2017年2月1日更新

しそ油ってなに?驚くべき効果と効能!

しそ油

しそはとても栄養が豊富で、健康維持に効果的な食材。天ぷらに、薬味にと大活躍ですよね。
では、しそ油はご存知でしょうか。
もちろん、とっくに使っているという人もいるでしょうが、初めてその名前を聞いたという人も少なくないはず。
しそ油とは、一体どんなものなのでしょうか。栄養は、しそと比べてどう違うのか、効果・効能はどういったものなのか、どのように使うのが一番効果的なのかなど、気になるあたりをまとめてみました。

  1. 目次
  2. しそ油とは
  3. しそ油の効果・効能とは
  4. しそ油の基本的な使い方とは
  5. しそは形を問わない万能選手!

しそ油とは

エゴマ

しそ油とは、シソ科の一年草であるエゴマの種から抽出した油のことです。
とても酸化しやすく、あまり日持ちしません。

しそ油ってどんな味?

しそ油というだけあって、ほのかにしその風味がします。
ただし、時間が経つと独特の生臭さが際立ってくるため苦手な人も多いのではないでしょうか。また、香りに敏感な人は、新鮮なうちから生臭さを感じ取ることもあるようです。

しそ油とえごま油の違いは?

しそ油もエゴマ油も、エゴマの種から抽出した油、すなわち同じものです。
昔はエゴマという名前になじみがなかったため、わかりやすいようにしその名前を使い、”しそ油”として販売されたようです。
その名残で、エゴマの知名度が上がった現在でも、しそ油とエゴマ油の両方の名前が使われているのです。

しそ油と亜麻仁油の違いは?

しそ油(エゴマ油)と並べて取り上げられることの多い亜麻仁油。
こちらは、亜麻の種子から作られる乾性油で、しそ油とはまったく違います。
原料だけでなく有効成分などもまるで違い、亜麻仁油にはポリフェノールの一種であるリグナンが豊富に含まれています。

しそ油の効果・効能とは

しそ油の成分ってどんなもの?

しそ油には、脂肪酸が豊富に含まれています。
飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、リノール酸、α-リノレン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸など。

しそ油の効果・効能とは

コレステロール値をさげる

しそ油には、脂肪やコレステロールを下げる働きがあります。それにより、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病の予防につながります。

肌の状態を整える

しそ油には、なめらかで柔らかい肌を保つ効果があります。保湿効果もあるので、肌の健康を守るほか、傷の治療にも役立ちます。
それと同時に、健康な肌を維持しようとする作用があるので、アトピーや花粉症、アレルギーにも効果があると言われています。

認知症を予防・改善する

しそ油には脳の機能を保ち、正常化する効能もあります。
それにより、認知症やアルツハイマーなどの疾患にも効果があるといわれています。

~まだまだこんなにある、しそ油の効果・効能~

喘息や気管支炎の緩和、湿疹の改善、不眠症の改善、リウマチ改善、うつ病改善、関節炎の改善など

しそ油の基本的な使い方とは

しそ油の使い方

しそ油の選び方

しそ油は熱に弱く、とても酸化しやすい油です。加熱すると肝心の栄養も壊れてしまう場合が多いので、買うときは低温圧搾(コールドプレス)で作られているものを選ぶようにしましょう。
低温圧搾されたしそ油は脱臭等がされていないので、敏感な人は開封したてでも独特のにおいを感じ取るようです。

栄養面を気にしなければ、加熱してもいい?

しそ油は加熱してはいけません。
加熱すると、栄養が壊れてしまうだけでなく、アクロレインという有害物質が発生してしまいます。
アクロレインが過剰になると、がん、アルツハイマー、脳梗塞などの原因になることが知られています。
ただし、出来上がったばかりの料理にかけるていどの熱ならば大丈夫ですよ。

しそ油のおすすめの使い方は?

しそ油の一番のおすすめは、冷たいまま使うことです。
そのため、マリネオイルやドレッシングにするのがいいでしょう。しそ油2と酢1を合わせ、そこに塩コショウを少し混ぜればドレッシングのベースができますから、そこに好きなハーブや香辛料を加えて、ぜひオリジナルのドレッシングを作ってみてください。もちろん、しそ油と酢、塩、こしょうだけでもおいしいですよ。

しそ油はそのまま飲んでもいいの?

もちろん構いません。
ただししそ油はクセがありますから、ほかのオイルやドリンクと割ったほうが飲みやすいです。

しそ油はどれくらい摂るのがいいの?

しそ油の効果や効能を得るためには、一日2gほどの摂取が理想とされています。
小さじにすると、だいたい2分の1ほどです。

しそ油の保存方法と賞味期限は?

しそ油はとても酸化しやすいです。
そのため、光や熱、酸素、水、金属など酸化を促すものに触れないように保管しましょう。
可能なら遮光性の高い箱に入れ、その上で冷蔵保存するのが一番いいです。

また、しそ油の賞味期限は未開封のものでだいたい半年ほど。
商品によっては一年ほどもつと記載されているものもありますが、できるかぎり半年を目安にしましょう。なぜなら、前述した低温圧搾で作られているものならば、それくらいが栄養、効果、効能の面からいっても妥当だから。なお、開栓後は1~2ヶ月で使い切るようにしましょう。

しそは形を問わない万能選手!

薬味としても、ジュースとしても栄養抜群で効果絶大なしそ。
そんなしそは、実は油にしてもとてもいい効果が得られるのです。ドレッシングもとても簡単に作ることができますから、この機会に、ぜひしそ油を取り入れてみませんか。