2016年11月18日更新

カルボキシメチルセルロース(CMC)とは。パルプが原料?

カルボキシメチルセルロース(CMC)

カルボキシメチルセルロースは、天然由来の物質ではありませんが、毒性やアレルギー性がないことから比較的安全と言われています。食品添加物として、とろみや粘り気を出すのに使用される他、化粧品や医薬品、工業や建築などにも活用されています。

  1. 目次
  2. カルボキシメチルセルロースとは
  3. カルボキシメチルセルロースの安全性
  4. 食品添加物としての用途や使用されている食品

カルボキシメチルセルロース(CMC)とは

カルボキシメチルセルロース(CMC)とは、紙を作るときの原料(パルプ)に化学薬品を混ぜて抽出される水溶性の高分子です。粘性や安定性、保護コロイド性、吸湿性などを有するという特徴があります。また、焼却して処分できることから環境にはやさしい物質とも言われています。カルボキシメチルセルロースと類似した性質である、増粘性のある他の天然由来の物質よりも、機能性には優れているとされています。

食品添加物として使用される他、医薬品、化粧品、塗料、製紙、ペット用品などへ使用されるなど、幅広い用途があります。
カルボキシメチルセルロースは、食品添加物として使用されるときにはカルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC–Na)とカルボキシメチルセルロースカルシウム(CMC−Ca)の2種類があります。

カルボキシメチルセルロースの安全性

カルボキシメチルセルロースは、一日摂取量などの制限もなく、原料のセルロースが分解性があることから、安全とされています。毒性やアレルギー性がないことから、人体への影響も特には気にしなくてよいかもしれません。

一方で、大量に吸い込んでしまうと、呼吸器を傷つけてしまい痛みを感じることもあるようです。また、眼に入ると危険とも言われています。ただし、これらの事はカルボキシメチルセルロースに限って言われることではありませんので、気にしなくて良いでしょう。通常、食品に含まれるものを摂取する程度ならば、直ちに健康に害を及ぼすものではないようです。

食品添加物としての用途や使用されている食品

カルボキシメチルセルロースは、その特性から増粘剤や乳化安定剤として食品に使用されています。アイスクリームにCMC-Naを添加すると、腐敗しにくく、生クリームの使用量を減らすことができ、低脂肪化が実現する上、メーカーとしても低コストに仕上げることができるので利点があります。

カルボキシメチルセルロースは、食品に使用される際は、CMC−CaやCMC–Naとして扱われることもあります。また、増粘剤として使用される際は、成分表示に「増粘剤(CMC)」と表示されることもあれば、「増粘多糖類」と表示されることもあります。

食品への具体的な用途としては、既出のアイスクリームの他、ヨーグルト、ソースなどの調味料、飲料、またダイエット用食品などへの使用もあります。また、CMC−Caは、水に溶けず、増粘性や安定性はないため、用途としては固形スープの素や菓子の崩壊剤などに使用されているようです。