2017年6月2日更新

さば節のだしの特徴とは?こんな食べ方ができます!

さば節ってどんなもの?鰹節の原料がたださばになっただけのものなのでしょうか?あまり聞かないさば節。鹿児島県の屋久島のお土産では名物らしいですよ。さば節から取っただしの特徴や食べ方をご紹介しながら鰹節との違いも見てみましょう。

  1. 目次
  2. さば節とは
  3. さば節の食べ方
  4. さば節なら屋久島のさば節!
  5. 屋久島に行ったらさば節を買おう!

さば節とは

さば節とはさばを煮た後に煙でいぶして堅くした節です。日本に流通しているさばにはいくつか種類がありますが、さば節の原料になるのは、主にゴマサバという種類のさばが原料に使われます。さばはもともと脂が多い魚ですが、その中でもゴマサバは脂が少ないさばで、脂の臭みが少ないのでさば節に適していると言われます。ゴマサバの水揚げ量は豊富で一年中水揚げされるので、鰹節に比べると価格が安いです。

だしの特徴

原料のゴマサバは脂が少ないさばとはいえ、それでもさばの独特な脂の風味は十分持ち合わせているので、さばの脂からくる強い香りと濃厚なコクと旨みが、さば節のだしの特徴にあげられます。さば節のだしは醤油や味噌と相性が合います。またほかの節から取るだしとも相性がよいので、ほかのだしと組み合わせて使われることも多くあります。

だしを取る時は鰹節からだしを取る時間の2倍くらいの時間をかけて旨みをひきだして取ります。冷えると生臭さを感じることがあるので、どちらかというと冷たいお料理よりは熱いお料理に向いているだしです。

鰹節との違い

鰹節との違いは、優しい風味のある鰹節のだしに対して、脂の甘さとコクが強く出ているのがさば節のだしです。だしに香り豊かな繊細な味を求めるのなら鰹節、荒っぽいけれど素朴で独特な味をだしに求めるならさば節を使ってだしを取ることがおすすめです。鰹節のだしの色は薄い黄金色なのに対してさば節のだしの色は濃い目です。

さば節の食べ方

ゴマサバの脂からの独特な風味が強いさば節のだしは、鰹節、宗田節、うるめ節など、ほかの節から取っただしとも意外に相性がよく、だしを組み合わせてお料理に使うこともあります。さば節はそのままスライスしても美味しく食べられるという、ほかの節とは違う食べ方もさば節の美味しく面白い食べ方です。

だしとして使う食べ方

さば節から取るだしは、旨みがよく出るようにゆっくり時間をかけてだしを取ります。冷えると生臭く感じる場合があるので、そばやうどん、ラーメンのつゆなど熱いお料理のだしに向いています。そばやうどんのだしには、さば節のだしに鰹節や宗田節などから取っただしを組み合わせて使う場合が多いです。独特の荒っぽいコクと甘みが濃いラーメンのつゆに合うとも言われ、ラーメンのつゆにもよく使われます。だしと言えばもちろん味噌汁のだしにも最適です。

さば節をそのまま食べる

煮たゴマサバを煙でいぶって作ったさば節は燻製のような香りがするという人もいます。鰹節はそのまま食べても美味しくありませんが、さば節は節のままでも美味しく食べられるのがさば節の食べ方の面白い特徴です。

さば節をスライスしてわさび醤油などをつけてつまみとしても美味しいです。醤油や味噌と相性が合うさば節。意外にマヨネーズとの相性もよく、さば節を刻んでサラダに加えてマヨネーズであえて食べるのも美味しい食べ方です。

だしを取るのとそのまま食べる一石二鳥の食べ方では、炊き込みご飯や、混ぜご飯の具に使って食べる方法もあります。さば節は節のかたまりにままでも美味しく色々なお料理にアレンジできる面白い節です。

さば節なら屋久島のさば節!

さば節の生産は全国生産の半分を静岡県が担っています。宮崎県でもさば節は有名ですが、なんといっても、鹿児島県の屋久島は特産品にさば節をあげるほど、さば節が名物になっています。
屋久島では昔から、屋久島近海で獲れるゴマサバを燻製にしてさば節として保存する伝統があります。一度蒸して燻製にするだけのシンプルなものですが、島民は今でも日常的に食卓に上がるお料理の一つとしてさば節を親しんで食べています。そのためさば節は屋久島のお土産としても人気があります。出来たての香りのよい柔らかいさば節や、小骨の処理がされ真空パックされた商品も人気です。地元のソウルフードとして賞味されているさば節は屋久島の名産です。

屋久島に行ったらさば節を買おう!

さば節はさばの中でも脂が少ないゴマサバを使って作られた節ですが、もともと身に含まれる脂肪分が多いさばだけに節に含まれる脂も多いのが特徴です。そのためさば節で取っただしは脂分から起因してコクや甘みが強くでただしになり、冷めると生臭さを感じることがあるため温かいそばやうどんのつゆのだしに使われるようです。鰹節などと違い、だしを取る食べ方だけではなく、節自体をスライスして美味しく食べることができるのはさば節の食べ方の面白いとことです。

一年を通して豊富に水揚げされるゴマサバで作ったさば節は色々な地方で売られていますが、とくに鹿児島県の屋久島は古くからさば節をソウルフードとして親しんできました。屋久島へお出かけの際は、ぜひ屋久島のさば節をお土産にご購入してみてくださいね。