2017年8月28日更新

成分調整牛乳と成分無調整牛乳の違いとは? それぞれの特徴も

成分調整牛乳

牛乳には成分調整牛乳と成分無調整牛乳があります。ここではそれらの違いやそれぞれの特徴をご紹介していきます。生乳や加工乳、乳飲料などと牛乳の違いにも触れていきます。幅広い乳製品の魅力に迫ります。

  1. 目次
  2. 成分無調整牛乳は、いわゆる「牛乳」。では、成分調整牛乳は?
  3. 成分無調整牛乳の基本的な栄養価など
  4. 成分調整牛乳の栄養価やカロリーは?

成分無調整牛乳は、いわゆる「牛乳」。では、成分調整牛乳は?

成分無調整牛乳とは、いわゆる普通の「牛乳」のことですが、成分調整牛乳とはどういった飲料なのでしょうか。その調整の仕方にはいくつかの種類があり、その数だけ成分調整牛乳はあります。

成分調整牛乳は、脂肪分などを調整することによって、特徴のあるものを作り出せる

成分調整牛乳とは、読んで字のごとく、成分を調整した牛乳のことを言います。生乳から脂肪分を一部取り除いたものが低脂肪牛乳、逆に水分の一部を取り除くと特濃牛乳になります。他にも、牛乳には、ミネラルなども含まれており、それらの成分を調整することでさまざまな成分調整牛乳ができます。

成分調整牛乳の中でも無脂肪や低脂肪牛乳が安い理由

多くの方がお気づきのことでしょうが、成分調整牛乳の中でも、無脂肪牛乳や低脂肪牛乳は値段が安いことが多いです。スーパーマーケットなどでもその差は歴然。なんとなく安い方を選んでいる人も少なくないのではないでしょうか。

なぜ、成分調整牛乳の方が安いのか、それは加工の過程で取り除いた脂肪分をバターなどに使用することができるためです。ほかにも酪農家が調整牛乳用に原材料を安く売ってくれるような仕組みも整っているようです。無調整牛乳より手間がかかるのに安いのは、このように納得のいく理由があるのですね。

低脂肪牛乳と無脂肪牛乳について

成分調整牛乳の中でも、低脂肪牛乳は、生乳から脂肪分の一部を除去したものですが、具体的には乳脂肪分が0.5%~1.5%までのものを言います。無脂肪牛乳は脂肪分はほとんど取り除いているため、乳脂肪分は0.5%未満のものを言います。それぞれの詳しい栄養価についてはこの後記載します。

成分無調整牛乳の基本的な栄養価など

成分無調整牛乳、いわゆる牛乳の基本的な栄養価についてお伝えします。カルシウムが豊富な牛乳、実はそれだけではない栄養の王様と言っても過言ではない食品なのです。

そもそも牛乳と生乳の違いはどこにあるのか

牛乳は牛の生乳からできている、と言われてもピンとこない方も多いのではないでしょうか。生乳は牛乳のもとになる牛の乳そのもののことを言います。生乳は空気に触れさせないように保冷され、工場へと運ばれたのちに加熱殺菌処理をされて、牛乳になります。牛乳は牛の乳そのものをそのまま飲んでいるわけではないということですね。

カルシウムだけではない、栄養価が高い牛乳

牛乳はカルシウムが豊富な食品として誰もが良く知っているものですよね。しかし、実はそれ以外にも栄養がいっぱい含まれています。

人間の体を作ったり、生命活動をする上で重要なのが3大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)です。それらの働きをサポートするのがミネラルやビタミンなのですが、牛乳にはそれらがバランスよく含まれています。人間が必要とする栄養素をたくさん含んだ牛乳は、栄養の王様と言っても過言ではないかもしれません。

病気を予防する効果まで!

牛乳には上記の栄養成分の他にも、病気を予防する重要な機能が含まれていることもわかってきました。これを生体調整機能と言います。免疫力を高めたリ、菌への感染を予防したり、血圧を下げたりするその働きに、今後も注目していきたいところです。

成分調整牛乳の栄養価やカロリーは?

成分調整牛乳のそれぞれの特徴や栄養価などについてお伝えします。持病や健康状態等、自分に合ったタイプの成分調整牛乳を選んでみてはいかがでしょうか。

脂肪分をとりたくない人は、調整牛乳の無脂肪牛乳や低脂肪牛乳を!

ダイエット中の人や持病の関係で脂肪分をとりたくない人は、無脂肪牛乳や低脂肪牛乳を選ぶと良いでしょう。カルシウムなど、脂肪分以外の栄養価はほぼそのままです。たんぱく質が多めであるところも特徴です。牛乳に比べてカロリーは低いですが、無脂肪牛乳と低脂肪牛乳にその差はありません。

脂肪分を多めに調整した特濃牛乳も有ります

通常の牛乳よりも水分を一部除去し、脂肪分を多めに調整した特濃牛乳と言う成分調整牛乳もあります。濃厚な味わいが好きな方はもちろん、料理に使ってもコクが生まれて良いですよ。

ちなみに「牛乳」と表示できるものは、脂肪分の量に関係なく、原材料が100%生乳である必要があります。生乳以外の成分を何か加えた飲料は成分調整牛乳とは呼ばず、乳飲料、加工乳などと呼ばれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。成分調整牛乳と成分無調整牛乳の違いや牛乳と乳飲料などとの違いがおわかりいただけましたでしょうか。乳製品は幅広くいろいろな製品になっているので、さまざまなおいしさの違いを楽しんでみるといいかもしれませんね。