2018年11月11日更新

そのコーンスターチ持て余してない?役割や使い道・アレルギーのことも知っておこう

コーンスターチ

とろみとして使えるコーンスターチは、とうもろこしを原料とした料理ではお馴染みの食品ですよね。しかし、役割や使い道、用途をあまり知られていないため全て使い切ったことはないという人もいるでしょう。また、家に常備してある材料の代わりで使えばコーンスターチの代用となるのでアレルギー情報も含めご紹介します。

  1. 目次
  2. コーンスターチとは
  3. コーンスターチのアレルギーについて
  4. コーンスターチの使い道はどのくらいあるの?
  5. コーンスターチがないときの代用
  6. これでもう残らせない!コーンスターチの役割や使い道をマスターしよう

コーンスターチとは

料理の材料に度々登場するコーンスターチをご家庭でいつも置いているという人も多いのではないでしょうか。毎日料理する人にとってはお馴染みのコーンスターチは、その名の通りトウモロコシを原料としたでんぷん粉のことを指します。目立った特徴はなく、色は白くて香りもあまりありません。指ですくってみると軽い触り心地でサラサラとしていますが、力を入れてギュッと握ると感触が残る片栗粉に似ている粉でもあります。

見た目も触り心地も片栗粉と酷似しており、どちらもでんぷん粉ということは同じですが、コーンスターチがトウモロコシを原料とする反面、片栗粉はジャガイモを原料としています。また、料理で使う際も冷めてしまった料理にはとろみが弱くなる片栗粉ですが、コーンスターチは料理が冷めてしまってもとろみが続くでんぷん粉です。

主な用途や役割とは

あんかけやかきたまなどの料理のとろみ付けは片栗粉を使用しているという人も多いでしょう。しかし、コーンスターチもとろみ付けが可能な粉なので、片栗粉に使う料理と同様に様々な料理に活用することができます。とろみ効果が強いコーンスターチは一度料理の熱が冷めてしまってもそのままとろみが継続してくれる役割があるので、コーンスターチの用途はとろみ効果を持続させたいという場合に多く使われています。

しかし、コーンスターチは料理だけではなくお菓子作りの材料にも役立っています。例えばまったりとしたとろみが感じられるあのカスタードクリームのとろみ付けにも使われています。知らないところで実は様々な場所でコーンスターチが使われているということは驚きですよね。

コーンスターチのアレルギーについて

とろみ付けに長けたコーンスターチは赤ちゃんの離乳食として使われる際、危険というフレーズが多く浮かんできます。遺伝子組み換えのトロモロコシが使われている可能性が極めて高いということを始め、アレルギー症状を誘発させたり肌に悪い、発がん性物質が含まれているという様々な悪い情報があります。

そんな心配になるような情報が溢れたコーンスターチですが、そもそも原料をトウモロコシとしているため、アレルギーが出る可能性があります。トウモロコシアレルギーをお持ちの人は当然アレルギー症状が出ます。しかし、日本人は昔からトウモロコシを食べる人種ではないですが、相性が非常に悪いという人が出てくることは少ないようです。それでも同じイネ科である米や小麦などにアレルギーが出る人はコーンスターチにも気をつけた方が良いでしょう。

コーンスターチの使い道はどのくらいあるの?

コーンスターチは料理やお菓子に幅広く使えますが、とろみを出す用途でしか使ったことがないという人は他の使い道が曖昧ですよね。とろみ以外でコーンスターチを使える場面はあるのでしょうか。また、バリエーション広く使っていくことでずっとコーンスターチが残ったまま…という事態を回避できますよ!

虫刺されや日焼けに

コーンスターチが料理やお菓子にしか使えないと思っている人に朗報です。大量に余って困っているコーンスターチはまず水に溶かして日焼けした部分や虫に刺された箇所にひと塗りしてみましょう。特に日焼けでヒリヒリとした状態の肌に効果的です。

床のきしむ嫌な音に

家の床がギシギシと嫌な音を立てている…という問題にもコーンスターチの出番です。ラミネート加工されている床であれば特に床のきしみを改善してくれます。気になる床にコーンスターチを撒き、ほうきで掃除すればコーンスターチの粒たちが木材の隙間に入って嫌な音を消してくれます。

消臭として

コーンスターチの驚くべき使い道はデオドラントです。ニオイが気になる脇の下や足の裏などの箇所にコーンスターチを塗ると体臭をも抑えてくれる有難い役割をしてくれます。

卵料理に使う

料理ではとろみ効果にばかり注目されるコーンスターチですが、とろみ効果以外にも卵をふわふわに仕上げてくれる働きもしてくれます。スクランブルエッグやオムレツなどの卵料理をふわふわにしたい場合はぜひお試しあれ。

銀製品のケアに

コーンスターチは他にも水に溶かして銀製品のお手入れにも使用可能です。黒ずんでしまった銀製品がある人は布などに水で溶かしたコーンスターチを含ませて磨いてみてください。また、コーンスターチの使い道は他にも本の古いニオイを消したり、窓の掃除や肌の保湿、シミ抜き、洗濯物用の糊など数多くの使い道があります。

コーンスターチがないときの代用

全てではないものの、料理やお菓子を作る際に必要となるコーンスターチはいつでも常備しているわけではないですよね。肝心なときにコーンスターチがない!という緊急事態にはコーンスターチの代用になるものを知っておくと便利です。

片栗粉

上記でもお伝えしましたが、コーンスターチがない場合は代用として片栗粉を使うことでコーンスターチの代わりになります。しかし、とろみの強度は片栗粉の方が上なので、レシピに記載されてある分量よりも少なめに使うのが上手な代用の仕方です。しかし、カスタードクリームのとろみを片栗粉で使うのはやめましょう。熱が冷めた際にとろみがなくなり固い食感のクリームになってしまいます。

小麦粉or米粉

コーンスターチの代わりとなるのは他にも小麦粉や米粉なども挙げられます。特にサクサクとした食感を前に出したいクッキーなどの材料に使えば軽い食べ応えになりますよ。また、カスタードクリームの代用としては小麦粉が理想的です。少々重たい口当たりのクリームになりますが、あまり重たい食感にしたくない場合は分量を変えて調節してみましょう。米粉も小麦粉も上手に組み合わせれば片栗粉がなくても十分に代用が可能です。

これでもう残らせない!コーンスターチの役割や使い道をマスターしよう

使い道を知らなければあまり大量消費できる粉ではないため、余らせて捨ててしまう人も多いコーンスターチですが、使い道は料理やお菓子だけではありません。窓ふきや床のきしみ対策としても使えるコーンスターチは知られざる用途がたくさんあるので、キッチンにコーンスターチが眠っている場合はこの機会に使い切ってみてはいかがでしょうか。