2017年12月18日更新

使い方をマスターしたい!グリーンペッパーでもっと料理上手に!

グリーンペッパー

グリーンペッパーを料理に使ったことはありますか?ブラックペッパーに比べるとあまり知られていないかもしれませんが、実は元々はブラックペッパーと同じコショウの実なのです。香りも味もマイルドで、肉料理や魚料理にぴったりのスパイスなので、特徴や使い方を覚えましょう。

  1. 目次
  2. グリーンペッパーって何?
  3. グリーンペッパーの使い方
  4. グリーンペッパーあれこれ
  5. グリーンペッパーを使って、さらに料理をおしゃれに美味しく!

グリーンペッパーって何?

ブラックペッパーやホワイトペッパーの仲間であるグリーンペッパー。同じコショウでも収穫時期や乾燥の仕方によって、風味や見た目も異なってきます。

グリーンペッパーとは

グリーンペッパーは、コショウがまだ完全に熟さないうちに収穫したものを、乾燥させたり、塩漬けしたりしたものです。別名で緑コショウや青コショウ等とも呼ばれています。インド原産ですが、紀元前の時代から現在まで、世界中の料理に使われている、「スパイスの王様」と呼ばれています。

なお、グリーンペッパーは英語圏ではしばしば「ピーマン」と訳されることもあるので、注意が必要です。

グリーンペッパーがピーマンと呼ばれるワケ

英語圏でピーマンと呼ばれるグリーンペッパー。コショウであるはずのグリーンペッパーがなぜピーマンと呼ばれるのか疑問に感じる方もいるでしょう。ではなぜグリーンペッパーがピーマンと呼ばれるのかというと、英語ならではの意味が含まれていることにあります。

ペッパー(Pepper)はこの部分だけでは英語でソルト&ペッパーの意味があるため、コショウと認識されます。しかし、コショウの意味を持つペッパーの初めにグリーンが来ることによってピーマンと認識されてしまうのです。日本でもよく使われる野菜のピーマンは英語で「Green Pepper」です。そのため、グリーンペッパーがピーマンと呼ばれてしまうこともあるようです。ピーマンには緑色の他にも赤や黄色がありますが、この場合は「Red Pepper(レッドペッパー)」や「Yellow Pepper(イエローペッパー)」と呼ばれます。

グリーンペッパーの特徴

グリーンペッパーの味は、爽やかな香りとスパイシーでパンチの効いた辛味があるのが特徴的です。外観は、緑色の直径5〜6mmの球状をしています。肉や魚料理と相性が良く、タイやカンボジアなど東南アジアの一部の国々では、ホールの状態で食材として使用されることもあるようです。

グリーンペッパーの使い方

グリーンペッパーは、乾燥だったり、水煮だったりと加工の状態で見た目が異なりますが、だいたいホールの状態で販売されているようです。コショウの中では、グリーンペッパーは風味が比較的強すぎないので、ソースやドレッシングなどに使うことができます。

ソースに

グリーンペッパーでソースを作り置きしておくと、料理の際に便利です。主に牛、豚、鶏など肉には何でも合います。グリーンペッパーを細かくしたら、ブランデー、フォンドボー、小麦粉、バター、生クリームを加えていきます。最後に塩で味を調えれば完成です。
グリーンペッパーは、生クリームとの相性が良いので、クリーミーなソースに合わせるのが良いでしょう。

カルパッチョやマリネに

グリーンペッパーを魚介を使ったカルパッチョやマリネに使うドレッシングやソースに使うと彩りも綺麗になり、美味しくなりますよ。オリーブオイルやブラックペッパー、ピンクペッパー、酢、塩などでさっぱり仕上げましょう。

魚の香草焼きやステーキに

コショウ類は肉や魚に合いますが、グリーンペッパーは他のピンクペッパーやブラックペッパーなどと料理の彩りを添えるのにも使えます。魚の香草焼きやペッパーステーキなどに、最後の仕上げに散らすととても綺麗ですし、もちろん添えていただくこともできます。

グリーンペッパーあれこれ

グリーンペッパーに関連することをまとめてみました。

他のコショウとどう違うの?

コショウにはブラックペッパー、ホワイトペッパー、ピンクペッパーなど同じコショウの実でも乾燥の仕方や収穫時期によって、様々な種類があります。ブラックペッパーは、グリーンペッパー同様、完熟していない実を収穫するのですが、乾燥の仕方が異なっています。

グリーンペッパーが機械乾燥や、フリーズドライ、塩漬けなどの方法がとられているのに対し、ブラックペッパーは天日乾燥させます。
ブラックペッパーはグリーンペッパーに比べて、風味とも強く、肉や魚の臭み消しなどに使えます。ホワイトペッパーは実を完熟させ、その後に表皮を取り除いたものを乾燥させたもので、ブラックペッパーやグリーンペッパーよりもマイルドな風味になります。

ホワイトペッパーは、黒い粒が目立ちにくいクリームソースや魚料理などに使われています。ピンクペッパーは、ウルシ科のコショウボクの実を乾燥させたものが、日本では一般的に多く流通しています。このコショウボクを乾燥させてできたピンクペッパーには辛味があまりなく、料理の彩りを出す用途で使われています。

体にはいいの?

コショウに含まれるピペリンと呼ばれる辛味成分は、消化吸収、新陳代謝、血行を促進したりするので、胃腸が不調の時やダイエットに適していると言えるでしょう。また、コショウには香り成分が豊富ですが、中でも脳の働きに良いとされるモノテルペンなども含まれているので、勉強する時や仕事前に摂取するのも良いかもしれません。

どうやって保存すればいいの?

コショウといえば、すぐ湿気てしまわないか気になりますよね。特にキッチンは普段から湿気の多いところなので、気をつけて保管する必要があります。香りも湿気や熱で飛びやすくなってしまうので、ホールの状態で保管しておくのがベストです。

ただ、料理の際にすぐに使うことができず面倒臭い、という場合には、粉末状になったものを冷蔵庫や専用の容器に入れて湿気の少ない場所に保管するのをおすすめします。

グリーンペッパーを使って、さらに料理をおしゃれに美味しく!

グリーンペッパーの特徴や使い方について、いかがだったでしょうか。味付けに使えることはもちろんですが、グリーンペッパーはピンクペッパーなどと一緒にトッピングとしても料理に使うことができます。普通に粉末状になったものも使えますが、できればホールを料理の都度にミルで挽いた方が、香りも損なわれずに美味しくいただけます。