2018年12月17日更新

カラフルカラーのドレンチェリーとは?味や作り方・まずいと言われる真相について

マラスキーノ チェリー(ドレンチェリー)

赤や緑などの色をしているドレンチェリーとはさくらんぼを砂糖漬けしたものです。お菓子の飾りとして映えるドレンチェリーはまずいと言われていますが、どこに売ってるのでしょうか。また、脇役ながらも美味しそうに見える素材として重要な存在なので今回はドレンチェリーの意味や味、作り方などご紹介します。

  1. 目次
  2. ケーキにあると可愛いドレンチェリーとは
  3. ドレンチェリーが使われているお菓子やどこに売ってるのかについて
  4. ドレンチェリーの作り方
  5. 飾り付けの王様ドレンチェリーを使ってみよう!

ケーキにあると可愛いドレンチェリーとは

ドレンチェリーと見聞きするとどんな食品なのか分かりませんが、ドレンチェリーとはパウンドケーキの中に混ぜてあったり、アイスやクッキーの材料に使われたりと多種多様な使い方をされているお菓子の材料です。マラスキーノチェリーとも呼ばれます。そんなドレンチェリーはさくらんぼに大量の砂糖を混ぜて煮詰め、中の水分を出した後に着色料で色を付けた加工食品になります。ドレンチェリーの象徴とも言えるあの赤や緑といった鮮やかな色合いは着色料によって付けられたものなのです。

ドレンチェリーの味

ドレンチェリーの見た目は鮮やかで非常に綺麗ですが、実際に食べたことがある人はお分かりの通り少しベタベタとした手触りと食感があるのが特徴です。溶けかかった飴のようなドレンチェリーの味は「非常に甘い」です。酸味がありながらも甘みのあるさくらんぼに更に大量の砂糖を加え、さくらんぼが持つ水分を排出しているのですから、ただただ甘いことは容易にご想像できるでしょう。そのため、ドレンチェリー単体で味わうのではなく、少し甘さ控えめにしたお菓子と混ぜて食べるなどの使い方の方が相性が良いと言えます。ケーキのようにパサパサ感を感じるお菓子であれば、ドレンチェリーを混ぜて甘いしっとり感を味わうのも良いですね。しかし、抜群に甘いので甘いものが苦手な人にとっては少々まずいと苦手に感じるかもしれません。

さくらんぼに色を付ける意味は?

ドレンチェリーに使われる主な材料としてはさくらんぼですが、さくらんぼは元々赤い色が付いていますよね。そのため、なぜ着色料を付けるのか不思議に感じる人もいるかもしれませんが、製菓材料としてのさくらんぼでは買い手にとって少々インパクトや華やかさが足りないように見えてしまいます。そのため、赤いさくらんぼに更に色味を足してより綺麗なデコレーションに見せる意味で着色料で色味を足しているのです。

ドレンチェリーが使われているお菓子やどこに売ってるのかについて

お菓子を一気に可愛く見せてくれる便利なドレンチェリーですが、良く考えてみると具体的にはどのようなお菓子に使われているのか曖昧だという人も多いのではないでしょうか。使い方次第ではあまり美味しくなさそうな見た目に仕上がってしまうこともあるため、相性の良いお菓子や、どこに売ってるのかについても触れていきましょう。

これで失敗しない!ドレンチェリーと相性の良いお菓子とは?

緑や赤といった目に楽しいドレンチェリーですが、どんなお菓子に合うのか気になる人もいますよね。ドレンチェリーの主な使用用途は飾り付けの意味合いが強いため、ドレンチェリーの味でお菓子の味を高める…という使い方はあまりしません。そのため、より目で楽しいお菓子に仕上げるためにクッキーをお花に見立てて中央に赤色のドレンチェリーをあしらってみたり、フルーツクッキーやクリスマスカラーとしてケーキの上に散りばめたりカップケーキやパン、シュトレーンなど様々なお菓子に活用することができます。ドレンチェリー自体もクリスマスの時期になると目にすることが多くなる製菓材料なので、それだけお菓子を鮮やかに、そして美味しそうに見せる材料として欠かせないものなのです。

ドレンチェリーってどこに売ってるの?

ドレンチェリーは特別な製菓材料のようにも感じられますが、実はスーパーなどのお菓子作り売り場で販売しています。近年スーパーに行ってもこのドレンチェリーがないという声が挙がることもあるようですが、特にお菓子作りが盛り上がるバレンタインやクリスマスといった時期は飾り付けにドレンチェリーを買い込む人もいるので、そういった理由から突如なくなっていることもあります。どこを探してもない!という人は時期が関係している可能性もあるので早めの購入を検討しましょう。スーパーやデパートではドレンチェリーが販売していますが、どこを探しても見かけない場合はネット販売でドレンチェリーと検索してから購入するのが早いですよ。

ドレンチェリーの作り方

あるとないのとではお菓子の見た目がガラリと変わるドレンチェリーは、販売しているものを購入する…という入手の仕方が一般的ですが、実はご家庭でも作ることができます。難しいことはなく、特別な材料も特に不要なのでたまには手の込んだケーキを作るというときにドレンチェリーも一緒に手作りしてみましょう!

使用するドレンチェリーの材料は?

ドレンチェリーを手作りする際に必要になる材料は約300g分につき、さくらんぼを500g、グラニュー糖500g、水100ccを用意しましょう。たったこれだけの材料で美味しい手作りドレンチェリーができるのでお手軽ですよね。ここから更に作る量を増やしたい場合や反対に少なくしたい場合はその量に合わせた分量で計算してみてください。

ちなみに使用するさくらんぼの種類は何でも構いませんが、紅さやかという種類のさくらんぼは酸味、甘み、果肉の厚み、色合いなどどれを取っても上質の種類なのでドレンチェリーを作る際はこの紅さやかがおすすめです。

美味しく作ろう!ドレンチェリーの作り方

ドレンチェリーの作り方ですが、まず用意したさくらんぼをしっかりと流水で綺麗に洗い、種を取っていきましょう。種取り器などのものがあれば見た目を美しく保ったままドレンチェリーが作れます。ない場合はカニを食べる際に使うカニフォークで代用すると簡単で綺麗に種を取り除けますよ。

さくらんぼの種を取り除いたら、鍋の中に砂糖150gと水100ccを加えてシロップを作っていきます。ここにさくらんぼを加え、弱火にして10分程度煮ていき、粗熱を取ったら大きめのタッパーなどの容器に移し替えて一晩冷蔵庫で寝かせていきます。

一晩寝かせたらタッパーに入ったシロップのみを鍋に移し替えてここに50gの砂糖を加えて煮立てていきましょう。シロップを煮詰めたらさくらんぼの入ったタッパーの中に熱を取っていないままのシロップを注ぎ、粗熱が取れたら再度冷蔵庫で保管します。この過程を合計で6日繰り返していくと7日目辺りでさくらんぼにシロップが浸透していき、透き通っているのが確認できます。そして8日目にザルを使ってさくらんぼとシロップを分けていきましょう。ザルに開けたさくらんぼはしばらくそのままにしておき、シロップがしっかり切れるまで待機したら天板にオーブンシートを敷き、さくらんぼがくっ付かないように並べたら110℃の予熱なしオーブンで30分乾燥させていきます。このとき15分経ったら裏替えすようにひっくり返してください。

ここまででさくらんぼが乾燥し切ったら出来上がりですが、まだ水分を含んでいるようならザルに開けて半日程度風遠しの良い場所で干してみましょう。ベタベタ感がなくなったら出来上がりです。分量が多い場合は冷凍庫で保管して使っていきましょう。

飾り付けの王様ドレンチェリーを使ってみよう!

製菓材料では比較的知名度のあるドレンチェリーをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。良く見る飾り付けでありながらもその存在は中々主役とは言えません。そのため、ドレンチェリーをご存じない人も多いですが、この機会にぜひドレンチェリーを使ったお菓子やパンを作ってみてくださいね!