2017年8月1日更新
緑茶の効能と効果とは?副作用はあるのだろうか?
緑茶は体にいいと聞くけれど一体どんな効能があって体によい効果があるのでしょうか。暑い季節は水出しの緑茶もよく飲みますが、これもまた体にいい効能がたくさんあるようです。今回は緑茶の効能と期待される効果について調べました。緑茶の副作用も見てみましょう。
緑茶の効能と効果は
緑茶を好んで飲んでいる人に言わせると、「薬はいらない」というほど、緑茶はさまざまな効能があり、健康にいい効果が期待されています。緑茶は紅茶や烏龍茶と違い茶の葉を発酵させないため、生葉の成分をそのまま残している飲み物なので、生葉が持つカテキンやビタミンの作用がそのまま健康に良い効果となって発揮されます。
カテキンとポリフェノールの効能
緑茶に含まれるカテキンとポリフェノールの作用によって発がん性物質を抑制する働きがあるといわれます。そのためがん予防に期待がよせられます。またカテキンは善玉コレステロールを増やし悪玉を抑制してくれる作用があります。また体の老化防止につながる抗酸化作用があるので成人病の予防や動脈硬化や脳卒中、高血圧の予防に期待されます。
体の老化防止の面では血管の老化防止にも作用するので、心臓の動脈を柔軟にして血管のつまりを防いでくれるので心臓病に効果的だといわれます。
最近注目されているカテキンですが、お茶のカテキンは胃の粘膜を保護する作用があり、胃を守り消化を助けてくれます。そのため胃もたれや二日酔いに効果があると言われます。
カテキンは脳の中枢神経にも作用します。脳細胞の活性化が見込まれるのでボケ防止の効果や記憶力や学習能力を向上させる効果があると言われます。
殺菌の効能
緑茶には殺菌の作用があります。主にカテキンが作用します。たとえば緑茶の殺菌作用は口の中の細菌の繁殖を抑えて口臭予防に効果的だと言われます。また風邪菌など有害な菌の増殖を抑える作用があり免疫力をアップさせウイルスを撃退してくれます。そのため風邪やインフルエンザなどの予防に効果があると言われます。
食中毒のニュースでよく目にする腸炎ビブリオ菌や毒素型ブドウ球菌やコレラ菌などにも殺菌作用が働きかけると言われています。そのため緑茶は食中毒の予防に効果があると言われます。
ビタミンCの効能
緑茶にはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCの作用は美肌作りに効果的なのと同時に、気分を安定させストレスを和らげてくれる働きがあります。そのためストレス解消に効果的でイライラした気分を鎮めてくれます。
タンニンの殺菌の効能
緑茶に含まれるタンニンの殺菌作用で虫歯予防に効果があると言われます。歯と言えば
緑茶にはフッ素が含まれているので、その効能から歯を強くしタンニンの殺菌作用に加わり虫歯に対して抵抗力がつき虫歯になりにくい効果が期待されています。
カフェインの効能
緑茶に含まれるカフェインが中枢神経に作用し脳に刺激を与えて眠気をさましてくれます。コーヒーよりも強いものではありませんが、緑茶にもやさしいカフェインの効果があります。
水出し緑茶の効果・効能
緑茶の味わい方は急須に茶葉を入れてお湯をそそいで飲むだけではありません。暑い夏には水出しして冷たい緑茶も美味しくいただけます。水出しの緑茶も大変おいしいですが、水出しにした場合は温かい緑茶に溶け出すカテキンやカフェインがほとんど抽出されなくなってしまいます。しかし代わりに違う成分が抽出されまろやかな味とその成分の効果に期待されるのです。
水出し緑茶はカテキンではなくテアニンが豊富
水出しするとカフェインの量は激減して、カテキンはほとんど出なくなってしまいます。緑茶の特徴となる成分が出ないとなると美味しくないのではと心配されますが、水出し緑茶は渋味成分のカテキンの代わりに旨み成分であるテアニンが抽出されて緑茶の旨みを出します。渋み成分をほとんど含んでいない水出し緑茶は渋味が抑えられ、代わりに旨み成分のテアニンの抽出でまろやかな味わいになります。
水出し緑茶ならではの有効成分
緑茶はカテキンの作用が健康にいいと言われているのに、そのカテキンがほとんど抽出されないのでは効果が得られないのではないかと心配になりますが、水出し緑茶には水出し緑茶ならではの成分で健康に良い効能があるのです。水出し緑茶にはカテキンの代わりにエピガロカテキンが抽出されるのです。
このエピガロカテキンはお湯でいれる場合も抽出されているのですが、カテキンがエピガロカテキンを封じ込めてしまい、エピガロカテキンの効果が薄れてしまい温かいお茶では効果の発揮が見られません。水出しの場合はカテキンがほとんど溶けださないので邪魔されるものがないためエピガロカテキンの効果が得られるのです。
エピガロカテキンの効能と効果は、免疫細胞であるマクロファージへ活発に作用して免疫力アップに効果が期待されています。マクロファージとは免疫細胞を中心としたアメーバ状の細胞で体内に侵入した細菌やウイルス、ガン細胞を消化してしまう働きを担っている細胞です。そのためがんの予防や免疫力のアップへの効果につながると言われています。
また水出し緑茶はカフェインが少ないので妊婦さんやお子様にも安心して飲んでもらえる利点があります。
粉末緑茶のメリット・デメリット
粉末の緑茶は急須を使わず便利に緑茶を楽しめます。粉末のものは茶葉を粉末にしただけで、茶葉を丸ごと体内に取り入れることができます。お湯に溶けださない緑茶の有効成分を摂取できるわけです。緑茶の効能と効果を十分体で実感できるのは粉末茶なのかもしれません。
粉末の緑茶は煎茶を粉末にしたもので、体によい効能がたくさんあるカテキンを100%体内に取り入れることができその効果に大いに期待できますが、普通の茶葉より劣化しやすいというデメリットもあります。保存方法や保存場所には十分ご注意ください。
緑茶に副作用はあるのか?
効能や効果にメリットがいっぱいある緑茶ですが、こんな副作用もあるのでご注意ください。
アレルギーを起こす場合がある
緑茶に含まれているカテキンがアレルギー源となり、緑茶を飲むと胃が痛くなったり吐き気がする場合があります。
カフェインによる副作用
カフェインが苦手な方は緑茶のカフェインで中毒症状を起こしてしまう場合があります。カフェインが作用し中枢神経を刺激し寝つきが悪くなってしまったり、眠りの質が悪くなってしまうことがあります。カフェインは体内で分解されにくいので、妊娠中の方は蓄積しすぎてしまうと胎児に悪影響が出てしまう場合があります。
過剰に飲むと脱水症状や下痢の原因になる
緑茶には利尿作用があるので飲みすぎると脱水症状を起こしてしまう心配もあります。また健康にいいからと過剰摂取しすぎると下痢の原因となることがあります。
過剰摂取で肝臓障害や貧血を起こす原因になる
緑茶を飲みすぎると緑茶に含まれているカフェインやカテキンの過剰摂取に繋がり、肝臓に負担をかけてしまったり、鉄分の吸収を抑制して貧血になってしてしまうことにもなりかねません。
緑茶で薬を飲まないでください
緑茶に含まれているタンニンやカフェインが薬の吸収を妨げたり効果を抑制してしまう場合があります。緑茶で薬を飲むことはやめましょう。
美味しい緑茶は体にいい効果がいっぱい!
緑茶には体にいい効能がたくさんありその効果に期待されます。しかしいくら体に良いからと言って飲みすぎるのはよくありません。過剰摂取には気をつけましょう。
暑い時期は水出しに緑茶も大変おいしいです。冷たい緑茶はカテキンに代わる旨み成分が抽出されて、美味しさを増すうえ、免疫力のアップに効果的だそうです。緑茶!日々の生活に上手に取り入れ体の健康をはかってください。