2017年6月6日更新

簡単便利で使い方豊富!ネギ油の作り方とは

ネギ油

ネギ油は中国では日常的に使われているポピュラーな油です。しかし日本で食べたいと思ってもほとんど手に入りません。というのもこの油、実は即席で作る油なんです。
最近人気の中華風調味料のCMでも、ネギ油入りと話題になっていますが、ネギ油とは一体どんな油なのでしょうか。

  1. 目次
  2. ネギ油とは
  3. 普通の油とは違う?味や特徴は
  4. 使い方はいろいろ

ネギ油とは

刻んだネギをゆっくり油で熱し、油にネギの香りを移したものをネギ油と呼びます。
殺菌や消化液の分泌促進、食欲増進などの作用があるといわれています。

自家製ネギ油の作り方

作り方は個人の好みでアレンジされることが多く、決まった方法はありません。味つけなしで風味を楽しむ場合もあれば、醤油や塩、味の素などで味をプラスする場合もあります。

わたしが家で作るネギ油は、下記材料を鍋に入れてコトコト30分煮るだけです。

  • 長ネギの青い部分あるだけ
  • ニンニクふたかけ
  • 生姜をニンニクと同じくらい
  • スライスした玉ねぎ
  • 油(我が家は米油)300cc

30分くらいで全部の材料が茶色になって非常に見た目は悪いですがそれで完成です。出来上がったものはざるで濾してから空き瓶に入れます。
生臭く脂っこい魚は主に濃い味つけで調理されますが、ネギ特有の強い香りと辛味成分が臭みやのしつこさを取り除いてくれますよ。

ラーメンやチャーハンに

ネギ油を作ったらぜひ試していただきたいのが、ラーメンやチャーハンといった身近な中華メニューです。
大さじ1-3を目安に使ってみてください。本格中華の味にぐっと近づきますよ。

普通の油とは違う?味や特徴は

ネギ油は普通のサラダ油にネギの風味が加わっているぶん、調味の手間を省きつつ食材にしっかり風味づけができる優れた調味油です。
詳しく特徴を見ていきましょう。

特徴

そのまま単独で食べるとネギの辛味が強すぎるため、炒め料理の風味づけに使うのが最適です。
白ネギを赤ネギに変え、ラードに溶け込ませた赤ネギ油や、白ネギをカラメル色まで熱し、最後に干しエビを加えた黒ネギ油。料理によってはネギに数種類のキノコを加えてから油で煮出したネギキノコ油など、豊かな風味のバリエーションが美味しく楽しめますよ。

味は?

ネギ自体の爽やかな香りが油全体に溶け込むことで、料理に味わいとコクを与えます。薄味で深みのある味わいを楽しみたい人にはぜひおすすめです。
中国沿岸部に位置する山東省では、乾燥ナマコを使った料理にこのネギ油は必需品であり、クラゲの塩漬けを使う料理では、最後の仕上げに入れるひと匙のネギ油が、料理の味を左右すると言われるほどなんですよ。

使い方はいろいろ

生姜やニンニクとともに、重要な香辛料として味のベースを担ってきたネギ。
もともと何にでも合いますが、麺料理や鶏肉料理、和え物などの香りづけにと幅広く活躍します。
作りすぎたら冷蔵庫に入れておき、好きな時にパパッと使えるところも魅力です。

ネギ油が合う料理

クセの強い肉類や魚類からあっさりした野菜、おかずや主食を問わずいろんな料理と合わせられます。
以下にネギ油のさまざまな使い道を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

おやつにサクサク!~餃子の皮のパイ~

ネギ油に塩を加えて餃子の皮に塗ったものを5枚重ね、表面にゴマをふってフライパンで焼くだけ!
生地作りいらずで簡単です。

蒸し料理なら~エビとエノキのあっさり蒸し~

蒸し器にエノキを敷き、上に中サイズのエビを殻付きのまま並べて蒸し、蒸しあがったら、熱したネギ油に豆豉醤(トウチジャン)とネギの小口切りを合わせた調味料をまわしかけます。香りを立たせたい時はしっかり熱してから使うのがポイントですよ。

めん類にも~干しエビの冷製パスタ~

酒に漬けて干しエビを戻し、パスタは茹でて水でしめておきます。ネギ油を作り、そこへ醤油と砂糖で味を調えたら干しエビを加えてパスタにからめたら完成。ネギ油がパスタによくからみ、エビの香りとネギのコクがバランスよく調和した一品です。

コーン油のネギ油を使って~ガツンと濃厚!鶏モモ蒸し~

鶏モモ肉を酒、塩、胡椒、ネギのみじん切り、生姜みじん切りに浸してから蒸し、熱いうちに一口サイズに切り、コーン油で作ったネギ油に醤油とオイスター油を加えた調味液をかけて味をなじませます。ネギ油は基本的にはキャノーラ油やサラダ油から作られますが、油の種類を変えるとさらに色々な口当たりや風味が味わえますよ。

シンプルな野菜炒め~単品でも美味しい!オクラの醤油炒め~

ヘタを取って軽く茹でたオクラを一口サイズに切って、醤油にしばらく漬けてから、ネギ油で炒めれば風味がしっかりし調味いらずです。

炒め煮にも~ジャガイモの炒め煮~

レンジにかけて火を通したジャガイモの表面をネギ油でこんがり焼き、醤油、砂糖、オイスターソースで味を調えたら水を少し足して煮詰め、ネギの小口切りを散らして完成です。スープに溶け込んだネギ油の香りでご飯が進みますよ。

保存方法は

ネギ油はすぐ使いきれる量を作り置きしておくのが良いでしょう。
容器はジャーなど密封できるガラス瓶を選び、冷蔵庫で保存するのが風味を損なわず変質を防ぐのに1番良い方法です。
1ヶ月ほどはそのまま使えますが、油は酸化するため、あまり長くなりすぎないよう、こまめに作り置きするのがコツです。

ネギ油を上手に美味しく食べる方法が分かったら、今日から早速料理に取り入れてみましょう。
ネギの香りと旨味が凝縮したいつもと違う味わいが楽しめますよ。