2017年12月5日更新
アイナメの料理や旬な時期は？驚きの値段にも注目！
アイナメという魚をご存じでしょうか。スマートな身体付きのアイナメは高級魚という位置に君臨する価値の高い魚です。そんなアイナメはその価値が認められ、現在では刺身や塩焼き、煮付け、天ぷらなど様々な料理に姿を変えています。今回はアイナメの旬や値段、名前の漢字についてもご紹介します。
アイナメという魚
アイナメは知る人ぞ知る高級魚です。釣りをしている方であればアイナメの価値がいかに高いかご存じのことでしょう。そんなアイナメはカサゴ目アイナメ亜目アイナメ科アイナメ属に分類されます。カサゴ目とつくように一般的に周知されている背のトゲがチャームポイントなあのカサゴに少し見た目が似ています。
アイナメ科の仲間
魚に詳しくない方はアイナメと聞いてもピンとこないでしょう。そんなアイナメ科の仲間には本種以外にもスジアイナメやエゾアイナメ、ホッケ、キタノホッケ、クジメ、ウサギアイナメなどがいます。ホッケという魚は酒のおつまみとしても広く食べられていますからご存じの方も多いでしょう。実は知らないようで遭遇している確率が高いのもこのアイナメ科の魚の魅力ある部分です。
アイナメの漢字
アイナメは漢字で書くと「鮎並」や「鮎魚女」などと表現されます。この漢字になった由来はある一定の場所に縄張りを作る習性や、魚体の滑りが鮎のように強いということから来ていると言われています。
また、アイナメの姿や動きが女性を彷彿とさせることから「愛魚女」という何とも色っぽい漢字で表現されることもあります。確かにアイナメはツルンとした表面やしなやかな身体付きをしているため、こんな名前が付けられたことも納得できますよね。
アイナメは上品で優しい味
アイナメは血抜きしなければ多少の磯臭さが感じられますが、処理をしっかりと行えばまったりとした舌触りとトロトロな食感や味を感じることができる魚です。
しかし、筋繊維が非常に細い魚であるため、口にする方によっては淡白な味と意見する方や、反対に濃厚で上品な味わいだったと意見が分かれる魚でもありますが、上品で優しい味がすることは確かです。
生食のアイナメは甘みがあり、煮付けなどの料理でじっくりと煮こむと脂がトロトロと出てきます。アイナメの味はそこまで濃いというものではないため、アイナメ単独で調理する場合は濃い味付けにしても素材の味を邪魔しないでしょう。
しかし、アイナメは旨みをさほど感じられない魚でもあります。寝かせて旨みを出すといった手のかけ方はあまり意味のない過程になってしまいますので、加熱した方がよりおいしく食べられるでしょう。失敗したくないという方は生食よりも火を通す調理方にすると良いですね。
アイナメの旬や料理
まったりとした味わいのあるアイナメはどう料理していけば最大限おいしさを引き出せるのでしょうか。アイナメは上記した通り血抜きしないと磯臭さがあるため、生食でも良いのか、それとも火を入れた方が良いのか気になります。
アイナメをおいしく食べられる旬
アイナメの旬な時期は春から夏頃にかけての季節になります。産卵期が夏頃とされているため、産卵に備えて栄養を貯蓄しているこの時期のアイナメは脂がたくさん乗り、上記したように淡白な味わいながらもプリプリとした歯触りの良い食感を生み出してくれます。
アイナメのおいしさを最大限引き出そう
アイナメから作られる料理には塩焼きや刺身はもちろんのこと、煮付けや天ぷら、唐揚げ、、ムニエル、焼き物などレパートリー豊富に活用することが可能です。
魚料理は肉料理などと比べてどうしても活用範囲が狭くなってしまいますが、アイナメを使った料理にするのであれば和食としても洋食としても最大限においしく活用できるでしょう。
また、25cm以上の大型のアイナメが入手できた場合は上記の通り煮付けにするとお腹いっぱいにおいしさを楽しむことができ、アイナメが持つ淡白な味わいや脂を十分に感じることができます。
アイナメの値段
ご存知の方はスーパーなどで販売している場面に出くわすと珍しいと感じるほどのアイナメは冒頭でお伝えした通り高級魚の一つです。
状態にもよりますが、活けの状態であれば2000～5000円という高い値段で販売されている時もあります。しかし、状態によって値段が変わる魚でもあり、つけられる価格の幅が広い点もあります。
安価な場合は野締めで1キロ当たり1000円以下でも入手可能です。ちなみに締めたアイナメでは1200～2000円前後程度となるため、やはり高級魚といって間違いない魚と言えるでしょう。
アイナメをおいしく活用していこう
日々一般的な食生活をしていればアイナメという魚と遭遇することは少ないかもしれません。高級魚ということもあり、中々スーパーなどでは姿を見かけず、姿を発見しても値段の高さにたじろいでしまう方も多いでしょう。アイナメは淡白な味わいの中にも凝縮されたおいしさや上品さを感じることができるため、アレンジ法は盛りだくさんにできそうです。一度食べたら病みつきになるおいしさなので入手する機会があればぜひおいしい姿に変身させてあげてくださいね。
