2017年6月22日更新
マコモタケとはどんなもの？マコモタケの栄養や食べ方
マコモタケって聞いたことありますか？最近人気に上がる健康野菜なんですよ。JAの直売店や道の駅、ネットでも販売されています。今回はそのマコモタケについてのお話しです。注目されている栄養や食べ方をご紹介します。
マコモタケとは
マコモタケとは、池や沼や水田などの水辺に生えているイネ科の多年草です。シャキシャキした独特の食感のあるミネラルや食物繊維が豊富な野菜です。低カロリーで含有されている栄養成分から健康食品として、近年注目されています。
マコモタケはマコモの肥大した茎の部分
マコモタケはイネ科のマコモ属のマコモの根元にできる大きな茎の部分のことをいいます。このマコモは東アジアや東南アジアに広く分布していますが、日本でも全国の河や沼地などの水辺に生えています。マコモは2mほども草丈があり、見た目は巨大な稲という感じです。東アジアなどでは昔から食用や薬用として親しまれて使われている植物です。
このマコモですが、黒穂菌という菌が寄生しやすく、この菌に感染してしまったマコモは夏を過ぎるころになると、根元の茎の部分が肥大してしまいます。この肥大してしまった茎の部分をマコモタケといいます。
収穫時期が遅れてしまうとマコモタケの中で、黒穂菌がどんどん増えて胞子を作り始めてしまい、黒い斑点がたくさんできてしまいます。そうなってしまうと食味が落ちてしまい食べられません。
マコモタケの旬はいつ？
収穫時期を逃してしまうと黒穂菌が増えて食べられなくなってしまうというのなら、マコモタケの旬はいつごろなのかというと、マコモタケの収穫時期は9月下旬～11月くらいまでが収穫時期です。ですからマコモタケの旬というと9月下旬～10月半ば頃が旬の時期と言えます。
マコモタケの栄養
主な栄養にはたんぱく質、食物繊維、ミネラル（特にカリウムなど）、ビタミン（特にヨウ素やカロテン、ビタミンC、Kなど）が豊富に含まれています。マコモタケのカロリーは100gあたり21kcalととても低カロリーであるのに、体に良い効能のある栄養素を豊富に含んでいると健康食品の一つとして注目されています。
主な栄養素がもたらす効果
ほかの野菜に比べてマコモタケの栄養素の特徴は食物繊維とミネラルのカリウムが豊富に含まれていることが特徴です。食物繊維は腸内環境を整え、便通を良くする効果に期待され、便通がよくなることで美容にも効果的だと言われています。
そしてカリウムは、筋肉のエネルギー代謝に効果的に働き、そして神経伝達を良くする働きがあると言われています。また肝臓の老廃物を排出してむくみを取ってくれると言われ、利尿作用の効果から体内の不要なものを排出してくれるデトックス効果に期待されています。
マコモタケの美味しい食べ方
中華料理や台湾料理の食材に使われることが多いマコモタケは、クセもなくあく抜きする必要もないのでお料理に便利に使えます。外側の緑色の硬い皮を白い部分が出るまでむき、さっと茹でて使ったり、焼いたり、炒めたりして使います。新鮮なものなら、タケノコのように生でも十分食べられます。
マコモタケの味はほんのり甘くトウモロコシのような香りがするとも言われます。根元にいくほど甘くなります。ヤングコーンやタケノコ、アスパラに似た食感です。加熱具合によってシャキシャキ感からホクホク感を味わうことができ、香りも若竹のようないい香りがします。マコモタケの味の特徴つかんで、ぜひお料理にアレンジしてみてください。
マコモタケのおすすめの料理
＜素焼き＞
緑色の皮をむいたマコモタケをオーブンまたはグリルで焦げ色が付く程度に焼きます。そのままでも美味しいですが、みょうがの千切りや鰹節をのせ醤油をかけて食べたり、田楽味噌をつけていただきます。
＜和え物＞
皮をむいたマコモタケをスライスして、沸騰したお湯で軽く茹で、お好みの調味料（味噌砂糖やマヨネーズなど）で和え物として食べます。
＜天ぷら＞
マコモタケは油との相性がよく、天ぷらはマコモタケを美味しく味わうおすすめのお料理です。タケノコのような感じになると言われます。油との相性がいいのでパン粉を付けてフライにするのもおすすめです。
＜炒めもの＞
適当な大きさに切ってほかの食材と一緒に炒めものにすると美味しいです。もともと中華料理の炒めものによく使われるマコモタケ。シャキシャキする食感がマコモタケの特徴なので、その食感が残るように炒めるのがポイントです。小さく切りチャーハンに入れたり、ハンバーグや餃子、シュウマイなどの具に入れることも食感が活きて美味しい食べ方です。
＜きんぴら＞
線切にしてきんぴらにして食べるのもおすすめの美味しい食べ方です。
健康食品として注目されているマコモタケを美味しく食べよう
沼地などの水辺に生えているマコモタケは、特に食物繊維やカリウムを豊富に含み、健康に効果的な効能をたくさん持ち合わせている今注目されている健康食品です。旬は9月下旬～10月中ごろ。タケノコのような香りにシャキシャキとした食感が美味しく、クセがないので調理しやすい食材です。新鮮なものはそのままでも食べられるそうですよ。
素焼きにしたり、油との相性がいいので炒めたり天ぷらなど美味しいメニューもたくさんです。なかなかスーパーでは見かけませんが、JAの直営店や道の駅、またインターネットで購入できます。ぜひ一度ご賞味してみてください。
