2020年9月26日更新
今日から使える砂糖の代わり。代用可能な種類と量は?
お菓子作りや料理作りで蜂蜜やみりん、オリゴ糖、甘酒、グラニュー糖、てんさい糖など、様々な種類の甘味で味を整える場面も多くなってきましたが、砂糖の代わり(代用)となるものの量はどれくらいの量に調節すれば良いのでしょうか。おいしく作るために砂糖の代用になるものを上手に扱っていきましょう。
砂糖の代わりに他の甘味料を
おいしそうなレシピを発見したときに、いざ作ろうと思っても必要になる砂糖がない場合もありますよね。または砂糖の代わり(代用)として、別の甘味料を使っているレシピも多々あります。
一度普段と違う砂糖の代わりで作ってみると甘みがちょうど良く、自分の料理やお菓子に合った甘味料だと新しい発見ができることもあるでしょう。
しかし、同じおいしさを再現しようと種類の異なる甘味料を使った際に、美味しく作れなかったという体験をした方もいるのではないでしょうか。
砂糖の代用として使う甘味料は、量に気を付けなければ甘すぎてしまったり食感が変になったりと色々なトラブルが起こりやすくなります。
砂糖の代わり(代用)の注意点
一般的に砂糖と呼ばれる上白糖を筆頭に、蜂蜜やグラニュー糖など様々な甘味料がありますが、その全てが同じ味わいの甘さを持っているわけではありません。
甘さだけで言えばそれほど大きな違いはないと思いがちですが、代用するものをレシピ通りに使用すると仕上がりがおかしくなってしまうことがあります。それぞれの甘味料に合う適量を知ることで、初めてバランスの取れたおいしいお菓子や料理を作ることができるということを前提に模索していくと良いでしょう。
代用の基準となる一般的な砂糖とは「上白糖」
多くの家では、砂糖と言えば白くて少し濡れているようなしっとりしている砂糖を常備していますよね。上白糖と呼ばれるこの砂糖はショ糖から不純物を除去し、再結晶化させて表面にショ糖を加水分解した砂糖である「転化糖」と呼ばれる砂糖をまぶした甘味料です。お菓子作りに使用するとしっとりとした食感に仕上がり、直接的な甘みを感じられます。クセもないため、様々な料理に広く使われている定番の砂糖です。
砂糖の代わり(代用)になるものは?
「少しでも体に優しいものを摂りたい」という方は、砂糖の代用品を探しているという方もいますよね。甘さを感じるものは非常に数多くありますが、その中でも身近にある砂糖の代わり(代用)となるものをご紹介します。
蜂蜜
砂糖の代用となるもので真っ先に思いつくのは蜂蜜でしょう。コクがあり、風味が独特な蜂蜜はお菓子作りにも料理にも幅広く使われています。
料理に甘さを付けたいときによく蜂蜜が材料に載っていますが、砂糖よりも強い甘みを持つ蜂蜜は使い方と量に注意が必要です。蜂蜜を砂糖の代用として使うことに慣れていない方は、慣れるまで微調整を繰り返して味を整える必要があると言えます。
みりん
煮物料理などに使われるイメージの強いみりんは、料理に使うばかりでみりん本来の味を知らない方が多いでしょう。みりんは砂糖と比較するとやわらかく繊細な甘みを持っています。
みりんの原料となるもち米は麹の力によって奥深い味わいを引き出します。砂糖のストレートな甘さとみりんの上品な甘さは種類が異なる甘さになるため、砂糖と同じような仕上がりにすることはできませんが、甘さを加えるという点では砂糖の代わりとして代用が可能です。
オリゴ糖
砂糖の仲間であるオリゴ糖も砂糖の代わりとして代用が可能です。体を第一に考えている方は上白糖からオリゴ糖に切り替えたという方も多いでしょう。砂糖ほど甘みはありませんが、自然な甘さは逆を返せば使いやすいということ。思った以上に様々なものと組み合わせて使うことができます。
甘酒
砂糖の代わりとなるものは他にも甘酒が挙げられます。基本的に飲む使い方がポピュラーですが、料理に使うとしっかりと甘みのきいた味に仕上がります。特に甘辛い味付けをする料理とは相性ばっちりです。優しい甘さと体に良いことで砂糖の代わりとして役立ちます。
グラニュー糖
グラニュー糖はサラサラとした質感をしているのが特徴ですが、途中まで製造方法は同じのため、上白糖と近い存在です。しかし、上白糖よりもあっさりとした甘さを持ち、クセもほぼないため純粋な甘さだけを感じる砂糖になります。甘さが強く出るわけではないため扱いやすく、味の調整もしやすい代用です。料理に加えてもくどくならず、お菓子に使うとサクサク食感を出せます。
てんさい糖
砂糖と比較するとミネラル成分が入っているてんさい糖も体にやさしいと言われる砂糖です。そんなてんさい糖ももちろん砂糖の代わりとして使うことが可能です。ですが、茶色い粒をした砂糖でもあるため、色味が気にならない料理などの代用に使用すると良いでしょう。
砂糖の代わり(代用)として使う場合の量
砂糖の代わり(代用)となるものは、どの家庭にも常備してあるものばかりですが、最も重要なのは使用する量です。代用したは良いものの、量が多すぎれば味のバランスを崩し、イメージしていた仕上がりと大きくかけ離れてしまったという事態になり兼ねません。また、量が少なすぎても甘みが感じられない仕上がりになってしまうため、砂糖の代用として使う甘味料は意外と調節が困難なこともあります。
蜂蜜を代用する場合の量
砂糖 大さじ1 = 蜂蜜 大さじ1/2 または 小さじ1
優しい甘さとコク、花のような風味を感じる蜂蜜は代用するものに注意しましょう。例えばお菓子作りで砂糖と小麦粉を混ぜ合わせて作るようなものに蜂蜜を入れて作ると生地の膨らみが悪くなることがあります。料理に使う場合は、レシピに砂糖1杯と書いてあったら目安の量は1/2か小さじ1程度です。蜂蜜は砂糖と比較すると甘みが強いため、初めは少ない量から入れてみましょう。
みりんを代用する場合の量
砂糖 大さじ1 = みりん 大さじ1.5
和食に欠かせない調味料であるみりんを砂糖の代わりとして使用する場合、砂糖大さじ1杯に対して約1.5杯必要になります。砂糖の甘さが尖った甘みだとすれば、みりんの甘さは包み込むようなまろやかさです。しっかりとメリハリのある甘さを付けたいときは砂糖が向いていますが、旨みや複雑な味わいに仕上げたいときは、みりんを代用してみるのも良いでしょう。
オリゴ糖を代用する場合の量
砂糖 大さじ1 = オリゴ糖 大さじ2
料理に混ぜたり飲み物に混ぜたりと、多種多様な使い方をされるオリゴ糖ですが、実際にオリゴ糖を舐めてみるとほんのりとした甘さを感じられます。砂糖と比較するとかなり抑えられた甘さのため、砂糖の代わりとして使う場合は大量に使わなければ代用ができないということもあります。
例えば、味の変化がダイレクトに出るコーヒーや紅茶に混ぜて使う場合は、普段入れている砂糖の倍は入れないと近い甘さにできません。オリゴ糖は砂糖の1/2程度の甘さだと言われているため、場合によっては量がたくさん必要になります。
もちろん料理に広く活用できますが、無糖のヨーグルトに入れて食べてみるとオリゴ糖がどれほどの甘さなのかが分かるでしょう。
甘酒を代用する場合の量
砂糖 大さじ1 = 甘酒 大さじ2
体にも美容にも良い甘酒を砂糖の代わりとして使う場合の量は、レシピの砂糖の倍が目安です。優しい甘さを残しつつもしっかりとした甘さが欲しい場合は、砂糖大さじ1杯だったら甘酒は大さじ2杯ということになります。
甘酒で味付けした料理は口の中をふんわりと包んでくれそうなイメージですが、分量によってはインパクトのある味わいに仕上げることもできます。
独特のクセがおいしい甘酒ですから、お好みの分量を味見しながら見つけてみると良いでしょう。
グラニュー糖を代用する場合の量
砂糖 大さじ1 = グラニュー糖 大さじ1.5
しっとりとした質感の上白糖と、サラサラと指からこぼれ落ちるグラニュー糖は対照的な存在のようにも思えますが、同じショ糖でできている砂糖のため代用として大きな問題はありません。
しかし、上白糖とグラニュー糖は容量が同じでも水分量に違いがあるためグラム数に違いがあります。大さじ1杯のグラニュー糖では13gになり、上白糖の大さじ1杯は9gです。
目安の量としては、約1.4倍のg数になるように入れると良いでしょう。ただし、上白糖は少しコクを感じられ強い甘みがありますが、グラニュー糖は上白糖に比べると甘さ控えめであっさりとした後味です。
料理などに代用すると奥深さなどが足りないと感じるかもしれませんが、甘さなども含め、足りない場合は小さじ1杯程度ずつから徐々に量を増やして様子を見てみると良いでしょう。
てんさい糖を代用する場合の量
砂糖 大さじ1 = てんさい糖 大さじ1~2
てんさい糖は上白糖と比較すると甘みが弱いため、代用として使用することはできますが、ついつい使用量が多くなりがちです。
てんさい糖の甘みはまろやかで少し独特な味わいをしていますが、強い甘みを味わうためには思った以上の量を追加する必要があります。
甘さは控えめで良いという方は上白糖と同様の分量を使用すれば良いですが、更に甘さが欲しい方は味見をしながらてんさい糖を徐々に足していくと良いでしょう。しかし、入れすぎには注意です。
>砂糖の代わりはものによって使用料を調節すべし
砂糖の代わりになる代用についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。様々な甘味料がある中で、お菓子や料理の味を更に引き立てる代用を使っているレシピも豊富に紹介されています。どの代用品をどのくらい使うかによって今後料理を作る際の参考になりますから、量を上手に調節しておいしいお菓子や料理作りの参考にしてみてくださいね。