2017年8月28日更新

玄米茶ってどんなお茶?玄米茶にもカフェインは含まれているのか?

玄米茶

玄米茶って香りが何とも言えず懐かしい香りがしますよね。日本茶を知らない外国人に玄米茶をごちそうするとフィレ―バーティーだと思ってしまうそうです。今回は日本茶の中でも独特な香りが特徴の玄米茶について調べました。

  1. 目次
  2. 玄米茶とはこんなお茶
  3. 玄米茶の特徴は
  4. 玄米茶の成分カテキンはこんな効能がある
  5. 玄米茶って食べることができるの?
  6. カフェインレスなので子供からお年寄りまで安心して飲める玄米茶

玄米茶とはこんなお茶

玄米茶は、基本的には2番茶以降に摘まれた茶の葉で作った煎茶もしくは番茶を強火で加熱した茶の葉と炒った玄米を半分半分混ぜたお茶です。中にはもち玄米をポップコーン状に膨らませたもの(「ハナ」という)を飾りにいれてある玄米茶もあります。お茶の葉と玄米の割合はメーカーによって違う場合がありますが基本的には1対1です。

日本茶の中ではランクが低く見られていますが、香りの高いサッパリしたお茶と人気があります。玄米茶の特徴である香ばしさは狐色の炒った玄米から出ています。玄米茶の始まりは京都の茶商がお正月の鏡餅を割ってできたこまかい餅を何とか使えないものかと考え、それを炒って香ばしさをだしお茶に混ぜて飲んだのが始まりだと言われています。

以下は財務省貿易統計の分類例規内の玄米茶の定義です。参考に載せておきます。

玄米茶とは、通常緑茶40%~60%と玄米(うるち米をとう精し、ふかし、乾燥し、煎ったもの。)40%~60%を混合したもので、時には花と称する物品(もち玄米を膨張させたもの。)を5%程度含有することがある。
玄米茶の関税分類については、玄米(花を含む。)の割合が 50%以上のものは玄米に特性があるものと認め第19.04項に、50%未満のものは第21.01項に分類する。

玄米茶の特徴は

一般的な玄米茶は煎茶がベースとなっているので水色は優しい淡い黄色をしています。最近は深蒸し茶や抹茶いり玄米茶もあり、そのような玄米茶の水色は濃い緑色をしているものもあります。味わいはあっさりとしており、香ばしい香りが特徴です。沸騰したお湯で短時間で抽出するのが玄米茶を入れる時のポイントです。お湯の温度が低いと香気が薄れてしまいます。また時間をかけるとタンニンが出て渋くなってしまいます。

玄米茶ファンの中には、独特に香ばしい香りを持つ玄米茶を「これぞ和のフレーバーティーだ」と表現する人もいます。玄米茶は昭和時代の初期からある日本茶の一つですが、日本茶のことをあまり知らない外国人にするとフレーバーティーの一種にしか思われないようです。

玄米茶はノンカフェインってホント?

玄米茶はノンカフェインのお茶ではありません。茶葉の半分に玄米が入っていることで煎茶や番茶の葉の使用量が少なくなることから、カフェインの量はほかのお茶に比べてその分減ります。またカフェインは若い葉に多く含まれていますが、玄米茶の茶葉の半分に相当する煎茶や番茶の葉は2番茶以降の遅摘みの葉を使ったものなのでカフェインの量はさらに少なくなります。

実際に玄米茶のカフェインの含有量を数字にすると100gあたり10mgと言われていますが、カフェインの含有量は、チャノキの種類や栽培環境、メーカーの加工の仕方によって異なるのでこの数字が必ずしも確かなものだとは言えません。しかし玄米茶のカフェインの含有量が少ないという目安にはなります。現在ノンカフェイン(まったくカフェインが含まれていない)の玄米茶はありません。メーカーによっては玄米茶にほかの茶をブレンドして「玄米茶炒りノンカフェインの…」と販売されているお茶はありますが、それは本来の玄米茶ではありません。

玄米茶のカロリーや糖質について

玄米茶は基本的にはカロリーも糖質もゼロです。最近は玄米茶に抹茶や食塩、そのほかの緑茶を加えたブレンドの玄米茶があります。「玄米茶」というパッケージで販売されていても、その商品の成分表示を見ると、メーカーの加工の仕方でカロリーがある商品もあるので、全ての玄米茶がノンカロリーで糖質ゼロなわけではないようです。糖質とカロリーが気になる場合は、手に取った玄米茶の商品表示をチェックしてみてください。

玄米茶の成分カテキンはこんな効能がある

玄米茶は煎茶もしくは番茶の成分と玄米に含まれる成分が加わりまさにその成分の効能から健康に嬉しい効果にたくさん期待がよせられています。玄米の成分であるαオリザノールはポリフェノールの一種で、肥満や糖尿病を予防する効果があると言われます。また玄米の成分であるアミノ酸の一種GABAはストレスを軽減させリラックス効果があり、寝つきをよくして睡眠の質を上げてくれると言われます。

玄米茶の茶葉の半分は煎茶や番茶の茶の葉です。茶の葉の成分であるカテキンの効能にも健康に良い効果がたくさん期待されているのです。

優れた抗菌作用

細菌やウイルスに対する抗菌作用があり風邪の防止やインフルエンザの予防に効果があります。口の中に存在する細菌の抑制してくれるので口臭の防止にも効果的です。

老化防止の抗酸化作用

活性酸素を抑制してくれるので体の老化防止に効果的です。血管の老化を防ぎ血流をよくしてくれるので動脈硬化の予防などに効果的であったり、肌のアンチエイジングをはかることができ美肌に効果的だと言われます。

体脂肪を燃やしダイエットに効果的

体脂肪を燃やしやすくしてくれる効能があるのでダイエットに効果的だと言われます。体脂肪が燃えることは生活習慣病の予防にもなります。

玄米茶って食べることができるの?

玄米茶は茶葉の香りが香ばしく茶葉の半分に玄米が混ざっているので食べても美味しそうな気がします。玄米茶の中にはお米をポップコーン状に膨らませたものを飾りに入れてあるものもあるので、見た目はそのままコーンフレーク代わりに食べても美味しそうに感じます。しかし食べられないことはありませんが食べても美味しくありません。

高級茶である玉露はその茶殻をお浸しのように醤油などの調味料をかけて食べるという方もいますが、玄米茶は茶殻もおいしくありません。葉の部分は苦いです。ただ食べられないわけではないので好みで召し上げることは構いません。茶殻の場合はそのままにしておくと細菌が生えやすいのでその日に食べることをおすすめします。

カフェインレスなので子供からお年寄りまで安心して飲める玄米茶

玄米茶は煎茶に比べてカフェインの量が大変少ないお茶です。ですから子供からお年寄りまで安心して飲んでいただけます。カロリーも糖質もゼロ。そして玄米茶の成分は健康にいい効果に期待される成分がたくさんです。お茶としては高級なお茶として扱われていませんが、香りの高い美味しいお茶です。老若男女を問わずに楽しめる玄米茶、熱いお湯で入れると美味しいそうです。美味しい玄米茶をお楽しみください。