2019年2月21日更新

シャリアピンソースで柔らかお肉がすぐできる!レシピやどんな味なのかも解説

シャリアピンソース

どんな味か想像し難い名前のシャリアピンソースとは、ハンバーグやステーキなどの肉料理に使われるソースのことを指します。外国の料理のようにも感じますが実は日本を発祥とした料理で、簡単にプロ級の料理を作ることができます。今回はそんなシャリアピンソースはどんな味なのか、意味、レシピ、保存までご紹介します。

  1. 目次
  2. シャリアピンソースとは?
  3. プロの味わいシャリアピンソースの作り方と美味しいステーキのレシピ
  4. シャリアピンソースの保存について
  5. シャリアピンソースで肉料理をもっと美味しく!

シャリアピンソースとは?

知る人ぞ知るシャリアピンソースとは、玉ねぎを主役とするステーキやハンバーグなどにかけられるソースのことを指します。一見外国で生まれたソースのようにも感じますが、実は日本で誕生したソースです。そのため、日本以外の地域や国ではほとんど知られておらず、日本だけに知られた肉料理に合う調味料なのです。このシャリアピンソースはステーキなどの固い肉でも柔らかく食べられるように工夫を凝らして生まれたソースでもあります。

シャリアピンソースの名前ってどんな意味があるの?

シャリアピンソースが誕生するきっかけとなったのは、1936年に日本へ来日したオペラ歌手「フョードル・シャリアピン」という人物が発端です。来日当時、歯痛や入れ歯などで生じる口内の不快感に固いステーキは食べられないと口にしました。そのため、料理を提供する帝国ホテルの料理長は柔らかい肉を実現しようと厚い肉を肉叩きで薄くし、牛肉を玉ねぎのみじん切りに漬けこむことによって柔らかいステーキを提供したとされています。

玉ねぎにはタンパク質分解酵素と呼ばれる成分が含まれているため、繊維のある固い肉でも柔らかく食べることができるのです。そんな肉を美味しく柔らかく食べられるこのソースを名前をそのままに「シャリアピンソース」と名付けました。

どんな味か気になる人続出中!

シャリアピンソースは今でこそ日本に浸透した洋食に合う味と言ったところで、初めて食べる人でも抵抗なく感じられることでしょう。玉ねぎをふんだんに使用し、赤ワインを使ったり、家庭料理向きでは醤油やみりんなどを使用したりとアレンジの違いはありますが、どのような肉でもマッチする優しい味わいです。ただ、調理過程で玉ねぎを飴色になるまで炒めていることで甘さを十分に感じられます。玉ねぎの臭み、辛みが苦手という人も多いですが、限界まで炒めて玉ねぎが持つ本来の旨みを引き出したシャリアピンソースは何度でも食べたくなる味わいです。

プロの味わいシャリアピンソースの作り方と美味しいステーキのレシピ

シャリアピンソースは家でも簡単に作ることができ、普段食べるハンバーグやステーキをより美味しくする万能ソースです。そんな旨みと美味しさが溢れるソースは単体で作ればあらゆる肉料理にかけられ、ステーキと共に調理すれば柔らかいジューシーなステーキが楽しめます。難しいことは一切ないので料理初心者の人も是非参考にしてみてくださいね。

シャリアピンソースのレシピ

シャリアピンソースを作る際に必要なものは、玉ねぎ1/2、バター10g、醤油大さじ2、酢、酒、みりん、砂糖を各大さじ1、おろしにんにく小さじ1、塩コショウ少々です。作り方も簡単で、まず用意した玉ねぎは細かくみじん切りにし、熱したフライパンで炒めていきます。初めは中火~やや強めの火加減でまんべんなく火を通していき、しんなりしてきたら弱火に変えて調味料を全て投入し、5~10分程度煮詰めたら完成です。シャリアピンソースは初めの玉ねぎを炒めることが美味しく作る重要な過程になるので、時間と手間を惜しまずしっかりと火を通しておきましょう。出来上がったシャリアピンソースは、そのまま肉料理にかけて食べるのが最も美味しい食べ方です。いつものハンバーグやポークソテーなどに活用して違う味わいを堪能してみましょう。

シャリアピンソースと言えばステーキ!安いお肉でも柔らかい!

シャリアピンソースと言えばやはり誕生の発端にもなったステーキですよね。もともとは牛肉を柔らかくするために生まれたソースなので一度は味わって欲しいレシピです。そんなシャリアピンステーキに必要な材料とレシピはこちらになります。

【材料】

  • 牛ステーキ 200g
  • 玉ねぎ(おろし込み) 中1個
  • 塩コショウ お好みで
  • 赤ワイン 大さじ4
  • 醤油 大さじ2
  • バター 大さじ2
  • 水溶き片栗粉 適量

【レシピ】

  1. ステーキ肉を柔らかくするためにまずみじん切りとすりおろした玉ねぎを肉全体にまぶし、冷蔵庫で15分程度寝かせます。時間に余裕のある人は30分程度寝かせると更に良いでしょう。あまりマリネさせ過ぎると肉が持つ食感が壊れてしまうのでほどほどの時間が肝心です。
  2. 冷蔵庫で寝かせておいたステーキ肉は調理前に取りだし、常温に戻しておきます。回りを覆っていたみじん切りの玉ねぎもこの時点で取り除いておきましょう。取り除いた玉ねぎは後に使用するので捨てないでください。
  3. 常温に戻したステーキ肉に塩コショウを振り掛け、熱したフライパンにバターを入れて溶けたら両面に焼き色が付くまでしっかりと熱を通していきます。両面に色が付いたらステーキ肉を取り出してお皿に移しておきましょう。
  4. 続いてソース作りです。フライパンに残っているステーキ肉の汁と共に肉を寝かせた玉ねぎを入れて炒めていきます。透明感が出て色が付いてきたら片栗粉以外の調味料を入れて10~15分程度様子を見ながら煮詰めていきます。
  5. 煮詰め終えたら最後に水溶き片栗粉を投入してソースをまとめ、焼き終えたステーキの上からかけたら出来上がりです。

【※調理のポイント】

冷蔵庫で寝かせたステーキ肉は事前に常温に戻しておかないと焼いた際に中まで火が通らないので、時間をかけて常温に戻しておくようにしましょう。
また、玉ねぎが重要となるソースなので使用する玉ねぎはたっぷりと用意すると尚美味しく食べられます。レシピには中の玉ねぎ1個と記載しましたが、お好みでもっと増やしたいという場合は中サイズの玉ねぎを2個にするなどしてもOKです。

シャリアピンソースの保存について

美味しく手作りしたシャリアピンソースはなるべく早く使い切ることがベストですが、長期的に使用したい場合はフリーザーバッグなどに薄く広げてから冷凍保存もOKです。この保存の仕方であれば冷凍したシャリアピンソースは事前に使いたい分だけ解凍してムダなく活用できます。

シャリアピンソースで肉料理をもっと美味しく!

日本で誕生したシャリアピンソースですが、まだあまり聞き慣れないという人も多かったのではないでしょうか。安いお肉はどうしてもそのまま焼いただけでは固い口当たりになってしまいますが、シャリアピンソースを使った調理をすることで安価なお肉でも極上のごちそうに早変わりするのでお肉愛好家は是非試してみてはいかがでしょうか。