2017年6月1日更新

だしをとったあとの昆布の活用法!食べることはできるのか?

だしをとったあとの昆布

常備だしとしてよく使われる昆布だし。昆布からの旨み成分が美味しいだし汁ですが、だしをとったあとの昆布、なんだか捨てるのはもったいない、なにか美味しく食べることはできないだろうかという声にこたえて、昆布だしをとったあとの昆布の活用法をご紹介します。

  1. 目次
  2. だしをとったあとの昆布は栄養豊富
  3. だしがら昆布の栄養
  4. だしがら昆布の活用法
  5. だしがら昆布をすぐに使わない場合
  6. だしをとったあとの昆布を上手に活用しよう!

だしをとったあとの昆布は栄養豊富

だしをとったあとの昆布ってだしに旨み成分や栄養素がでてしまい、使い物にならないのではないかと思うのは大間違い!だしがらの昆布にもちゃんと栄養成分があり、いろいろな使い方で美味しく食べられるんです。もう使い道はないだろうと思っていままで捨ててしまっていた昆布!実はいっぱい栄養があり、美味しく食べることができます。

だしがら昆布の栄養

だしがらの昆布には、昆布の粘り成分で代表的なアルギン酸のほか、ミネラル成分のマグネシウム、カリウム、そして葉素が含まれているんです。とくにだしがらの昆布の中に多く含まれているアルギン酸は高血圧の予防やコレステロール値の上昇を抑える効果が期待されています。

マグネシウムは中性脂肪を減らし血圧や血糖値を下げると言われています。なんと生活習慣病を予防してくれる効果もあると言われます。カリウムは血液の流れをよくしてくれる効能があるので心筋梗塞や脳梗塞の予防に効果が期待されています。そして葉素は髪の毛の育毛や、美肌に効果的だと言われ、脂肪を燃焼させる効能がありダイエットに効果があると言われています。

だしがら昆布の活用法

だしをとる昆布は肉厚で旨み成分が豊富に含まれている真昆布や利尻昆布、羅臼昆布などが主に使われます。だしをとったあとの昆布は、そもそもお料理の昆布巻きなどに使うような昆布ではないので、だしがら昆布もそのままでは美味しくないかもしれません。しかし少し手を加えるだけで、美味しく食べられます。まだまだ栄養素がたくさん含まれている昆布、そのまま捨ててしまうのはもったいないですものね。上手に活用しましょう!

だしがら昆布にお酢をかけて食べる

だし用の昆布は分厚くて、食べるための昆布に比べると少し硬いです。そのため食感をよくするために細かく刻んで食べることがおすすめですね。まただしをとったあとのだしがら昆布は、細胞が水を含んで膨らんでいる状態になっています。ボソボソした食感があるのはこのためです。しかし酢をかけることで昆布の細胞が水分を排出して細胞が引き締まるので歯ごたえがよくなり美味しくなります。細かく切っただしがら昆布に酢をかけるだけで美味しく食べることができます。

つくだ煮にする

昆布の佃煮はおいしいですよね。だしがら昆布を活用して昆布の佃煮を作ってみましょう。だしがら昆布を細かく刻んだり角切りにして水、醤油、砂糖、酢、みりんなどを加え煮込んで、だしがら昆布をつくだ煮に再利用してみましょう。

二番だしとして使う

だしがらは一度だけでなく、もう一度だしをとることができます。だしがら昆布に水を加えてゆっくりと煮出します。最後にかつお節を加え沸騰させて漉すと、もう一度だしをとることができます。普通、二番だしはあまり使いませんが、たとえば年末でおせち料理を作る時などには大量なだしを使わなければなりません。そんな時に二番だしを作るとたくさんのだしを作ることができます。

刻んでご飯と一緒に炊いてみよう

だしをとった後の昆布からもまだだしがとれるのならと考えた活用法は、白米を炊くときに刻んで一緒に炊く利用法!ご飯にだしがでて、なおかつだしがら昆布の栄養がご飯と一緒にとることができます。

ふりかけを作る

だしがら昆布、かつお節、煮干し、いりごま、ちりめんじゃこ、青のりなど、フードプロセッサーなどを使って細かくし、醤油や酒、みりんなどで味付けしてフライパンで炒めれば美味しく栄養たっぷりのふりかけとして活用できます。具材はお好みで構いません。大根の葉を入れても美味しいですし、ひき肉のそぼろを入れても栄養満点ですね。調味料も一味や七味、唐辛子などを入れてピリッとさせるのもよし、生姜を加えても美味しいですよ。

おやつ代わりに

だしをとったあとの昆布で美味しいおやつも作れます。作り方は簡単です。だしがら昆布をレンジに入れて加熱して塩をふれば、ダイエットしている人にも嬉しい、ヘルシーな昆布のチップスの出来上がりです。簡単ですよね。でも加熱しすぎると焦げてしまうので気をつけてください。

だしがら昆布をすぐに使わない場合

だしをとったあと、その昆布をすぐに調理できない場合は、ラップなどに昆布をぴっちりとつつんで、3日くらいなら冷蔵庫、それ以上保存したいのなら冷凍庫に入れて保存することができます。しかし、冷凍保存でも1ヶ月以内には使ってしまうようにしましょう。

だしをとったあとの昆布を上手に活用しよう!

だしをとったあとの昆布にもしっかり栄養があり、体にうれしい効能があったんですね。そうとわかれば捨てるなんてもったいない!簡単にできるおやつやふりかけ、つくだ煮に活用して美味しく食べてしまいましょう。すぐに調理できない時は、ぴっちりとラップして冷蔵または冷凍で保存できます。だしがら昆布、ぜひ美味しくご賞味ください。