2021年5月21日更新

セルバチコは育てやすいハーブ!おいしい食べ方と使い方は?

セルバチコ

サラダとして食べる葉物は数多くありますが、ルッコラと姿形が非常に良く似たセルバチコはイタリアンと相性抜群のハーブです。セルバチコとはゴマのような香りとほど良い辛味があるハーブであり、栄養や効能も嬉しい利点ばかり。本ページではセルバチコの食べ方や使い方も併せてご紹介します。

  1. 目次
  2. セルバチコとは
  3. ルッコラとセルバチコの違い
  4. セルバチコの食べ方
  5. セルバチコの栄養と効能
  6. セルバチコの賢い使い方と食べ方とは?
  7. セルバチコの活用法はたくさん!

セルバチコとは

セルバチコとは、ゴマの香りと刺激を感じる辛味、そして苦味を持つハーブのことで、ルッコラの原種と言われています。別名ワイルドルッコラと呼ばれていますが、ルッコラとセルバチコは植物学では別種であり、香りや辛味はセルバチコの方が強いとされています。

ルッコラとセルバチコは同じアブラナ科であり、ルッコラはイタリア語でルッコラ、英語ではロケットと呼ばれています。どちらも似ている葉物のため、セルバチコはワイルドロケットや野生種ルッコラとも呼ばれていますが、属性が異なるためルッコラとセルバチコはグループが別になります。

セルバチコは他にもセルバーティカや品種名であるローマと呼ばれることもあり、和名ではロボウカラシナという呼び名があります。

ルッコラとセルバチコの違い

ルッコラとセルバチコは似ているようで見た目に違いがあります。ルッコラの葉は丸みを帯びた形状をしていますが、セルバチコは細い葉で伸びるようにギザギサとした形をしています。

また、ルッコラは一年草ですが、セルバチコは多年草のため、植えて根付けば毎年収穫可能な植物です。自分で育てて収穫する際は外側から葉を摘んでいきましょう。

セルバチコもルッコラも古くなった葉は苦味が倍増してくるため、楽しむなら若葉がおすすめです。

セルバチコの食べ方

セルバチコはアクセントになる味わいをしているため、生食としてサラダで食べても良し、ピザやパスタと合わせて食べるのも良しな葉です。サンドイッチなどとも合うため、手軽に食べやすいという点が魅力的なポイントでしょう。

しかし、火にかける調理ではセルバチコのゴマ風味が消えてしまうため、香りを十分に感じたい場合は生食で食べましょう。

セルバチコの栄養と効能

一見あまり栄養がなさそうなハーブに見えるセルバチコですが、どのような栄養や効能が得られるのでしょうか。セルバチコはただ料理のグレードを上げるだけではなく、しっかりと嬉しい栄養が詰まっています。

セルバチコの栄養

セルバチコはルッコラとほとんど栄養が同じです。ビタミンCやビタミンK、ビタミンE、βカロチン、鉄、リン、マグネシウム、カルシウムなどが含まれ、ビタミンやミネラルが豊富です。

セルバチコの栄養から見る効能は?

セルバチコは栄養面を見れば分かる通り、様々な効能を得られる緑黄色野菜です。挙げられる効能としては、美肌作りや疲労回復、骨や歯を元気に維持し、体内の粘膜を丈夫にします。また、夜盲症の予防や視力低下を抑える、風邪の予防、骨粗しょう症の抑制などにも効果があるとされています。

セルバチコに含まれる辛味成分

セルバチコは同じアブラナ科である大根やわさびなどに含まる辛味成分「アリルイソチオシアネート」という成分が含まれています。セルバチコのピリッとした辛味はこの成分が正体です。

アリルイソチオシアネートは強力な殺菌、抗菌、抗酸化作用があるため、食中毒の予防などにも効果的です。また、食欲増進効果を持ち、唾液や胃液の分泌を促す効果があり、消化不良や腸の働きを整える効果もあります。さらに抗がん作用や血栓予防などにも役立つとされています。

セルバチコの賢い使い方と食べ方とは?

ルッコラよりも野性的な味わいで、パンチのきいた風味が魅力的なセルバチコは、スーパーなどのハーブ売場でもよく見かけます。普段あまり使い慣れない植物であるセルバチコはどう調理すればおいしく食べられるのでしょうか。上手な使い方と食べ方をご紹介します。

セルバチコを使う前に注意したいこと

前述した通り、セルバチコには辛味成分であるアリルイソチオシアネートが含まれていますが、この成分はセルバチコなどのアブラナ科植物に直接含まれているわけではありません。

サラダなどの生の状態で噛んだり、ミキサーなどにかけることにより生成される成分です。加熱すると成分が壊れてしまうと言われたりしますが、アリルイソチオシアネートは加熱する前に刻んだり、すり潰すなどの刺激を与えれば成分が壊れることはありません。

そのため、セルバチコは生で食べるか、火を通す調理法を選んだ場合は、事前に刻むなどの下処理を行ってください。

セルバチコをおいしく食べるための使い方

サラダ

セルバチコを手軽に食べたいという方は、スタンダードなサラダがおすすめです。生ハムなどと合わせたセルバチコのサラダはリッチな気分にさせてくれる風味の良いサラダに仕上がります。

作り方はこちら(クックパッド)

セルバチコとホタルイカのパスタ

セルバチコの定番レシピとしては、パスタも外れのないチョイスです。旨みたっぷりのホタルイカと、ピリッとした辛味のあるセルバチコはパスタの麺を引き立てる味わいをしています。

作り方はこちら(楽天レシピ)

セルバチコとカシューナッツのおにぎり

和食のようにセルバチコを食べたい場合は、カシューナッツとセルバチコを組み合わせたおにぎりも一風変わったレシピとしておすすめです。黒ゴマとセルバチコの色合いはおにぎりをより一層綺麗に見せてくれます。

作り方はこちら(楽天レシピ)

セルバチコとカニカマご飯

使う食材はできるだけ少ない方が良いという方もいることでしょう。そんな方におすすめなのがセルバチコとカニカマのご飯です。調味料はマヨネーズのみで、あとは白ゴマがあれば必要な材料は揃います。セルバチコが余ってしまったときに手軽に消費したいときにもおすすめです。

作り方はこちら(楽天レシピ)

セルバチコとウインナーのホットサンド

朝食や小腹が空いたときに最適なホットサンドにもセルバチコを活用してみましょう。チーズとマヨネーズによく合うセルバチコは、ウインナーとも相性抜群です。

作り方はこちら(楽天レシピ)

セルバチコはどんなものを選べばいいの?

セルバチコの選び方は、茎と葉を重点的に見て決めましょう。茎が折れておらず、しっかりとしたもの、そして葉が青々しくなっているものがおいしいセルバチコです。反対に、葉が黄色くなっているものは鮮度が落ちている証拠のため、確認してから購入するようにしましょう。

セルバチコの活用法はたくさん!

セルバチコについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ハーブは味にインパクトを与えてくれる重要な食材です。普段使い慣れない方も多いセルバチコですが、使い方はたくさんあるため、いつものハーブをセルバチコに変えてみるのも良いですね。まだセルバチコを使ったことがないという方は、是非この機会においしいセルバチコ料理を作ってみてはいかがでしょうか。