2023年7月3日更新

乾燥野菜の栄養には不思議がたくさん⁉︎生野菜より増える栄養で内面から健康的に


野菜をたくさん摂りたいと思っていても、実は意外と難しいものです。そんな時におすすめなのが「乾燥野菜」です。

乾燥野菜は、生野菜に比べると栄養価が高いと言われていますが、メリットはそれだけではありません。何も知らずに乾燥野菜を食べていると適切な栄養を取れていない可能性も。

今回は、乾燥野菜の栄養に注目してみました!生野菜との違いや、効果、適切な保存方法などをお教えします。栄養たっぷりの乾燥野菜で内面から健康的になりましょう!

  1. 目次
  2. 乾燥野菜の栄養素は生野菜と違いアリ?どんな効果が期待できる?
  3. 効果を知って健康的に!乾燥野菜の魅力は栄養が高いだけじゃない!?
  4. 【要注意】乾燥野菜の栄養を損なわない保存方法と野菜の向き不向きについて
  5. まとめ

乾燥野菜の栄養素は生野菜と違いアリ?どんな効果が期待できる?

乾燥野菜の栄養や特徴を知っていますか?生野菜との違いを理解すると、より自分にあった摂取法を知ることに繋がりますよ。

『乾燥野菜』とされるものの特徴

「乾燥野菜」と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?定番なのは大根や人参、玉ねぎなどがあります。乾燥野菜は、野菜を乾燥させて水分を抜くことで保存を利かし、さらに栄養を凝縮。

例えば、生の大根でも栄養を摂ることができますが、切り干し大根などのように乾燥させた大根であれば、カルシウムは約5倍、食物繊維は約4倍、鉄分は約3倍にも増えます。旨味も同時に凝縮されるので、いつもの大根より美味しく感じることも特徴の一つでしょう。

生野菜と栄養素を比べると何が違うの?

野菜は1日に350g以上を摂るのが望ましいですが、日々の生活に取り入れるのは難しいですよね…。

厚生労働省によると、乾燥野菜はビタミンや食物繊維、鉄分などの栄養素が生野菜より、凝縮されて高くなると示されています。乾燥している分、生野菜に比べると少ない量でたくさんの栄養を摂ることも可能ですよ。

また、生野菜は収穫直後から栄養素が減っていきますが、乾燥野菜は栄養を凝縮させるので栄養素自体はUPします。UPします。スーパーなどで買った乾燥野菜であれば、開封しなければ栄養素が失われることはありません。

参考:厚生労働省 国民健康・栄養調査報告

どんな悩みに『乾燥野菜』はフィットするのか

「野菜でしっかり栄養を摂りたい」「料理にバリエーションが欲しい」などの悩みに適しているのが乾燥野菜。普段から野菜不足に悩んでいたり、いつも同じ味で飽きてきたりしている場合におすすめです。

乾燥野菜があれば、下準備の手間もなくすぐ食べられる上に、少ない量でたくさんの栄養素を取り入れることも可能です。また、風味や食感も変わるので、いつもと違った味を楽しみたい方にも向いているでしょう。

効果を知って健康的に!乾燥野菜の魅力は栄養が高いだけじゃない!?

乾燥野菜の一番の魅力は栄養価の高さにあります。一方で、乾燥させると栄養が減ってしまう野菜があるのも事実。乾燥野菜の正しい知識を深めて、内面から健康的な体を作っていきましょう!

乾燥させて栄養も旨味もUP

野菜を乾燥させると水分は抜けますが、栄養素は凝縮されて残ります。
【例】
天日干し…水分を飛ばして旨味や風味をUP!ビタミン・食物繊維・カルシウムなどの栄養素を凝縮し増加させる効果もあり

特にきのこ類は天日干しで、旨味の一つであるグアニル酸が作られ、より美味しく感じられますよ。

時短料理や長期保存も可能でエコに

乾燥野菜の魅力は、時短調理や長期保存も可能なことです。下準備いらずの乾燥野菜は、火が通りやすく、味も染み込みやすいので時短調理が叶うでしょう。

また、水分が抜けることで菌やカビの繁殖を抑えられ、常温での保存も可能になります。乾燥させる野菜にもよりますが、密封状態で冷蔵庫保存なら数日から一週間、しっかり乾燥させた野菜なら、1ヶ月以上持つことも。

余った野菜や旬な野菜も乾燥させれば、時期を過ぎた後でも美味しく食べられる上に、捨てずにすむのでエコにもなりますね。

乾燥させると栄養が減る野菜もあるの?

残念ながら、乾燥させると栄養素が減ってしまう野菜もあります。減ってしまう栄養素には、ビタミンCやカリウムなどの水溶性のものが対象になります。

水に溶けやすい性質のため熱に弱く、栄養素が減少しやすい特徴を持っています。例えば、ほうれん草やピーマン、ブロッコリーなどの緑色の野菜にビタミンCやカリウムが含まれているので、乾燥させずに加熱調理やサラダにして食べるのをおすすめします。

【要注意】乾燥野菜の栄養を損なわない保存方法と野菜の向き不向きについて

乾燥野菜を食べるなら一番いい栄養状態で食べたいですよね。間違った保存方法では栄養を損ねてしまいます。正しい保存方法と向き不向きを知って、乾燥野菜の栄養をしっかりと引き出してあげましょう。

乾燥野菜に向いている野菜は?

乾燥野菜に向いているのは、水分量が少ない野菜です。特に根菜類などが多く挙げられます。
【例】
・大根
・人参
・れんこん
・かぼちゃ
など

また、きのこ類は天日干しにすると旨味や風味が増すのでおすすめです。ピーマンやなすびなども乾燥野菜に向いています。ピーマンは乾燥させると苦味成分が減少するので、苦手意識が多い子どもにも食べさせやすくなるでしょう。。

一方で乾燥野菜に向いていないのは、水分量の多い野菜や「足が早い」と言われる野菜です。

・もやし
・トマト
・アボカド
・キャベツ
など
水分はカビが生える原因となってしまいます。乾燥野菜を選ぶ時は水分量に注意しましょう。

乾燥野菜を作るなら湿度と期間がポイント

乾燥野菜はスーパーなどで購入することももちろん可能ですが、実は自宅でも比較的簡単に作ることもできます。乾燥野菜を作るタイミングは、強い日差しですぐに乾く夏や乾燥している冬がいいでしょう。

湿度の高い梅雨の時期は、カビが生える原因にもなるので避けるのが無難。乾燥させる野菜にもよりますが、表面が白っぽくなったり、皮目がシワシワになってくると、十分乾燥ができている目安になります。乾燥野菜を作る時は湿度と野菜の状態を見ながら、乾燥期間を決めてあげてくださいね。

美味しく食べるための一工夫

上手く乾燥野菜にできたら保存方法にも注意が必要です。乾燥具合によって保存方法も異なるので、ここで間違ってしまうと美味しく食べられなくなります。

保存方法は大きく分けて2つ。完全に乾燥させた野菜は、ジップロックなどの密閉可能な容器に乾燥剤と共に保存します。保存期間は野菜にもよりますが、長ければ1ヶ月程保存可能なものもあります。

セミドライの野菜であれば、ジップロックやタッパーに入れて冷蔵庫保存をしましょう。大体、3〜4日間保存が可能になります。すぐに使用しない場合は、冷凍保存すれば使いたい時にすぐ使えるのでおすすめですよ。

まとめ

乾燥野菜には栄養UPの秘密がたくさんあり、少ない量で栄養素の高い野菜を摂ることも簡単です。野菜不足や味の変化を求めるなら「乾燥野菜」にトライしてみるのもいいですね。同じ食材・料理でも違った味や食感に出会えるチャンスです。

乾燥野菜を作る時は、水分量の少ない野菜は避けて、まずはチャレンジしやすい大根や人参などの根菜類から作ってみましょう!気軽に乾燥野菜にトライしたい方は、ぜひ一度買ってその魅力に触れてみては。