2017年2月1日更新

アルファルファは栄養抜群!~食べ方から効果・効能まで~

アルファルファ

アルファルファといえば、ひょろひょろした野菜ですよね。どことなく頼りなげで、ちゃんと栄養があるのかどうか、不安になってしまう人もいるかもしれません。
ですが、アルファルファは野菜の王様と呼ばれるくらい、栄養価の高い野菜なのです。しかも、たくさんの野菜を食べるより、アルファルファを毎日しっかり食べたほうが栄養のバランスがいいと言われるほど。
それほど栄養価の高いアルファルファですが、その栄養成分や効果・効能は一体どんなものなのでしょうか。

  1. 目次
  2. アルファルファとは
  3. アルファルファの成分と栄養価
  4. アルファルファの効果・効能
  5. アルファルファの基本的な使い方と食べ方
  6. アルファルファの注意点

アルファルファとは

アルファルファとは、マメ科ウマゴヤシ属の多年草で、主に牧草として栽培されています。
日本ではムラサキウマゴヤシ、もしくは糸もやしと呼ばれることが多いですね。
アルファルファは”FATHER ALL FOOD”、すべての食物の父と称されているほど栄養価の高い野菜です。

アルファルファの味と香りは?

アルファルファの風味は、甘みのある豆です。
ハーブとしてもちいられることのある葉の部分は、緑茶に似たさわやかな香りと味をしていますよ。

アルファルファともやしの違いは?

もやしというのは、野菜の名前ではありません。
植物の種子に十分な光をあてずに育てたものをもやしというのです。
つまり、アルファルファという植物を、光に当てないで発芽させた場合、アルファルファのもやしといいます。

アルファルファとスプラウトの違いは?

スプラウトも野菜の名前ではありません。発芽したところの新芽をスプラウトと呼ぶのです。
そのため、アルファルファという植物が発芽したら、その芽のことをアルファルファのスプラウトというのです。

アルファルファの成分と栄養価

アルファルファは、とても栄養価の高い野菜です。
そのため、含まれている栄養素や成分もほかの野菜と比べて群を抜いています。

食物繊維、タンパク質、ビタミンA、B1、B2、B6、B12、C、K1、E、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ピオチン、イノシトール、コリン、総クロロフィル、キサントフィル、カルシウム、鉄、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛、セレン、ニッケル、マンガン、ヨウ素、銅、リン、ケイ素など。

なぜアルファルファは野菜の王様と言われているの?

アルファルファが野菜の王様と言われるのは、たくさんの栄養成分が含まれているからだけではありません。
次のような理由があげられるのです。

  • 必須アミノ酸の含有量は大豆以上
  • ビタミンAの含有量はうなぎやレバー以上
  • どんな食材に添えても効果効能を引き立たせられるくらい、豊富な酵素
  • 不足しがちなミネラル分がとくに豊富
  • 第六の栄養素と言われる繊維が豊富

アルファルファの効果・効能

むくみ解消&デトックス

アルファルファには利尿作用があります。
このとき、体内の余分な水分を排出するので、むくみが防止できるのです。
また、アルファルファには水分と一緒に体内の毒素や老廃物を排出する働きもあるので、デトックス効果が見込めるほか、新陳代謝も活発になると考えられます。

疲労回復

アルファルファに含まれる豊富なビタミン群、ミネラル、八種の必須アミノ酸が体内の疲れを癒したり、元気を回復したりします。
これにより、疲労回復効果があるといえるでしょう。

コレステロール値を下げ、生活習慣病を予防する

アルファルファにはコレステロール値をさげる成分が含まれています。
コレステロール値が下がることで、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病を予防できるのです。

血行がよくなり、高血圧や冷え性を改善する

アルファルファには、血液をサラサラにする効果もあります。
これにより血栓が予防できたり、血圧が下がったりするでしょう。
血の巡りがよくなるので、冷え性などの症状も緩和されます。

便秘の解消

アルファルファには食物繊維が多く含まれているので、腸内で水分を取り込んで膨張します。
これにより腸が刺激され、便秘の改善につながるのです。
体内に毒素を溜め込まないので、美肌などの効果も期待できるでしょう。

アルファルファの基本的な使い方と食べ方

アルファルファのサラダ

アルファルファは、生のままサラダとして食べるのが一般的です。
よく洗ったら水気を切り、好きなドレッシングをかけましょう。もちろん、アルファルファだけで食べてもいいのですが、普段のサラダに混ぜるのがおすすめです。

サラダ以外にはどんな食べ方があるの?

  • アルファルファを適当な大きさにちぎり、梅干と混ぜ合わせる。
  • スープや味噌汁を器に盛ったあと、アルファルファを浮かべる。
  • オムレツやコロッケの具にする。
  • きゅうりとあえて甘酢漬けにする。

そのほか、野菜炒めに加えたり、焼き魚に添えたりと、アルファルファはいろいろな使い方ができます。
葉を使ってハーブティーを楽しむ場合は、小さじ1をカップに加えて熱湯を注ぎ、3分蒸らしましょう。もしくは、アルファルファは緑茶と同じようにいれても大丈夫です。

アルファルファの選び方は?

アルファルファは、根に透明感があるものを選びましょう。
また、白い部分に艶があるものも味がいいです。

アルファルファの保存方法は?

アルファルファは日持ちしません。ですから、できるかぎり買ってきたその日のうちに使い切るようにしましょう。
どうしても残ってしまったときは、チャック付きの袋などで真空状態にし、野菜室で保管してください。
もし、しなびてしまった場合は、使う前に15分ほど水につけておけばシャキシャキ感が戻りますよ。

アルファルファの注意点

栄養満点で、ぜひ毎日でも摂りたいアルファルファですが、少しだけ注意点があります。
それは、アルファルファの種にはカナバニンが含まれているということ。カナバニンには抗炎症作用や排膿効果があるのですが、その一方、毒性も含んでいるのです。そのため、過剰摂取は避けたほうがいいでしょう。特に、リウマチなどの自己免疫疾患の人は注意が必要。
また、アルファルファには植物性エストロゲンも含まれているので、妊娠中や授乳中の人も避けたほうがいいでしょう。
その点さえ気を付ければ、アルファルファは、これさえとっておけば栄養満点といわれるすばらしい野菜。日々のメニューに取り入れてみてはいかがでしょうか。