2017年11月21日更新

ヤマメはどんな匂い?料理や旬など

ヤマメ

塩焼きとして食べられる機会の多いヤマメ。骨も焼けばパリパリとした食感でおやつにもなり、刺身にもなる魚です。また、釣りなどでも人気のある魚の一つですから、そんなヤマメの味や匂いも気になるところです。ヤマメの料理はまだまだありますので、他の食べ方やおいしい旬の時期などについてご紹介していきます。

  1. 目次
  2. ヤマメとは
  3. ヤマメの匂い
  4. ヤマメの味
  5. 価値の高いヤマメ
  6. どんな料理が合う?ヤマメ料理の数々
  7. 自然界でおいしく育つヤマメ

ヤマメとは

塩焼きにして食べると最高においしく、自然を感じられるヤマメは渓流に釣りに行った際、姿を頻繁に見かける魚でもあります。

身体の表面には上から縦に伸びる葉のような模様があるのが特徴で、透明感がある姿は非常に美しい見た目をしています。ヤマメ独特の模様は「パーマーク」とも呼ばれ、渓流の水の温度が低い場所で成長します。

そんなヤマメはサケ目サケ属に分類されるサクラマスが川に棲みつき、川で一生を終える魚の個体のことを指します。このサクラマスは海に行くこともあるため、一生を過ごす環境で呼び名が変わってくるということになります。ちなみにサクラマスとヤマメは同種です。

ヤマメの匂い

釣りを趣味とする方などはヤマメを自身で釣って食べることがあるという方もいるでしょう。

しかし、ヤマメは時に独特の匂いや味を感じられることがあるようです。川に生息する魚は海に生息する魚よりも独特の匂いなどを持っていますから不思議なことではないのですが、ヤマメを食べて臭いと感じた方の多くが人間社会で使用されている洗剤などの嫌な味や匂いがしたという場合もあります。

しかし、ヤマメ自体はサケ科の魚のため、サケ科特有の脂の匂いということも考えられます。そんなサケ科の匂いにプラスし、川魚ということも併せて考えるとヤマメの匂いが気になる方が出てくるのも当然と言えるかもしれません。

しかし、ヤマメが見た目では綺麗な渓流に棲みついていたとしても、民家からの生活排水が流れ出ている場所に生息している場合もあるようです。

その場合のヤマメはその場所に棲みついている期間が長ければ長いほど、または魚体の大きさが大きいほど洗剤の匂いがすることもあります。酷い場合ではヤマメの胃の中から人の髪の毛が出てくることもあるそうですが、特別変わった匂いでなければサケ科特有の匂いである場合が多いと言えるでしょう。

ヤマメの味

地域によって様々な呼び名があるヤマメは他にも「ヤマベ」や「エノハ」、「マダラ」などの呼び名が存在します。漢字で示すと「山女」や「山女魚」と書き、見た目通り色気を醸し出しているようにも感じ取れます。

そんなヤマメは日本人の舌にマッチした淡白な味わいをしており、多くの方に好まれる味の魚と言えます。脂もほど良く乗っており、プリプリとした食感は万人受けする好評な味です。

価値の高いヤマメ

ヤマメはスーパーなどでは滅多に販売している場面を見たことがないほどの魚です。販売している場所によっては姿を見る機会が多い場合もあるかもしれませが、どちらかと言えば高級魚として認識されているでしょう。

価値の高いヤマメは簡単に釣れると感じている方も多い様子ですが、現在川に棲みついているヤマメは養殖され、放流されたヤマメが大半を占めています。

また、ヤマメは釣り掘りなどでも池などに入れられていますが、自然がある環境では少々攻撃的で肉食の傾向があります。

ヤマメのエサとなるのは水生昆虫や落下した昆虫などのため、動物食の魚ということにもなります。したがってヤマメが自然の中のみで生き抜いていくためには澄み切った水やエサとなる昆虫などが豊富に生息する自然豊かな環境が成長していくためには必要不可欠となります。

姿も美しく、味も絶品なヤマメの旬な時期は3~8月頃です。まだ肌寒い季節から夏真っ盛りの時期までおいしさを楽しむことができるので川釣りで人気が出る理由も分かりますよね。

ヤマメの栄養

ヤマメは香り高い味や匂い、食感などを楽しめるのも魅力ですが、ヤマメには豊富な栄養も含まれているため、積極的に口にしたい魚でもあります。例えばビタミンB1やビタミンB2、ナイアシンやビタミンB6、葉酸やビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、リン、マグネシウム、カルシウムなどのミネラル類も豊富に含まれています。

これらの栄養が含まれていると疲労回復に役立ったり、粘膜や皮膚の保護、脳神経の働きの正常サポート、動脈硬化の予防、貧血予防、皮膚や血管の老化を防止や免疫力アップ、高血圧の予防、利尿作用、細胞の生まれ変わりを促進する力など、ヤマメを食べるだけで様々な健康のサポート役にもなってくれるのです。

どんな料理が合う?ヤマメ料理の数々

養殖されたヤマメが多い現状ですが、そんなヤマメでも十分に楽しむことができます。特に炭火で焼いた塩焼きのヤマメは外で食べれば自然を大いに感じることができますが、ヤマメは刺身などにしても問題はないのでしょうか。その他の料理と食べ方についても触れていきましょう。

ヤマメ料理を増やそう

塩焼き以外にヤマメはどういった料理法があるかというと、お吸い物や寿司、ムニエル、塩辛などの料理に活用することができます。サケ科であるヤマメはイメージ通り、頭から尾びれも食べることができる魚です。

料理に悩んだ際は和食でも洋食でもおいしく食べられるヤマメをその日の気分で調理しても問題ありません。もちろん刺身にしても問題はありませんから、新鮮な味を楽しみたい方は刺身にしてさっぱりと食べても良いですね。

ヤマメの食べ方

どの魚もそうですが、ヤマメも身体の表面にぬめりがあるため、調理の際は粗塩を使ってぬめり気を取り除いていきましょう。多めの粗塩をヤマメの身体表面に手のひらで軽くこすり合わせるようにしてから流水で流せばぬめり気を取ることができます。

また、ヤマメの肛門から包丁を入れていき、喉辺りまで包丁を入れたらエラも含めた内臓を取ります。再度流水で背骨についた血あいをこそぎ落とすように洗浄すればヤマメの下準備は完了となりますので、比較的簡単に調理過程に入っていけるでしょう。

自然界でおいしく育つヤマメ

釣り人にも人気で、大人も子どもも大好きなヤマメは自然が豊かな場所が必須です。養殖されたものが川に放たれている現状ですが、それでも十分にヤマメのおいしさを楽しむことができますので手に入れた際はお好みの料理にして栄養豊富なヤマメを楽しんでみてくださいね。