2018年5月27日更新

ハタハタの卵は虹色でネバネバ!不思議な卵の美味しい食べ方とは

煮付けから塩焼き、そして醤油漬けなどの定番魚料理と相性抜群のハタハタ。しかし、ハタハタの卵は同じ色がないほどカラフルです。色にも驚きますが、ネバネバとした卵は見た目が気持ち悪いと感じ、あまり食欲は刺激されません。人によってはまずいや固いと感じることもあるのでハタハタの卵について追及していきます!

  1. 目次
  2. ハタハタってどんな魚?
  3. ハタハタの卵を美味しく食べるには?
  4. ハタハタの卵は魚卵の中でもクセが強い!

ハタハタってどんな魚?

ハタハタというお魚は関東ではあまり知られていない魚なのですが、産地となっている秋田県などの地域では盛んに食べられているお魚です。秋田県ではハタハタは名産品にまでなっており、ハタハタを原料としたしょっつるという魚醤(ぎょしょう)も有名です。しょつる鍋はしょっつるやハタハタ、その他の鍋の具材を一緒に煮込んで食べられています。また、釣り人はハタハタの旬とされる晩秋~冬にかけて狙い、塩焼きや煮付け、たっぷりと乗った脂に舌鼓を打っている人も多いようです。

ハタハタの身は白身でクセもなく、味わい深い上品さが人気の秘訣。そして身離れも良いことで食べやすいのが特徴です。煮付けでじっくりと煮ると煮崩れしやすいのが難点ですが、甘辛く似た料理は最高のおかずとなり、人気が高い魚なのです。

【関連リンク】
しょっつるとはどんなもの?使い方や作り方を見てみよう!

そんなハタハタの卵に注目

ハタハタの身は非常に人気がありますが、問題なのは卵の方です。魚の卵と言えばイクラやキャビアとびっこ、たらこなど様々なものがありますが、そんな魚卵を食べ慣れている人でもハタハタの卵は本当に魚卵なのかと疑いたくなるほどの独特な色をしています。

ハタハタの卵は「ブリ子」と呼ばれ、珍重されているものなのですが、一つとして同じ色がないほどカラフルです。赤色もあれば緑色や柄オレンジ色、黄色や茶色、挙句の果てにはまるで原色カラーまで存在するハタハタの卵は目で楽しめますが、色の度合いによってはそれだけで留まってしまう人もいるほどです。見た目がそういった色で且つツブツブとした気持ち悪い外見からハタハタの身だけ食べて卵は残す…といった経験をされた人もいます。

ハタハタの卵はネバネバも特徴

魚卵と言えばほど良くこってりとした独特のクセが強いものが多いですが、そんな他の魚卵が可愛く思えるほどこのハタハタの卵は強烈です。

カラフルな色彩ももちろんインパクト大ですが、他にも卵自体ネバネバとした粘りを発しているのもハタハタの卵が持つ個性です。

お箸で引き上げるとまるで納豆のようにネバネバと伸びる姿は人によっては気持ち悪いと感じることもあるでしょう。赤色や明るい緑色などの卵からとろっとしたネバネバが引く様子はあまり食欲が湧かないかもしれませんね。

ハタハタの卵が固い・まずいと感じる人多数

ハタハタの卵を一度でも食べたことがある人は「ハタハタの卵は固い」と表現するかもしれません。しかし、ハタハタの卵を固く感じた理由は成熟し切ってしまった卵塊を食べたことにあるかもしれません。

ハタハタの卵はまだ親の体内にある状態、未成熟卵の状態であれば固いとも感じず美味しく食べることができます。しかし、親の体内から出てしまい、成熟して受精卵の卵塊としての状態になってしまったら食感が非常に固く、そしてまずい状態にまで味が落ちてしまうのです。

ですが、ハタハタの卵は元々柔らかい魚卵ではなく、どちらかと言うとその固さを楽しむ意味合いが強いです。成熟し切っていない卵でも食べ慣れていない人にとってはやはり少々固いと感じることもあるようです。

ハタハタの卵を美味しく食べるには?

一部の人からは固い、まずいと言われる見た目が気持ち悪いハタハタを美味しく食べる方法は何があるのでしょうか。せっかく食べるなら卵の魅力であるコリコリ感をたっぷりと味わいたいですよね。それでは下記から卵の美味しい食べ方をご紹介します。

塩焼き

ハタハタがメスで子持ちだった場合、塩を振りかけてそのまま塩焼きにしてしまうのが良い食べ方でしょう。面倒な下処理も要りませんし、塩をかけて焼くだけで簡単に美味しく頂けます。身を食べた後は焼きあがった卵も一緒に食べてみてください。

煮付け

ハタハタの卵をしっかりとした味付きで食べたい場合は煮付けがおすすめです。醤油と酒などの調味料があればじっくりと煮込むだけでお手軽卵料理に大変身します。お料理が苦手な人でもハタハタの卵を美味しく食べられる煮付けはハタハタの卵まで丸ごと食べることができます。

醤油漬け・味噌漬け

ハタハタの卵を一度味わってみたときにもう少しコリコリ感や弾力が欲しいと感じる人もいるでしょう。そんなときは醤油漬けや味噌漬けなどにしてから少し日を置いてみると◎醤油味に漬けこまれたハタハタの卵は魚卵ならではの独特のクセとともに良いおかずやおつまみになってくれます。また、塩麹などと一緒に漬け込むのもおすすめです。漬ける時間は1時間もあれば良いため、お好みの味加減や固さを見ながら調節してみてください。

ハタハタの卵は魚卵の中でもクセが強い!

ハタハタの身は食べたことがあっても卵までは食べたことがないという人も多いのではないでしょうか。見た目からしてもあまり食欲を掻き立てられる姿ではありませんが、ハタハタは卵を狙って食する人もいます。上手に料理してあげればコリコリ、プチプチ感が病みつきになる人も多いのでまだ食べたことがない人は一度は謎多きハタハタの卵を食してみてはいかがでしょうか。