2019年4月21日更新

韓国の醤油(クッカンジャン)は日本の薄口醤油?まずいと言われる理由

薄口醤油

日本で言う薄口醤油のように使える韓国醤油(クッカンジャン)ですが、その味をまずいと表現する人もいるようです。濃い味で誤魔化したりせず、素材の味をそのまま生かす特徴の韓国醤油ですが、代用はできるのでしょうか。日本人にはまだまだ珍しい韓国醤油の実態について謎を解明していきましょう!

  1. 目次
  2. 韓国醤油(クッカンジャン)とは
  3. クッカンジャンはまずいの?
  4. クッカンジャンを美味しく食べたい!どんな料理が合う?
  5. クッカンジャンを塩の代用に使う
  6. 韓国のおふくろの味…クッカンジャンを美味しく食べてみて!

韓国醤油(クッカンジャン)とは

ご存じ料理の基本となる「さしすせそ」は、美味しい日本料理を作る上で最も重要と言えるものですが、韓国でもこの料理のさしすせそが基本となって韓国料理を作ります。日本料理を作る際、最も多用される醤油は韓国でももちろん製造されており、薄口醤油のような感覚で使える調味料になっています。まろやかな口当たりで、塩の代わりとしても使えるクッカンジャンは韓国料理を作る上で非常に使い勝手の良い調味料として多くの韓国家庭に常備されています。

韓国醤油事情…種類別に知っておこう!

日本料理に舌が慣れた人でも韓国料理は美味しく食べられますよね。韓国醤油は日本と同様に様々な種類があり、これもまた日本と同様に料理別に使用される種類が異なります。

韓国語で醤油は「カンジャン」と呼びますが、その種類は大きく分けて3種類あり、今回テーマとしている

  • 「汁醤油」のクッカンジャン
  • 「陳醤油」のチンカンジャン
  • 「醸造醤油」のヤンジョカンジャン

があります。汁醤油であるクッカンジャンは100%大豆だけを使用して作られているのが特徴で伝統製法の醤油であり、薄い見た目とは裏腹に塩分含有率が高めで塩の代用としても度々用いられる薄口醤油といったところの調味料です。

チンカンジャンはクッカンジャンと比較すると、塩分が少なめでまろやかな甘みがあるのが特徴です。見た目の色が濃く、料理に使用した際に味わいが変化してしまわないか心配ですが、加熱しても味に変化が出る心配はないのでこのチンカンジャンは加熱用の料理に適している調味料です。

また、醸造醤油であるヤンジョカンジャンは、微生物によって行われる自然発酵と長期的な熟成によって作られる香り豊かな醤油です。濃い色合いは上記したチンカンジャンと大差はないのですが、より深い味わいを楽しむことができる醤油のためそのまま食べる刺身などの食べ方が適しています。

このように韓国の醤油は一口に醤油と言っても様々な種類があり、料理別や食べ方によっても使う醤油が変わってくるため、覚えておくと良いですよ。

クッカンジャンはまずいの?

日本で料理を口にしていれば中々韓国醤油を楽しむ機会もないでしょう。しかし、クッカンジャンを実際に食べたことがある人の中には、クッカンジャン=まずいという定義が出来上がっている人もいるようです。前述した通り、韓国醤油には種類によって適す料理がそれぞれに存在します。ただでさえ塩分含有率の高いクッカンジャンですから、クッカンジャンに適さない食べ方で口にしてしまうとまずいと感じることは必然でしょう。日本で言う薄口醤油と言っても初めて食べる人には中々慣れないということもあるのでクッカンジャンが美味しく食べられる食べ方を知ってからチャレンジしてみることをおすすめします。

クッカンジャンを美味しく食べたい!どんな料理が合う?

汁醤油と呼ばれるクッカンジャンは何となく味が薄いイメージがありますが、一歩食べ方を間違えるとまずいと感じる要因となってしまいます。美味しく食べるためにはやはりそれなりに美味しく食べる料理があるのでクッカンジャンの特徴を生かした美味しい料理をご紹介します。

スープ

クッカンジャンを最も美味しく食べる方法と言えばスープです。韓国では誕生日の朝にワカメスープを飲む習慣があるのですが、そんな朝一のスープをじっくり美味しく食べるためにクッカンジャンが使われます。スープで食べるクッカンジャンは旨みをダイレクトに感じられ、且つ程良い塩分で一杯飲めば元気が出る一品です。もちろんスープの具材はワカメだけではなく、卵などのお好みのものを入れても美味しく召し上がれます。

お鍋

クッカンジャンを使用する料理で適したものは他にもお鍋なども挙げられます。あまり色を付けたくない料理にも適したクッカンジャンは、薄味で整えたお鍋の色を変色させることもなく、見た目にも味にも美味しい料理に仕上げてくれます。お鍋だけではなく、とろりとした食感の料理にもクッカンジャンが役立つので色味をあまり付けたくないという場合にはクッカンジャンを試してみるのも良いでしょう。

クッカンジャンを塩の代用に使う

醤油として調味料界に君臨するクッカンジャンですが、先ほども述べた通り塩気が強い調味料なので、時にはクッカンジャンを塩の代わりに代用してしまうのもありです。塩よりも旨みが含まれるクッカンジャンは単純に塩のみで仕上げた料理よりも深い香りを楽しめる料理になります。例えば塩を使うナムルなどの料理に代用としてクッカンジャンを使用するなどの食べ方でもOKです。塩を多く使う料理は塩だけに注目されがちですが、こんなところも少し手をかけてクッカンジャンなどの美味しさ溢れる調味料に変えてあげると代用した料理の味が更に引き立ちます。

韓国のおふくろの味…クッカンジャンを美味しく食べてみて!

韓国醤油のクッカンジャンについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。我が国日本でも醤油は料理を作る際に最も必要な調味料として扱われていますが、お隣韓国でもそんな醤油を使った美味しい料理がたくさん存在します。外国の調味料なので初めて食べる人にとっては少々抵抗のある調味料かもしれませんが、韓国醤油には韓国醤油にしか出せない味わいがあるので是非一度食べてみてくださいね!