2021年2月12日更新

ザワークラフトで料理に爽やかさをプラス!発酵したキャベツの味はどんな味?

ザワークラウト

最近キャベツを発酵させて作るザワークラウトに人気が集まっているようです。そんな誰でも容易に入手可能なキャベツが主役になっているザワークラウトはどんな栄養があり、どんな効果をもたらしてくれるのでしょうか。食べ方や味、レシピについてもご紹介していきます。

  1. 目次
  2. ザワークラウトはキャベツの消費にもってこい!
  3. ザワークラウトの味
  4. ザワークラウトはどうやって発酵する?
  5. ザワークラウトに含まれる栄養と気になる効果
  6. ザワークラウトのおいしい食べ方
  7. ザワークラウトの出来上がり目安とレシピ
  8. ザワークラウトの日持ちは?
  9. ザワークラウトで健康的な食生活を!

ザワークラウトはキャベツの消費にもってこい!

ザワークラウトとはドイツで誕生したキャベツの発酵食品です。

乳酸発酵させたキャベツということで、近年「乳酸キャベツ」という呼び方でも人気のある料理になっています。

伝統的な料理であるザワークラウトは、ドイツ語で「酸っぱいキャベツ」という意味を持ち、オランダやイギリス、ロシア、アメリカ、カナダなどの広い地域で食べられています。
日本の食事にも様々な漬け物がありますが、ザワークラウトも漬け物と同じような感覚で食べることができます。

箸休めにもちょうど良いザワークラウトは、肉料理に添えられていることが多いため、口の中をさっぱりさせてくれます。

ちなみに、キャベツと酢を混ぜたものもザワークラウトと呼ぶこともあるようですが、本来ザワークラウトは乳酸発酵させることで酸っぱさを出しています。

ザワークラウトの味

ザワークラウトの味は強い酸味が特徴です。ピクルスに味が近いと感じる方や、ぬか漬けを漬けすぎた(古漬け)ときのぬかの味を取り払ったような味だと表現する方もいます。

ザワークラウトは脂っぽい肉料理に添えられるのが定番ですから、そのまま単体で食べるよりも脂の多い料理と一緒に食べて口の中をリセットする食べ方が最もおいしく食べられると言えるでしょう。

ザワークラウトはどうやって発酵する?

ザワークラウトはベースとなるキャベツの葉に付着した乳酸菌により、発酵が進んでいきます。塩や香辛料などによって、もともとキャベツが持っていた乳酸により、発酵が進んでいくということですね。

乳酸菌とは

そもそも乳酸菌はブドウ糖を原料として多くの乳酸を生成する細菌のことをいいます。乳酸菌は動物性乳酸菌植物性乳酸菌の2つに分けられます。

  • 動物性乳酸菌…ヨーグルトやチーズに棲んでいる乳酸菌
  • 植物性乳酸菌…野菜や果物などに棲んでいる乳酸菌

しかし、ザワークラウトは簡単に手作りできますが、初めて作る際は正しい味を覚えるられるように香辛料は使わない方が良いとされています。

発酵に成功したのか失敗したのか判断するためには香辛料が入っていると判断がつかない場合があります。お好みの香辛料を入れる際は2回目以降がおすすめです。

ザワークラウトに含まれる栄養と気になる効果

キャベツ単体でも何かと体に良いと言われている野菜ですが、そんなキャベツを発酵させるとどういった栄養が追加されるのでしょうか。ザワークラウトに人気が集中してきた一番の理由は、栄養や期待できる効果にあります。

ザワークラウトに含まれる栄養

ザワークラウトはキャベツを使用しているため、キャベツがもともと持っている栄養である、ビタミンCやビタミンUを摂ることができます。また、植物性であるザワークラウトの乳酸菌は壊れにくいと言われているため、体内へ入っても胃酸で死滅せずに腸まで届きやすい性質をしています。

ビタミンUは正式にはビタミンとして認められてはいませんが、ビタミンと同じような働きをすることから「ビタミン様作用物質」といわれている栄養素。別名を「キャベジン」といい、胃腸薬に含まれている成分としておなじみです。

ザワークラウトの栄養から見る効果

ザワークラウトは前述した通り、植物性で壊れてしまいそうな環境でも耐える力を持っています。腸まで届きやすいザワークラウトの乳酸菌は、腸内に存在する菌のバランスを整える力があり、免疫力アップやアレルギー症状を改善する働きが期待できます。

さらに、神経や皮膚などの働きを助けるビタミンB群や骨を強くする働きのあるビタミンKを体の中で作る作用もあるため、体にとって基礎的な部分の改善に役立ちます。

ここにキャベツが持つビタミンCやビタミンUなどの成分で、さらなる免疫力アップや胃の中の粘膜を正常な働きにすることによって、潰瘍を予防する働きもあります。

積極的に摂取したいものの、熱で壊れてしまいやすいビタミンCなどが生のまま食べられるザワークラウトは、腸内環境を良好にしたい方にも人気がある料理です。

ザワークラウトのおいしい食べ方

ザワークラウトは初めから塩などで手が加えられていますから、もちろんそのまま食べるという食べ方が一般的です。しかし、一度にたくさん手作りできるザワークラウトは食べ続けていると飽きがきてしまうことも。酸味をおいしく生かしたアレンジザワークラウトをご紹介します。

他の食品と混ぜて食べる

単体で食べると強い酸味が食べにくいと感じるザワークラウトですが、キムチや納豆、オリーブなどと食べると比較的食べやすい味になります。基本的な食べ方も肉料理の付け合わせという食べ方が定番のため、他の食品と一緒に食べる楽しみ方は合わせる食品を選べばおいしく頂けます。カレーに添えるらっきょうの代わりにしてもおいしいですよ。

ホットドック&サンドウィッチに挟む

ザワークラウトの食べ方で定番中の定番なのが、ホットドックやサンドウィッチに挟んで食べる食べ方です。意外にもザワークラウトの酸味はパンと絶妙に合います。パン食のアクセントになるザワークラウトも安定のおいしさです。

ポテトサラダにプラス

ザワークラウトは酸味と旨味を感じる食品のため、酸味をプラスしても違和感のないものと合わせる食べ方もおすすめです。例えばじゃがいものコクと酸味のあるマヨネーズで仕上げたポテトサラダも酸味のバランスがおいしい一品です。そんなポテトサラダと一緒にザワークラウトを混ぜて馴染ませると、より食感の良いポテトサラダに仕上がります。

ザワークラウトのコールスロー

ザワークラウトは初めから千切りにしてある状態のため、あとはマヨネーズ、塩、砂糖、酢などを入れて混ぜ合わせれば簡単にコールスローを手作りできます。

ミネストローネもザワークラウトで簡単に

野菜の大量消費が可能な栄養満点ミネストローネは、いつでも食べたい一品です。そんなおいしいミネストローネにもザワークラウトを活用してみましょう。ザワークラウトとお好みの野菜などを切り、トマト缶で煮込むだけで豪華なスープの出来上がりです。

ザワークラウトの出来上がり目安とレシピ

ザワークラウト作りは使用するキャベツに対し、塩2%になります。千切りにしたキャベツに塩、砂糖を入れるレシピが基本的に必要な材料です。塩でキャベツを揉み込んだら、煮沸消毒した保存用瓶やジップロックに入れてあとは放置するだけ。

キャベツが白っぽくなったら出来上がりの合図ですが、室内が30℃以上になる環境では腐敗する可能性があるため、冷蔵庫でじっくり発酵を進めた方が良いでしょう。あとは味見をして酸味を感じられるようになったら完成です。

【基本】乳酸発酵キャベツ(ザワークラウト)
ドイツのお漬物・ザワークラウト。 (ソーセージの横にちょこんとおいてあるものです。) きゃべつに塩を入れて揉み込み、乳酸発酵させて作ります。

ザワークラウトの日持ちは?

アレンジメニューがたくさんあるザワークラウトは長期間活用していきたいですよね。発酵食品であるザワークラウトは保存性が高いため、冷蔵庫保存で3~6ヶ月は楽しむことができます。手作りでもこれだけの長期間日持ちするため、最後まで様々な料理に使うことができます。

ザワークラウトで健康的な食生活を!

身近に溢れている発酵食品はどれもクセがあるものですが、そんなクセがあるからこそおいしいのが発酵食品の魅力です。世界中で食べられているザワークラウトもそんな病みつきになる発酵食品。保存性も高い便利なザワークラウトを是非一度手作りしてみてはいかがでしょうか。