2018年2月6日更新

メヌケってどんな魚なの?料理と味についてのまとめ

メヌケ

魚料理の材料の中で良く見聞きするメヌケ。何だか間抜けな名前ですが、どんな魚がメヌケかご存じですか?刺身や煮付け、塩焼きや粕漬け、鍋などの料理にするとおいしいメヌケですが、実はその種類はたくさんあります。本ページではそんなメヌケにスポットを当て、味や旬までお届けします。

  1. 目次
  2. メヌケって一体どんな魚?
  3. メヌケの味
  4. メヌケの旬はいつだろう
  5. メヌケの食べ方
  6. スーパーで選ぶ際は注意しよう
  7. メヌケを選ぶときは慎重に!

メヌケって一体どんな魚?

名前だけ見聞きするとつい笑ってしまいそうな呼び名であるメヌケは、カサゴ目フサカサゴ科メバル属の数種類存在する魚の総称です。メヌケと聞くとどんな魚なのかパッと思い浮かびませんが、実は多くの方が一度は耳にしたことがあろう「アコウダイ」の別名でもあります。

一つの個体に対してメヌケと呼ぶのではなく、その種類の中の魚を総称して呼びます。メヌケと呼ばれる個体はいずれも体が赤くなり、大型になる特徴があるため、すぐに判断しやすいでしょう。メヌケは水深200~1000mもの深い海で生息しているため、陸に出ると水圧の急激な変化によって目が飛び出します。そんな目が出た魚であるため、「目が抜け出る」というところからメヌケとなりました。

粕漬けにすると赤みが残る

体表が赤いマダイなどは赤物として認識され、お祝い事にもひっきりなしに登場していますが、メヌケの仲間も色素量が多いため、粕漬けにすると赤みが残る魚です。そのため、メヌケは赤物として扱われている地域もあり、北海道や東北で鯛の代用品としてお祝いの席に出ることもあるのでそうです。赤く、体の大きさも大きいメヌケはそれだけでめでたい席に華を添える存在なのでしょう。

メヌケの味

実は超高級魚であるメヌケ。そんな滅多に手に入らない高級魚であるメヌケはおいしくないはずがありません。メヌケの味は淡白ながらも上品な口当たりのする食べやすい味わいです。そのため、小さいお子さんからご高齢の方まで幅広い年代の人たちに楽しまれています。クセもないので色んな料理にアレンジして和食洋食問わず手を加えることができますよ。

メヌケの旬はいつだろう

メヌケが旬とされている時期は、秋から春にかけての季節です。もともと上品な脂が乗っているメヌケはこの時期になると非常においしい脂が増します。真冬の1月~2月の時期は漁獲量も多く、身に脂が乗るので入手しやすいでしょう。しかし、この時期を超えると産卵期に突入するため、ぷっくりとした身は痩せてしまい、味や食感といった部分も期待が持てなくなってしまうため、注意が必要です。

メヌケの食べ方

超高級魚のメヌケ。しかし、そんな高級魚に合う料理とはどんなものが合うか分かりませんよね。淡白な味を大いに生かしたいところですから、誰でも上手に手をかけられる料理が知りたいものです。次はそんなメヌケに合う料理について見ていきます。

刺身

メヌケは鮮度の良いものであれば刺身として楽しむことができます。旬の時期のメヌケであればぜひそのままの素朴な味わいを堪能してみると良いでしょう。ぷりっとした食感が口の中で広がりますが、メヌケは刺身よりも火を通す料理の方が相性が良いとされているため、刺身にして残ったメヌケは他の料理に回しましょう。

煮付け

メヌケを食べる際の料理の仕方として最も適していると言える煮付け。メヌケはそもそも火を通しても身が硬くならないのが特徴のため、煮付けにしてホロホロの状態にすると身の歯触りがとてもしっとりと食べられます。魚臭さが気になる場合はお酒を加えて一緒に煮込んでいきましょう。料理の最後にしょうがを加えればしょうがの良い香りとともに鼻を突きぬけるおいしいメヌケが頂けます。

鍋にしたメヌケはどんな味の鍋とも相性が良いです。鍋は比較的長時間具材に火を通さなければいけませんが、身が硬くなりにくいメヌケは鍋の具材に適している魚だと言えるでしょう。身や皮から出汁もたくさん取れるのでより味わい深い料理として楽しみたい方には最適です。鍋にしたメヌケは口入れた瞬間、ホロッととろけてしまうような口当たりなので濃厚さも一緒に堪能できます。

塩焼き

塩焼きも火を長時間使うため、身が硬くなりにくいメヌケに合った調理方法です。素材の味をそのまま残した食べ方をしたいという方にも合っています。アツアツまで火を通したメヌケの塩焼きは口に入れるほど次を欲するおいしさがあります。

スーパーで選ぶ際は注意しよう

メヌケはスーパーなどで「赤魚」として売られていますが、赤魚の西京漬けや、赤魚の切り身などは価格も安く、簡単に手に入れることが可能なため、気軽に購入してしまいがちですが、高級魚であるメヌケと比較するとそのあまりの違いに驚いてしまうほど味も食感も劣ると感じる魚ですので、同じ魚と認識して口にすると脂のなさやパサパサ感が気になります。メヌケの重さが2~3キロであればキロ当たり出始めの頃で3500円にはなりますので、スーパーで販売している赤魚とメヌケは全くの別物だと頭に入れておきましょう。

メヌケを選ぶときは慎重に!

メヌケについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。あまり耳馴染みのない赤魚でもありますから、どんな料理が合っているか分からないということも多いでしょう。一尾まるまる入手できた際はラッキーですから、メヌケが最高においしく食べられる料理に手をかけてあげてくださいね。