2018年8月26日更新
茎レタスの食べ方と栄養について
山クラゲの漬物は地方の道の駅などでよく販売しており、食感もよくご飯が進む漬物で人気ですよね。あのコリコリした食感が美味しい山クラゲの漬物は、実はこれからご紹介する茎レタスを乾燥させたものの漬物なんです。今回は茎レタスについてご紹介します。さっそく茎レタスの食べ方や栄養などを見ていきましょう。
- 目次
- 茎レタスとは
- 茎レタスの食べ方
- 茎レタスの栄養
- 茎レタスはスーパーには売っていない
- ローソンの茎レタスのお菓子が人気
- 茎レタスを使ったおすすめレシピ
- 食感が最高な茎レタスを美味しく調理してみよう
茎レタスとは
茎レタスとはキク科アキノノゲシ属チシャ種のレタスの仲間です。学名はLactuca sativa var. augustanaといいます。中国原産の野菜で、日本ではあまり栽培されていませんが、近年地方の特定の農場で茎レタスの栽培に取り組んでいる農場がみられるようになりました。
茎レタスは別名ステムレタスとも呼ばれるほかに、茎チシャ、チシャトウとも呼ばれます。味わいがアスパラガスに似ていることでアスパラガスレタスなどと呼ばれることもあります。
漬物でおなじみの山クラゲは、茎レタスの芯の部分を細く切って乾燥させたものです。乾燥させた茎レタスは、漬物を作る時と同じように一旦水にもどしてから、炒め物や煮物にして食べられています。食感がコリコリしてクラゲに似ている事から、茎レタスの乾燥したものを「山クラゲ」と呼んでいるそうです。
茎レタスの食べ方
レタスの仲間と言っても、普段よく食べる丸い形をしたレタスとは形も違い、主に食べる部分も違います。茎レタスの可食部は葉ではなく、太い茎の部分を料理に使います。茎レタスの茎はシャキッとした食感が特徴で、葉を取り、茎の厚い皮を剥いた芯のところを、生のままサラダや和え物、炒め物にします。若い葉は生でも食べることができます。また茎の部分も生だと少し苦味がありますので、気になるようならさっと茹でるか油で炒めてください。そうすると苦味はなくなります。
茎の部分の食べ方
主に茎の部分を食べる茎レタスを食べるときは、茎の部分の皮をピーラーなどで白っぽい色がなくなるまでそぐように剥きます。皮がむけたら、細切りあるいは短冊切りにカットするのが一般的です。少しアクがあるので、切ったあと10分くらい水煮さらすとあく抜きできます。
茎レタスの栄養
日本の食品成分表には茎レタスについて栄養成分の表記がありませんが、アメリカの農務省の情報では、茎レタスの成分はほとんどが水分で、水分以外に含まれている栄養は、普段食べている丸いレタスとあまり変わりないそうです。炭水化物、食物繊維のほかに、ビタミンA、B1、B2、B6、C、葉酸などのビタミン類や、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄などのミネラル類が含まれていると報告されています。
ビタミン類は皮膚や血管などの老化予防に効果があり、エネルギーを生産する作用から疲労回復に効果的だと言われます。またミネラル類は骨の形成に効果があり骨粗しょう症の予防に期待される栄養分であったり、カリウムは体内の塩分を効率よく排出してくれる作用があるので高血圧などの予防に効果的だと考えられます。
茎レタスはスーパーには売っていない
茎レタスは日本でほとんど生産されていないので、スーパーには売っていません。茎レタスの茎を乾燥させた山クラゲは、時々中華食材を扱うお店で販売されていることもありますが、販売されているもののほとんどは中国から輸入されたものです。日本でも近年、地方の農家で茎レタスの栽培に取り組んでいる農場もありますが、市場に流通する量ではありません。生の茎レタスの購入を希望される方は、生産している農場に問い合わせてみましょう。
【茎レタスを生産している農場情報】
山の母さんの店
青森県黒石市大川原字蛭貝沢260-1
http://www.harvestmarket.jp/yamanomama/agri_100.html
ローソンの茎レタスのお菓子が人気
ローソンでは、近年茎レタスを使ったお菓子がヘルシーで美味しいと人気です。その名は「コリっと美味しい茎レタスの梅しそ味」です。コリコリした食感とさっぱりした梅しその味にハマるのだとか。普段食べない食材だからなのかは最中ではありませんが、食感が新鮮な上に低カロリーであるため、ダイエット中の女性には、口寂しい時を紛らわすのに最適でかつ優秀な野菜のおやつだと、とくに人気だそうです。個包装で5袋入り、18gで21kcalだとか。美味しくて低カロリーの茎レタスのおやつ、ローソンで目にしたときはぜひ賞味してみたいものです。
茎レタスを使ったおすすめレシピ
生の茎はシャキシャキした食感、乾燥したものを水で戻した茎レタスはコリコリした食感が特徴です。カットの仕方は細切りか短冊切りにすると、茎レタスの食感の特徴がよく味わえます。生でサラダなどのするのも美味しいですが、油との相性も良いので炒め物にもよく使われる茎レタス。そんな茎レタスのおすすめのレシピをいくつかご紹介します。
茎レタスのキンピラ
ゴボウの代わりに生の茎レタスを千切りにした茎レタスのきんぴらは、ごま油と相性がよく美味しい茎レタスを使った料理の一つです。冷えても味は変わらないので、翌日のお弁当のおかずにも最適です。
<材料4~5人分>
- 茎レタス(山クラゲ)1個
- 人参(千切り)1/2本
- ごま油 少々
- めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ2
- みりん 大さじ1/2
- 水大さじ2
- ごま少々
- 七味唐辛子 少々
じゃがいもと茎レタスのコンソメいため
茎レタスのシャっきりした食感とジャガイモのホクっとした食感が、口の中でバランスよく子供も喜ぶ味わいです。子供が一緒に食べるときは唐辛子を使用しないで調理します。お酒のつまみにもよく合う一品です。
<材料2人分>
- ジャガイモ1個
- 茎レタス40グラム
- にんにく2かけ
- コンソメキューブ1個
- 酒大さじ1杯
- きざみ唐辛子2,3個
茎レタスを乾燥させた山クラゲを使ったなんちゃってメンマ
茎クラゲを細長くスライスして乾燥させた山クラゲを水で戻すとコリコリした食感が美味しいです。その食感はメンマに似ている感じだということで、茎レタスを乾燥させたものを水で戻して調理したメンマに似せた料理のレシピです。ご飯のおかずに、また麺類の上にのせていただきます。
<材料>
- 乾燥山くらげ一束(水戻しすると300g〜400g)
- ごま油大さじ2
- お砂糖大さじ1
- 水2カップ
- ウェイパー大さじ1
- オイスターソース小さじ1
- 醤油大さじ1/2
- 酢小さじ1
- 胡椒少々
- ラー油お好みで
食感が最高な茎レタスを美味しく調理してみよう
茎レタスは普通のレタスと同じような栄養成分を持ち合わせていますが、食べ方は主に茎の部分を食べます。生の茎レタスを細切りにしたり短冊切りにしてサラダに利用したり、炒め物に使うとシャキシャキした食感、茎レタスを乾燥させたものを水で戻して調理したものはコリコリした食感が特徴です。茎レタスの食感の特徴が楽しめる料理を作り、シャキシャキ、コリコリ感をぜひ味わってみてください。