2017年1月13日更新

独特の風味がクセになる!栄養たっぷりパクチーの効能効果!

パクチー

パクチーといえば、タイ料理でおなじみの葉菜。その独特の風味は、好き嫌いがはっきりと真っ二つに分かれるほど強烈ですが、一旦好きになるとクセになるのがパクチーの魅力です。最近ではパクチ―味のラーメンやスナック、パクチー専門店、「パクチニスト」なる造語も登場し、なにかと話題ですね。今回はその栄養や効果効能をはじめ、美味しい食べ方、手に入らないときの代用方法、育て方、コリアンダーとの違いなど、気になるパクチーの全貌に迫ります!

  1. 目次
  2. パクチーとは
  3. パクチーの栄養、成分、効果、効能
  4. パクチーの美味しい食べ方や旬、そして代用について
  5. パクチーを育ててみよう
  6. 食わず嫌いは勿体ない?

パクチーとは

パクチーが日本で知られるようになったのは比較的最近。80年代のエスニック料理ブームでタイやベトナムなどの東南アジア料理が台頭し、薬味としてたっぷり使われるパクチーの味が広まり始めました。それ以前にも中華料理で「香菜(シャンサイ)」の名で使用されていましたが、パクチーほどには注目されなかったようです。

パクチーとコリアンダーの違い

地中海東部原産のセリ科コエンドロ属の1年草コリアンダーは、葉や茎を香味野菜として、実をスパイスとして古くから利用されてきました。このコリアンダーという植物は、葉や茎とスパイスとでは、香りも味もまったく異なり、日本では葉や茎の部分を指すときはパクチーの名称を、スパイスを指すときはコリアンダーの名称を使うようになりました。イギリスやアメリカでも下記のように名前を使い分けています。

  • 日本・・・パクチー(葉)/コリアンダー(スパイス)
  • イギリス・・・コリアンダー(葉)/コリアンダーシード(スパイス)
  • アメリカ・・・シラントロ(葉)/コリアンダー(スパイス)

パクチーの歴史

パクチー(コリアンダー)の歴史はかなり古く、3000年以上前の古代エジプトで薬草として利用されていた記録があります。以降、薬用として、食用として、ヨーロッパ、アジア、南米などでも広く活用されるようになりました。日本へも古くは平安時代、また江戸時代にも渡来しましたが定着はせず、食用として一般的になったのは前述のとおり近年です。

パクチーの栄養、成分、効果、効能

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独特のクセのある味が示唆するとおり、パクチーには栄養たっぷりのイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょう?ここでパクチーの成分や効果効能について、見ていきましょう。

デトックス効果

パクチーには、私達の体内に蓄積される重金属を排出する働きがあるそうです。重金属とは、銅、鉄、コバルト、マンガン、亜鉛、アルミニウム、鉛、ヒ素などで、生活のあらゆるものに含まれており、ガンや免疫疾患、アレルギーなどを引き起こす要因でもあります。そしてこの重金属の排出には、クロレラ、ニンニク、マグネシウムなどの食品やサプリメントと並んで、パクチ―の葉も有効であると言われています。

βカロテンの抗酸化作用で若返り効果

パクチーには抗酸化作用のあるβカロテンが豊富に含まれています。これにより、老化原因となる活性酵素が抑制され、若返り効果が期待されます。

たっぷりのビタミンで免疫機能向上

パクチーは、ビタミンCやEも多く含み、前述のβカロテンは体内でビタミンAへと変化されます。これらの豊富なビタミン効果で、免疫機能を向上させ、心身を健康な状態に保つことができます。

パクチーの香り成分効果

好き嫌いが分れるといわれるパクチー独特の香りは、ゲラニオールやリナロールといった香り成分によるものですが、実はこれらの成分には、食欲亢進、整腸作用、抗ストレス、体臭予防といった多くの効能効果があるのです。

注意すべき点

栄養たっぷりで、素晴らしい効能を持つパクチーですが、多く摂取すると、気分が悪くなったり、頭痛、腹痛、下痢などをもたらすとの報告もあります。くれぐれも、食べ過ぎにはご注意ください。

パクチーの美味しい食べ方や旬、そして代用について

パッタイ

たっぷり生で料理にそえてサラダ感覚で

パクチーを思いっきり味わう王道といえば、やはりフレッシュな生で、炒め物や煮物、チャーハンや汁麺のトッピングとして、たっぷりとサラダ感覚でいただきましょう。もちろん、パクチーをメインとしたサラダも、好きな方にはたまらない一品です。

根も葉も刻んで食材として調理すれば隠し味に

いつもトッピングやサラダだけではつまらない・・・そんな時には、葉や茎を細かく刻んで炒め物に加えたり、ハンバークや肉団子、ギョーザなどに混ぜたりと、食材として調理すると、ちょっとした隠し味として楽しめます。

ペーストでパクチー風味のアレンジを

パクチー好きの方ならペーストを利用して、パスタやスープ、肉のローストなど様々な料理をパクチー風にアレンジしてみては?意外な組み合わせに、新しい発見があるかもしれません。

パクチーの旬は春から初夏にかけて

現在パクチーは日本国内でも栽培されており、通年を通して店頭に並んでいますが、元来の旬である春から初夏にかけてが、最も美味しい時期です。

パクチーが手に入らないときの代用品

どうしてもパクチーが欲しい!けれどお店で売ってない・・・そんな時には、三つ葉やセリ、またはセロリの葉で代用をしてみましょう。さらに、香菜やコリアンダーリーフのドライハーブで風味をつけると、一掃効果的です。

パクチーを育ててみよう

パクチーの育て方

パクチーは好きだけど、いつもスーパーで買えるとは限らないし、お値段も結構してしまうのが悩ましいところ・・・という方には、自家栽培がお勧め。実はパクチーは野菜というよりはハーブに近く、ベランダでも室内でも手軽に栽培ができるのです。

種から育てる方が容易

園芸店では「コリアンダー」の名前で種や苗が売られていますが、直根性といって植え替えを嫌うため、種から育てる方が容易です。充分な大きさの鉢やプランターに種をじか植えして、ひと月ほどで収穫ができます。

種の蒔きどきは春か秋

種の発芽温度は20度。春3~6月、または秋9~11月ごろが蒔きどきです。春まきの場合、初夏に花が咲きますが、葉はそれ以前に収穫した方がよいため、秋まきの方が収穫期間が長く楽しめます。

食わず嫌いは勿体ない?

独特の風味で苦手と思ってらっしゃる方も多いパクチーですが、その豊富な栄養と、沢山の効能効果を知ると、もしかしたら食わず嫌いは勿体ないのかもしれません。これを機に、もしよかったら、パクチーにチャレンジしてみてはいかがでしょう?