2016年11月29日更新
エキナセアってどんなハーブ?効能や活用方法について
エキナセアは、日本ではあまり知られていませんが、欧米ではお茶にして飲まれることがあります。また、メディカルハーブとしても知られており、スキンケア商品にその成分が使用されていたり、風邪やインフルエンザには昔から有効とされてきました。
エキナセアって何?
エキナセアは、薬効があることからおよそ1世紀以上前から欧米では伝統的に使われてきたハーブです。花もきれいなので、日本では観賞用に栽培されているようですが、あまり知られていないかもしれません。一体どんな特徴のあるハーブなのでしょうか。
エキナセアとは?
エキナセアとは、北アメリカ原産のキク科の多年生植物です。別名でエキナケア、ムラサキバレンギクとも呼ばれています。ちなみにエキナケアとはギリシア語でウニを意味する言葉が由来とされており、花言葉は「優しさ」だそうです。その昔、アメリカの先住民であるインディアンは、傷や熱病などを治す際の薬草として使用していたといわれています。
どんな特徴があるの?
エキナセアは、花の中央部分が大きく盛り上がっており、そこから放射状に花弁がついています。欧米ではハーブとして使用されており、味にクセがないためお茶にしても飲みやすいと言われています。
また、エキナセアには9種類の品種があり、中には「プリマドンナ」「ホワイトスワン」など優雅な名前のものもあり、花弁の色もピンクや白、レモン色など様々あります。薬用として利用されているものは、「プルプレア」「パリダ」などが挙げられます。
エキナセアにはどんな効能や効果、副作用があるの?
インディアンに薬草として使われていたエキナセアですが、どのような効能があるのでしょうか。また、副作用や禁忌とされている場合もあるようなので、知っておきましょう。
エキナセアの効能や効果
エキナセアには、免疫力を高める働きや抗炎症作用があるとされていますので、風邪やインフルエンザの予防に摂取すると良いでしょう。また、化粧品として使用されているものには肌湿疹やニキビを改善する効果があるとされています。
さらに、エキナセアは抗アレルギー作用もあるので、アレルギー性鼻炎、花粉症やアトピーなどの症状を和らげてくれる効果も期待できるようです。
副作用や摂取を避けたほうがいい場合は?
一般的にエキナセアには副作用はないと言われていますが、一部の人々にアレルギー症状が起こる可能性があります。まず、キク科植物にアレルギーがあるという人は避けた方が良いでしょう。アナフィラキシーショックや発疹、喘息などを引き起こす可能性が他の人より高いと言われています。さらに、喘息やアトピーなどの疾患がある人も控えた方が良いでしょう。
また、妊娠中や授乳中の人は控えましょう。肺結核、糖尿病、エイズ、自己免疫疾患のある人は摂取が禁忌とされています。。一般の人でも気になる場合は摂取量を控えたり、長期にわたって摂取するのは控えるようにした方が良いかもしれません。
エキナセアの活用方法
エキナセアは、ハーブティーとして飲まれることが多いのですが、他にもいくつか活用方法があるのでご紹介いたします。
チンキにする
必要なものはエキナセアと40度以上のウォッカやホワイトリカー、遮光性のある容器です。これらを1ヶ月放置し、濾したら出来上がりです。チンキはお湯や紅茶、水などに1〜2滴入れて飲むこともできれば、グリセリンなどと混ぜてスキンケアにも使えます。また、入浴剤やうがい薬として使用することもできます。
ただし、アルコールが強いため子どもや高齢者、アルコールが苦手な方にはあまりおすすめできません。状態が良ければ1年はもたせることができると言われていますので、ちょっと多めに作って、いつでも使えるようにしておくと良いでしょう。
サプリメントとして
エキナセアには、風邪やインフルエンザ、感染症を予防する効果があることお伝えしましたが、サプリメントとして効果的に取り入れることもできますよ。風邪やインフルエンザが流行りだす時期に1ヶ月ぐらい摂取すると、免疫力を高めることができてそれらの病気にかかりにくくなることが期待できます。
観賞用として
エキナケアは、花びらが散った後、頭状花と言われる部分が残ります。その部分を陰干しして、ドライフラワーとして楽しむことができます。また、エキナセアには花そのものに存在感があるので、切り花としても楽しめるでしょう。
エキナセアのハーブティー
エキナセアを気軽に楽しむにはハーブティーが一番!既にティーパックとして市販されているものがあるので、購入してみるのも良いですが、自分でドライの状態のものを他のハーブとブレンドするのもおすすめですよ!味にクセもなく、比較的飲みやすい上、淹れ方も難しくないので、ぜひ取り入れてみてください。
美味しい飲み方
ドライのエキナセアをティースプーンで1〜2杯、150ccの熱湯の入ったティーポットに入れて、5〜10分ぐらいゆっくりと蒸らすだけ!味にはクセがほとんどないと言われていますが、少し気になるという人は、お好みでハチミツやレモンなどを入れて飲みやすくしてみましょう。
また、応用編としてドライのエキナセアをパックにしたものと、レモングラスやカモミールなどと合わせてオリジナルブレンドのハーブティーを作ることもできます。味にクセがないエキナセアならではの飲み方かと思います。
飲んでも飾ってもOKのエキナセアで癒しタイム
エキナセアの特徴や活用方法について、お分かりいただけたでしょうか。昔から薬草として飲まれていたほどなので、エキナセアは、ハーブティーにして風邪予防するのも良し、お部屋に切り花にして飾って見て癒されるのも良しの魅力の多い植物なのです。ぜひ、明日から暮らしに取り入れてみませんか?