2019年8月25日更新
デミグラスソース・ハヤシライス・ハッシュドビーフのそれぞれの違いについて
トマト缶を使ったデミグラスソースはとても美味しいですが、ハヤシライスやハッシュドビーフとの違いが分からないという人が大半でしょう。ルーとしても販売しているハヤシライスやハッシュドビーフなどは黒っぽい見た目でまろやかなカレーのような味わいがありますが、今回はそんな洋食ソースについてご紹介していきます。
- 目次
- こってりと美味しい洋食ソース
- デミグラスソース・ハヤシライス・ハッシュドビーフのここに注目
- デミグラスソース・ハヤシライス・ハッシュドビーフの細かい違い
- デミグラスソース・ハヤシライス・ハッシュドビーフの違いを知っておくと便利!
こってりと美味しい洋食ソース
洋食に多く使われる玉ねぎや卵料理と絶大にマッチする洋食ソースは、デミグラスソースやハヤシライス、ハッシュドビーフなどがお馴染みですよね。どれもコクがあり、黒っぽい見た目をしていますが、味はそれぞれに少し違うように思えます。洋食ソースは食材に良く絡むため、食感にあまり違いはないと考えられがちですが、この三種のソースは何が違うのでしょうか。その違いについて明確にご存じの方は少ない傾向にあります。
ルーとしても販売される洋食ソース
デミグラスソース以外にも、ハヤシライスやハッシュドビーフなどは市販のルーが販売されているのをよく目にしますよね。大体カレーのルーが陳列されている近い場所にこれらのルーが販売されています。商品のパッケージを見てもさほど変わりないように感じますが、洋食ソースは他にもビーフシチューやビーフストロガノフといった難易度高めのルーも登場しているため、何が何だか分からないとなっている方も多いはずです。
洋食ソースの基本は「デミグラスソース」
見た目や明確な味が区別できないこれらのデミグラスソースやハヤシライス、ハッシュドビーフなどのソース…実は元となっている基本が「デミグラスソース」なのです。
そもそも具体的なことを示すと、それぞれの違いにはっきりと決められた規定などはありません。日本の食卓にここまで根付いた洋食ソースは、日本人向けに白いご飯に乗せて美味しいかどうかで判断されるため、自由にアレンジされて個々に合った好みの味わいに変えられていることも多いのです。
しかし、違いについては明確にされていなくとも、元となっているデミグラスソースを使った料理がハヤシライスやハッシュドビーフになっています。
デミグラスソース・ハヤシライス・ハッシュドビーフのここに注目
それぞれの違いについてはっきりと区別した言い方をできる人の方が少ないのですが、注目したいのはハヤシライスやハッシュドビーフは日本で誕生した洋食ソースであるということです。
名前の複雑さから外国を渡って日本に浸透したかのように感じるのですが、実はハヤシライスもハッシュドビーフも日本で生まれた料理です。
これらのソースの元となるあの黒っぽい色合いと、まったりとした食感はデミグラスソースが元となっており、どちらもデミグラスソースで煮込んだものになります。
デミグラスソースを使って煮込むという発想は日本で誕生したため、そこから細かく枝分かれのようにアレンジが広り、今の幅広い種類が陳列されるまでになりました。
ちなみに日本で生まれたハッシュドビーフなどはクオリティの高い味わいを実現しているため、外国でもその味が高く評価されているようです。
また、ハヤシライスも一概にデミグラスソースで煮込むというわけではなく、人によってはトマト缶で煮込んだものを作る場合もあるため、非常にややこしいのもこの洋食ソースの特徴と言えるでしょう。
そのため、デミグラスソースやハヤシライス、ハッシュドビーフなどはレシピを見ても使用する材料が異なります。この洋食ソースは必ずこれを使う!のではなく、比較的自由に味の調整ができる点も魅力だと捉えられますね。
デミグラスソース・ハヤシライス・ハッシュドビーフの細かい違い
デミグラスソースが親となり、そこから日本で誕生したハヤシライスやハッシュドビーフですが、明確な違いはないと言っても細かい違いについては知っておきたいところです。献立で悩んだ際はそれぞれの違いを知って参考にしてみてください。
デミグラスソースからおさらい
スーパーの洋食売り場でもよく目にするデミグラスソースは、手作りしなくても缶の状態で手軽に使用できる点が魅力です。そんなデミグラスソースとは、基本となる牛肉と旨みを出す野菜を一緒に煮込み、ケチャップやとんかつソース、赤ワインやコンソメなどで味を付けたソースのことを指します。
家庭で作る場合は、甘みのあるとんかつソースを使用すると子供でも美味しい仕上がりになりますが、ウスターソースや中濃ソースなどを使っても大人の味わいに仕上がります。
手作りの際は、使用する玉ねぎをじっくりと飴色にすることでより上質なデミグラスソースに仕上がります。もちろん本格的な味わいのデミグラスソースを作る場合は上記のような多くの材料や調味料を使うのが理想的ですが、即席で簡単に作りたい場合はケチャップやとんかつソース、しょうゆだけでも作ることが可能なのでいかにデミグラスソースに定義がないのかが分かりますよね。
ハヤシライスとは
白米と絶妙に甘くマッチするハヤシライスが一番好きという方も多いと感じますが、ハヤシライスとはデミグラスソースやトマト缶などで肉と野菜を煮込んだ洋食ソースです。
デミグラスソースがハンバーグなどのちょい足しにも合う一方で、ハヤシライスはまさに白米の隣にいるべき大きな存在と言えるでしょう。少し甘党な大人や子供にも嬉しい年齢を問わない味わいのハヤシライスは、上記でも触れたように使用する明確な材料は決まっていません。
しかし、ハヤシライスにトマト風味を引き出せるトマト缶を使うことが一般的になっているようなので、どれをハヤシライスと呼ぶのかは食べる人の感性に任せても良いということになるでしょう。
ハッシュドビーフとは
ハヤシライスよりはスポットを浴びる機会の少ないハッシュドビーフとは、牛肉や玉ねぎといった洋食に欠かせない具材をデミグラスソースで煮込んだもののことを指します。
ハヤシライス同様、こちらも明確な定義は決まっていないのですが、ハッシュドビーフという料理は実は西欧にも存在する料理なのです。ただし、日本で言う白米と食べる、というような食され方ではなく、そのままスプーンですくって食べる小腹を満たすような感覚の料理になっています。
西欧では玉ねぎなどの野菜+肉を煮込む料理のことをハッシュドビーフと呼ぶのですが、日本に浸透した際デミグラスソースを加えることによってまた新しい料理に変わったため、今日本人に食べられているハッシュドビーフは西欧から受け継いだ料理ということになります。
デミグラスソース・ハヤシライス・ハッシュドビーフの違いを知っておくと便利!
若干の違いであり、さして大きな問題ではないデミグラスソース、ハヤシライス、ハッシュドビーフですが、どれも非常に美味しい料理であることに違いはありません。違いが分からなくても、個々によってアレンジがいくらでも可能な料理でもあるので、日々の洋食dayを美味しく仕上げてみてはいかがでしょうか。