2020年6月18日更新
エイリアンと完全一致!?ワラスボの味と気になる料理とは
見た目はエイリアン…しかしその名はワラスボという魚です。佐賀市がワラスボを主演としたPR動画を作ったため、ご存じの方も多いのでは?そんなワラスボは有明海のみに生息しており、干物や刺身、活き造りなどの料理にできますが、どこで販売されているかも気になるところですので、ワラスボの味や詳細をお伝えします。
姿はまるでエイリアン…!ワラスボってどんな魚?
佐賀市がワラスボを出演させてPR動画を制作したため、ワラスボという名前ぐらいは見聞きしたことがあるという方もいるかもしれません。エイリアンのような見た目はまさにパニック映画に出てくる謎の生物に合っていますが、実はワラスボは有明海にのみ生息している絶滅危惧種の指定を受けている魚でもあります。どこにでも生息する魚という訳ではないため、非常に貴重な生物だということがお分かり頂けるでしょう。
見た目にインパクトがありすぎる
ワラスボの特徴は体は非常に細長く、眼は退化してしまって皮膚の下にちょこんと粒のような眼が見えるだけです。しかし、反面口は大きく、顔の1/2を占めていそうなほど特徴的な顔の作りをしています。大きい口の中にはギザギサとした不気味な歯がいくつも並んでおり、口を閉じても歯が出てきてしまうほどです。
また、多くの魚にあるウロコはほぼなく、ウナギのように体表がヌラヌラと光っているのも特徴です。見た目では全くと言って良いほど食欲は湧きませんが、実は様々な料理に変えて食べることができます。そんなワラスボは漢字にすると「藁素坊」と書き、外国名ではGreen eel gobyとされています。
意外にも味はおいしい
姿形はエイリアンとしか言いようのない有明海でのみ獲れる魚ワラスボ。観賞用や愛でる目的で愛されていると思いきや、実は食用としても販売されています。一般的にスーパーで販売されているようなラップに包まれた状態は違和感を感じますが、実はワラスボは非常に深い旨みのある魚でもあるのです。見た目とのギャップが凄まじいため、一度ワラスボを口にした人はそのおいしさに唸るのだとか。
どんな食べ方にすればいいの?
体が細長くてもウナギとはまた違う別格の生き物であるワラスボ。いざ目の前にしたらどんな料理が合うのか分からないと思うのが普通でしょう。スーパーで珍しいからと購入する方もいるかと思いますので、料理についてご紹介します。
刺身・活き造り
新鮮なワラスボであれば、綺麗に活き造りにして刺身で食べてみるのも良いでしょう。新鮮且つ、旬の春~秋頃の時期に漁獲されたワラスボはコリコリとした食感が感じられ、味にプラスして歯ごたえもおいしいと言われています。刺身にしたワラスボはウロコもないため、調理しやすい点もあり、白身で少しだけ赤みになっているのも特徴的です。
干物
ワラスボに手をかけるのであれば干物がまず第一とされているほど、ワラスボは干物に適しています。内臓を取ってから干物にしたワラスボはまさに絶品と言われ、非常に評価の高い味わいになっているそう。ワラスボの料理の中では最もおいしいと言われている理由は、香ばしさや旨みが凝縮された状態で楽しむことできるからと言われています。
みそ汁・握り寿司・味噌焼き
ワラスボは新鮮な個体であれば活き造りや刺身などでも料理にすることができますが、さらにみそ汁や握り寿司、味噌焼きといった調理にも可能です。他にも煮付けや塩焼きといった料理でも身の質が上等のため、思っていたよりも遥かにおいしく食べることができるでしょう。意外にもどういった魚料理にも合うという点が驚きですが、下準備も簡単なワラスボは外見を意識しなければ様々な料理にアレンジできるでしょう。
ワラスボはどこで販売されている?
ワラスボが販売されているところは佐賀にある特産品が集結するお店なとでも販売されているため、近くに行く機会があればそういった場所で購入しても良いでしょう。また、ネット通販で有明海の珍味としても独自に販売しているところもあります。調理済みのワラスボ料理を食べられるお食事処もあるため、どういった形で口にしたいのかに合わせて味わってみると良いですね。
ワラスボを調理する前に気を付けたいこと
ワラスボを自ら調理する場合は、そのままの状態では骨が硬いことが多いため、木槌を用いてワラスボの全体を叩いていきましょう。ウロコはほぼないワラスボですが、骨の硬さは厄介です。念入りに叩くことによって、調理していくとよりおいしく料理に変えていくことができますよ。
ちなみに炙ったワラスボは香りが非常に高く、濃厚で凝縮された味わいや旨み、そしてサクサクとした軽い食感は食通の方ほど舌を唸らせてくれることでしょう。おいしいおつまみとしても楽しめるのでお酒のお供にぴったりです。
有明海の珍味!ワラスボをぜひ一度ご賞味あれ
見た目は驚くほどエイリアンにそっくりなワラスボですが、実は食用としても食べられている生き物です。眼がないことでさらに恐怖心を煽られますが、様々な料理にされ、佐賀の食事処でも取り入れられているため、味わいの深さは間違いないでしょう。特に干物としてのワラスボは高い評価を得ています。そんなちょっと変わったワラスボをぜひ一度は味わってみてはいかがでしょうか。