2017年8月28日更新

大納言とは? 小豆との違いや大納言の特徴

大納言

大納言という小豆をご存知でしょうか。通常の小豆に比べて高価ですが、栄養価や味わいの違いは歴然です。ここでは大納言について詳しくお伝えしていきます。

  1. 目次
  2. 大納言という名の由来やの定義は? 小豆との違いはそのサイズにある
  3. 小豆や大納言小豆の栄養価
  4. 大納言の上手な煮かたをご紹介

大納言という名の由来やの定義は? 小豆との違いはそのサイズにある

大納言と言えば、官位の「大納言」を思い浮かべる人も多いでしょう。実は大納言小豆の名前の由来はそこにあるという説もあるようです。小豆の中でも大納言と言われる小豆の定義もご紹介。

大納言と言う名の由来は公卿の官位「大納言」からきています

実は、小豆は江戸時代に上納用として育てられていたのですが、その中でも上等なものが今でいう大納言です。近江の国では、そういった上納用の小豆のことを「納(おさめ)小豆」いっていたようで、上納用や貢納用にしていたのです。その言葉がだんだんと変化して、納小豆の「納」の字にちなんで、大納言小豆と呼ばれるようになったということです。

ただし、大納言の由来については官位の「大納言」からくるという説もあります。煮ても皮が切れにくいことと、切腹の刑のない高官である「大納言」という位をかけて名付けられたということです。

大納言はとにかく粒が大きい

大納言の定義はその粒の大きさにあるようです。大納言に認定されるためには、その粒の大きさが約5.46mm以上ある必要があります。

大納言の中でもさらに大きなサイズの物は高級とされている

大納言の中でも、とくに大きなサイズのものは高級とされていて、北海道などの地で栽培されているようです。大粒のものは、味わいもホクホクとして、特別感があるようです。一度食べてみたいものです。

小豆や大納言小豆の栄養価

ここで、小豆に含まれる栄養価についてお伝えします。小豆の中でも大納言は栄養価も大きいようです。

小豆はたんぱく質や食物繊維、ビタミンB群が豊富で栄養価が高い!

小豆は豆類ですので、たんぱく質や食物繊維が豊富です。さらに、糖の代謝を助ける働きを持つ、ビタミンB群も豊富に含まれているため、実はとても栄養価が高いのです。この栄養価の高さは大豆に匹敵します。たんぱく質量こそ、大豆に適いませんが、アミノ酸スコアはとても高いのが小豆です。

アミノ酸スコアとは、その食品にどれだけ必須アミノ酸が含まれるかということを数値化したもののことで、例えば卵や肉類は100、米は60強で、小豆は82と言われていますから、その栄養価の高さを物語っていますよね。

小豆ポリフェノールにはアンチエイジングの効果が!

小豆にはワインなどと同じように、小豆ポリフェノールという小豆だけのポリフェノールが含まれているのも大きな特徴です。ポリフェノールには抗酸化作用があるため、活性酸素を除去してくれる働きがあります。これはアンチエイジング効果があるということです。

身体をウイルスなどから守り、酸化させないためにポリフェノールは大活躍しますが、そのポリフェノールが、小豆にはワイン以上に含まれているので、是非積極的に摂取したいですね。

特に大納言は食物繊維がより豊富

小豆の中でも大納言には、特に食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は、腸内環境を整えてくれるので、健康づくりの基礎に必要不可欠な栄養素です。特にダイエット中の食物繊維の不足は便秘を招いてしまいます。ダイエット中に甘いものがほしくなったら、食物繊維が豊富な小豆や大納言を食べてみても良いかもしれません。便秘解消にも、ダイエット中のストレス解消にもなりそうです。

大納言の上手な煮かたをご紹介

大納言小豆が手に入ったら、ぜひ手作りのおいしい餡を作ってみてください。砂糖の量はお好みで調節して、自分好みの甘さにしてくださいね。

5時間以上吸水させてから煮ること!
大納言小豆250gに対して、砂糖は200g~250g、水6カップを用意します。大納言は軽く水洗いした後、深い鍋に入れて6カップの水に漬け込みます。吸水のため5時間以上(一晩)放置します。この吸水の手間をかけることを忘れないようにしてください。吸水させることで、どの粒もむらなく炊き上がることと、煮る時間を短縮させることに繋がります。

吸水後は、つけ水のまま加熱。沸騰したら一度お湯を捨て、再び6カップの水を入れ、とろ火で煮ていきます。灰汁はその都度とり除いてください。

煮ている途中に水が少なくなったら差し水をする!

砂糖を2、3回に分けて入れますが、煮ている途中で水がなくなってきたら差し水をしてください。豆が常に煮水に浸っているようにします。つまり、水の量もそのときの豆の様子によって変化するため、砂糖の量も調節が必要と言うことになります。小豆250gに対して、同量程度の砂糖が基本的な甘さですが、場合によっては200g切っても甘さ控えめで美味しくなりますし、水分量によっては300g程度の砂糖を必要とすることもあります。

吸水がしっかりできていれば、大体1時間程度で炊き上がります。豆を指でつまんで軽くつぶれるようなら完成です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。大納言についての知識を深めていただけましたか? 大納言は高級ではありますが、その美味しさの違いは歴然。是非、一度高級な大納言を上手に炊いてみてくださいね。