

  1. 目次
  2. きんつばとは
  3. きんつばに使われている材料
  4. きんつばが丸い形から四角い形になった理由
  5. 味わうならここ!きんつばの美味しいお店
  6. 本当に美味しいきんつばを味わってみよう

きんつばとは

和菓子の代表格であるきんつばとは、四角い形が特徴の粒あんがベースとなっている白っぽい和菓子です。お茶請けや贈り物にしても喜ばれるきんつばは、シャトレーゼなどの製菓店だけではなく、セブンイレブンなどのコンビニでも販売しています。和菓子の中では名前が少々変わっているため、何が由来となっているのか、何をモチーフとしているのか疑問に感じたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

名前の由来

きんつばを漢字にすると「金鍔」と書きますが、元の名前は「銀鍔」でした。現在流通しているきんつばが誕生したのは江戸時代と言われており、当時の京都で日本刀をモチーフにして作られたとされています。

日本刀の持ち手の部分と刃の先端をつなぎさやに収納する際の留め具の役割をする「鍔」がきんつばの生まれた鍵となっており、当初は現在と異なる丸い形をした銀鍔が一般的でした。

しかし、その後江戸に銀鍔が伝わることにより、庶民の舌に合った味へ変わっていきました。それに伴い、銀鍔は徐々に金鍔という名前に呼び名が変わっていったのです。

銀鍔が金鍔に変わった理由は諸説ありますが、考えられるものとしては「金の方が縁起が良い」という説や「京都は銀貨幣文化だが、江戸では金貨幣が主流だったため金鍔に名前を変えた」など様々です。

きんつばの由来は不透明な部分もありますが、当初銀鍔だった和菓子が多くの庶民に受け入れられたことによって、銀鍔は金鍔として知名度と共に出世したと表現できるでしょう。そして現代まできんつばという名前で多くの和菓子好きの舌を喜ばせています。

きんつばに使われている材料

きんつばの材料となっているものは、寒天と粒あん、砂糖、小麦粉です。

一晩水につけて戻した寒天に火を入れて砂糖を加え、粒あんを加えて火を通したら水分を飛ばし、型に移して冷やし固めます。固まったあんをカットし、小麦粉と水を混ぜたペーストにあんをくぐらせてフライパンなどで両面焼けばきんつばの出来上がりです。

きんつばの作り方は和菓子とは思えないほど非常に簡単にできるため、自分で手作りしているという方もいるようです。

さつまいもを原料とする芋きんつば

歴史の長いきんつばは、現代で様々なアレンジがされています。特にさつまいもが原料になっている芋餡を包んだ芋きんつばは、きんつばのアレンジの中でも定番です。

また、芋ようかんをきんつばのように四角い形にカットして、生地をつけて焼いたものは薩摩きんつばと呼ばれています。

きんつばが丸い形から四角い形になった理由

誕生当初は丸い形が一般的だったきんつばが、なぜ現在四角い形のものに変わったのかというと、神戸元町の紅花堂(現在は本高砂屋)初代、杉田太吉さんという人物が現在主流となっている四角い形のきんつばを作り、それが全国に浸透したからと言われています。

銀鍔が金鍔になったのと同様に、四角いきんつばが一般的になったことも諸説ありますが、四角い形は「量産が容易い」ことや「持ち帰りの箱に綺麗に詰められる」、「他の四角い形をしたお菓子に負けないため」などの説が挙げられます。

他の四角い形をしたお菓子に負けないためという説は当時、庶民に食べられていたお菓子の数々が四角い形をしていたため、丸い形状のお菓子よりも四角い形をしたきんつばの方が注目されやすいのではないかと考えられたためです。

味わうならここ!きんつばの美味しいお店

今も変わらぬ美味しさで人々の舌を魅了するきんつばですが、自分用にも贈り物用にも本当に美味しいきんつばを手に入れたいですよね。以下からはきんつばの美味しいお店をご紹介します。

一元屋

半蔵門駅下車三番出口のすぐに店を構える一元屋は、1955年に創業した老舗店です。「特製きんつば」と二種類の最中のみに商品を絞って販売しており、中でも特製きんつばは手土産にして購入する方が非常に多い名店です。

趣を感じ取れる古き良き店で取り扱うきんつばは、大納言小豆と氷砂糖を使って昔から続く味を守っているこだわりがあります。一元屋の特製きんつばは長辺5cmほどで、重さは50gとずっしりした重量感を感じます。薄い小麦をまとった生地には少し塩気があり、半分に割ってみると形の残ったつやのある小豆が顔を出します。特製きんつばの餡は甘さ控えめで硬さもちょうど良く、塩気と小豆の味わいが絶妙に合う上品な味わいをしています。年齢性別問わず人気が絶えないため、贈り物としていかがでしょうか。

【店舗案内】東京都千代田区麹町1丁目6-6

【商品】(1個) 151円、(6個) 906円、(8個)1,208円、(10個入り袋詰)1,510円、(10個入り進物)1,693円、(15個入り進物)2,448円、(20個入り進物)3,268円

https://www.1genya.com/

中田屋

金沢に本店を置く中田屋は、大納言小豆や丹波寒天を使用してきんつばを製造しており、静かで落ち着いた店は風情のある雰囲気を漂わせています。中田屋のきんつばは経験を積んだベテランの職人が一つずつ丁寧に時間をかけて作っており、大粒の小豆を煮崩れさせないように炊き上げています。厳選された素材を最大限生かし、最後に外観の美しさを損なわないよう焼き上げます。薄い衣の中に輝く餡は、塩加減と甘さが何個でも食べたくなる奥行きのある味わいです。

【店舗案内】(直営店)東山店、元町店、有松店、東山茶屋街店(県内百貨店内直営店) 金沢エムザ店、香林坊大和店、金沢百番街店(県外百貨店内直営店) 富山大和店、とやマルシェ店、仙台三越店、阪急うめだ店、渋谷ヒカリエ ShinQs 東横のれん街店

【商品】(1個)195円、(3個)540円、(6個)1,145円、(10個)1,890円、(15個)2,916円

https://www.kintuba.co.jp/

又一庵

又一庵は静岡県磐田市に店を構える明治4年に創業した老舗です。昔ながらの味を代々受け継いで作るきんつばは、小豆の優しい甘さを口いっぱいに感じる逸品です。又一庵のきんつばには様々な味があり、「イロドリきんつば」にはアズキ、ミルク、ズンダ、コーヒー、カボチャなどの色鮮やかなフレーバーのきんつばが揃っています。見て楽しい食べて美味しい又一庵のきんつばは、現代のニーズを追求する人気店です。

【店舗案内】(直営店) 総本店、見付本店、豊田店、笠井店、袋井店、掛川店(販売店) 遠鉄百貨店(取扱店) 掛川これっしか処、清水エスパルスドリームプラザ「駿河みやげ横丁」、東名牧の原SA 上下線、浜松新幹線駅キヨスク、浜松駅 ギフトステーション

【商品】小豆・抹茶・芋(1個)184円、栗(1個)194円、蒸しきんつば(1個)162円

https://www.mataichian.com/

浅草 満願堂

満願堂は昔バイトをしていたので紹介しないわけにはいきません。

浅草を本店とする満願堂の「芋きん」は、浅草名物になるほど美味しいと評判です。上質なさつまいもを厳選して使用しており、香ばしさと旨みを感じる熟練の味わいです。また、「江戸きんつば」と呼ばれる定番のきつんばも非常に味が良く、薄い皮とたっぷりの餡で仕上げています。まろやかな舌触りのきんつばは、小豆本来の味わいを楽しみたい方におすすめです。

【店舗案内】オレンジ通り本店、吾妻橋店、東京大丸店、羽田空港店
※「満願堂浅草店」は2020年9月30日に閉店しています。

【商品】芋きん(1個)130円、(6個)778円、(10個)1,296円、(15個)1,944円、江戸きんつば(1個)173円

http://www.mangando.jp/

豆園

恵比寿を本店とする豆園は、きんつばのフレーバーが非常に豊富です。豆園のきんつばは、素焚糖(すだきとう)と呼ばれる上品な甘さと後味すっきりとした砂糖の王様を使用しており、小豆の旨みを様々なフレーバーに合わせて楽しむことができます。黒豆、白小豆、抹茶、ミルク、黒蜜、塩ショコラ、ミントなどの種類があり、季節限定品として、生きんつば、あんず、オレンジ、ほうじ茶、芋きんつば、ロイヤルミルクティ、ブルーベリー、ラズベリー、さくらんぼなどの果実香る風味のきんつばも取り揃えられています。

【店舗案内】恵比寿 本店、ルミネ立川店

【商品】黒豆・抹茶・黒蜜・ミルク・塩ショコラ・ミント(1個)383円、白小豆(1個)420円

https://www.mamezono.co.jp/

シャトレーゼ

歴史はないかもしれませんが、いろいろ食べてみて「美味しいなぁ、コレ」と思ったのがシャトレーゼのきんつばです。

甘さも柔らかさもまさに自分好みのきんつばでした。

セブンイレブンでもきんつばは売っていますが固すぎという印象でした。

シャトレーゼのきんつばは、1個 100円。絶対おすすめです!

シャトレーゼのきんつば

本当に美味しいきんつばを味わってみよう

和菓子の中で歴史が古く、定番中の定番と言えるきんつばですが、あまり美味しくないものを食べてきんつば=まずいという考えになっていた方も多いことでしょう。しかし、きんつばはこだわったお店で食べると本当に美味しいので、本来のきんつばの味を楽しみたいという方は是非名店へ足を運んでみてはいかがでしょうか。