2016年11月18日更新

食品添加物キサンタンガムの毒性

コーンスターチ

キサンタンガムは、増粘剤や安定剤として食品に添加されています。また、食品の他にも化粧品、洗浄剤、農薬、塗料など幅広い分野で使用されています。原料が細菌であることから、人体への影響が気になるところですが、特に強い毒性や危険性はないようです。

  1. 目次
  2. キサンタンガムとは。原料は細菌(バクテリア)?
  3. キサンタンガムの毒性
  4. 食品添加物としての用途や使用されている食品

キサンタンガムとは。原料は細菌(バクテリア)?

キサンタンガムは、トウモロコシなどのデンプン(コーンスターチ)を、キサントモナスという細菌を使い発酵させることによって作られる、天然の高分子多糖類です。成分は、グルコース、マンノース、グルクロン酸などの3種類の糖類からできていて、粘性があります。水にも溶け、酸や塩、熱、低温、酵素などにも耐性があるため、用途は幅広く、食品や化粧品などに使用されています。

キサンタンガムの毒性

キサンタンガムは、微生物を原料として作られる物質ですが、毒性はなく基本的には安全性に問題はないとされています。

ただし、培養液に含まれるタンパク質によるアレルギーに少し心配が残ります。
法令ではキサンタンガムに含まれる窒素の量は1.5%以下と規制されていますが、タンパク質として換算すると約9%に相当するためです。

また、原料となるトウモロコシが海外で遺伝子組み換えのものを使用されている危険性もあります。トウモロコシは、日本での生産が少なく、ほぼ海外産のものを輸入しているのが現状です。一時期、遺伝子組み換え食品については騒がれた時期もありましたが、こうして原料部分で使用されて、形に残っていない状態で摂取するというのは、私たちの目に見えない部分なのでちょっと心配です。

その他、キサンタンガムは原料にデンプンが含まれることから、大量摂取することで肥満や糖尿病になるリスクがあると言われています。また、消化しづらい性質上、軟便や下痢などの症状を引き起こす可能性もあります。

食品添加物としての用途や使用されている食品

キサンタンガムは冷たい水にもよく溶ける上、乳化力もあり、温度が変化しても粘性が変わらないという特性があります。食品添加物としての用途は、増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊料が挙げられます。また、成分表示上、他の天然の多糖類と併用した場合は「増粘多糖類」の一括表示のみで良いとされています。

具体的には、ドレッシング、ソース、缶詰、プリン、漬物、スープなど、とろみや粘質、材料を均一に混合させるための乳化が必要になるような食品などに多く使用されています。また、高齢者や嚥下障害のある人のために作られている食品への活用もなされています。

現在、超高齢社会になりつつある日本にとって、今後とろみ食の需要がますます増える可能性があります。それに伴い、人体へのリスクの少ないキサンタンガムのような添加物の需要も増えてくるかもしれません。