2018年7月16日更新

スタミナ食に最適などじょうの味や食べ方

どじょう

魚の中では圧倒的に人気の低いどじょう。食べたことがある人はまずいといった声やおいしいなどの正反対に分かれる意見がありますが、どじょうを食べる地域はどこなのでしょうか。どじょうは知られざる効能があり、味も良く、スタミナがつく魚としても知られています。そんなどじょうの食べ方も含め、東京、浅草、駒形などでどじょうを食べられるお店もご紹介します。

  1. 目次
  2. そもそもどじょうは食べられるのか?美味いのか?
  3. どじょうが持つ驚きの効能
  4. どじょうの食べ方や食べる地域
  5. どじょう料理が食べられるお店は?
  6. どじょう料理はしっかりとしたスタミナ食だった

そもそもどじょうは食べられるのか?美味いのか?

線のような細く長い体を持つどじょうは食用目的のイメージはあまりありませんが、実は昔からあのうなぎと肩を並べるほど人気の高いお魚です。顔からは無数に突き出たひげが何とも愛くるしいですが、スーパーなどのお店で販売されているのを見たことがあるという人もいるでしょう。しかし、どじょうを購入しても使い方や食べ方が分からないという人も多く、売れ残っている残念なお魚でもあります。

どじょうはカエルやザリガニ、カメなどといった生物と同様に水田や湿地に生息しており、棲む場所の水を綺麗にするなどの環境に優しい生態をしていることでも有名です。そんなどじょうはコイの仲間であり、中国や台湾、朝鮮半島などの地域にも生息しています。私たちが普段店頭で見るどじょうは実はこういった日本以外のアジアで養殖されたものが大半を占めており、日本産のどじょうは超が付くほどの高級魚扱いをされています。

日本に生息するどじょうの種類は「マドジョウ」、「シマドジョウ」、「ホトケドジョウ」の3種類が食用とされていたり、はたまたペットとして飼育されています。

どじょうはスタミナ食!

どじょうは体が小さく、脇役中の脇役的キャラのイメージが払拭できませんが、どじょうにはたっぷりの栄養が詰まっているお魚でもあります。その栄養価の高さは他の魚と比較してもズバ抜けており、スタミナ食として広く食べられているあのうなぎよりも高いのです。

1匹分でうなぎ1匹分の栄養があるとも言われているどじょうは今さらながらと侮れない栄養満点のスタミナ食にピッタリの材料になってくれます。

気になるどじょうの味は…?

どじょうを実際に食べたことがある人たちの意見ではまずい、おいしいと正反対の意見に分かれるようですが、どじょうは臭いがきついお魚でもあるため、調理を踏んだ工程を取っても臭みが消えていなければ必然的にまずいと感じるでしょう。

しかし、どじょう本来が持つ味は例えるのであればうなぎの味わいと似ています。薄い味わいであっさりとした白身魚の味がするため、うなぎのように味が濃い濃厚なタレを絡めた蒲焼きなどの食べ方がされています。どじょうの小さく感じる小骨の感じもうなぎの食感に似ていると感じる人が多いようです。

どじょうが持つ驚きの効能

どじょうがスタミナ食と言われるその理由は非常に多くの栄養が詰まっているためです。主に含まれる栄養にはカルシウムやビタミンB12、ビタミンD、リンなどが挙げられるため、骨や歯を健康に保ってくれる効能があります。

カルシウムに関してはうなぎと比較すると約9倍もの量が含まれているため、カルシウムを摂りたい成長期に役立ってくれます。

また、どじょうにはビタミンB群も豊富なのですが、特にビタミンB12がたっぷりと詰まっています。ビタミンB12は貧血を予防し、神経機能を正常化させる効能を発揮してくれるため、睡眠障害や不眠症といった現代病にも効能を示してくれるでしょう。

その他にも免疫力を向上させてくれるビタミンDや季節性インフルエンザの予防、糖質の代謝をスムーズにしたりといった効能も期待できます。

また、どじょうの表面に付着しているあのヌメリには血を綺麗にし、細胞の働きを強化させるコンドロイチン硫酸なども含まれます。炎症やがんの増殖をも抑制するどじょうは他にもしみやしわを予防するコラーゲンも含まれる非常に優れた健康食なのです。

どじょうの食べ方や食べる地域

どじょうはペットとして飼育する人も多い中、そんなお魚を食べることに驚いたという人もいるでしょう。好き好んで挑戦する人は少ない中、どじょうを積極的に取り入れる地域や食べ方にはどういったものがあるのでしょうか。

どじょうを食べる地域

どじょうはどうしても慣れない人が多い中、好んで食べる地域ももちろん存在します。どじょうをどのような料理にするのかによっても地域に違いがありますが、新潟県や東京都内各所、山形県の鶴岡市や香川県、岡山県などの広い地域で意外と楽しまれているようです。しかし、どじょう自体が名産品となっている地域はどじょうを蒲焼きにした石川県や富山県、どじょうの唐揚げを名産品にした群馬県、埼玉県などどじょうは知らない地域で数々の料理となって楽しまれています。

どじょうの食べ方

体長10cm程度のどじょうはどう食べるのかが問題ですが、その体の小ささを生かして数多くの料理にアレンジされています。例えばどじょうの鍋(どぜう鍋)や先ほど触れた唐揚げ、ねぎとごぼうで炒めたいりころ、味噌汁やうどん、そして蒲焼きなど用途は多岐に渡っているのも魅力的です。

どじょう料理が食べられるお店は?

どじょうは水田などに生息していますが、素人が手を付けてもどじょうが持つ臭みを完全に消すことは困難です。きちんと食用とされているどじょうを選ぶことがベストな食べ方ですので、安心して楽しめるお店で食べてみると良いでしょう。交通に便利な東京にもどじょう料理を扱っているお店は多々あります。

駒形【駒形どぜう】

老舗中の老舗である駒形どぜうは1801年から続く味を今も変わらず受け継いでいる店舗です。どじょう料理は鍋を扱っているだけではなくどじょうの蒲焼きも取り扱っているため、様々などじょう料理を頂けます。駒形どぜうのどぜう鍋は臭みを一切感じさせない熟練されたワザと共にあっさりとした味わいで食のペースを進めてくれる料理が豊富です。

住所:東京都台東区駒形1-7-12
営業時間:11:00~21:00
電話番号:03-3842-4001

店舗情報:https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003684/

浅草【たつみ屋】

浅草の雷門からほど近い店であるたつみ屋は観光客が絶えない人気を誇るお店です。どじょう料理の顔であるどぜう鍋を筆頭に牛すじなど定番メニューも頂けます。約60年の長い時間と共にどじょうを知り尽くした味わいが楽しめますよ。ランチやディナーも営業しているので行きやすいお店です。

住所:東京都台東区浅草1-33-5
営業時間:11:30~22:00【土・日・祝は11:00~】
電話番号:050-5869-2585

店舗情報:https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13008605/

どじょう料理はしっかりとしたスタミナ食だった

どじょうと言うと食べるという目的よりも鑑賞用にしたり、子どもの頃の遊び目的だったりとあまり食としての見方はされてきませんでした。しかし、どじょうは効能にもある通り、栄養を付けるには最適のお魚になるため、どじょう料理を安心して食べたい人は扱っているお店などでぜひ食べてみてはいかがでしょうか。