2017年4月27日更新

作り方にもこだわりが！中濃ソースの美味しい使い方とは？

毎日当たり前のように使われている地域もあれば、その名前すら知られていない地域もあるソース。
中濃ソースはそんな国内で認知度にばらつきのあるソースです。
しかしその美味しさの裏には独自のこだわりがつまっているんですよ。
今回は知っている人も役に立つ中濃ソースの作り方と使い方について紹介します。

目次
中濃ソースとは
原材料や成分の特徴
賞味期限と保存方法

中濃ソースとは

中濃ソースは主に関東から北の地域で多く使われ、何にでも合う万能ソースとされています。
一方関西では、お好み焼きソースや焼きそばソースなど、料理によってソースを使い分ける習慣があるため、中濃ソースを知らないという人も多いようです。

初めて見たという人は分からない？読み方について

中くらいの濃さのソースという意味から、中濃（ちゅうのう）と読みます。ちなみにさらに濃いものは濃厚ソースと呼び、とんかつソースやお好み焼きソースはこの濃厚ソースのひとつにあたります。

他のソースと使い方に違いがある？

日本人が好むハヤシライスやミートソース、ハンバーグに合う風味と、とろみ具合が扱いやすいの中濃ソースは、食材や調理法を問わず多くの人が手軽に使えるソースであり、現在も幅広い年代から愛されています。
ウスターソースや濃厚ソースで表現できない部分を上手に補っているソースであり、むしろこの利便性が中濃ソース最大の特徴であるといえましょう。
とはいえ、もちろん中濃ソースに特化した美味しいお料理はもちろんあります。
ウスターソースよりも辛さ控えめでまろやかな口当たりと、濃厚ソースよりも甘さを抑えたまろやかな風味は直接素材に付けて食べるとより美味しさを感じることができます。たとえば主にサンドウィッチやサラダのソースなどであわせ調味料のメインとして使うのがおすすめです。中濃ソース特有の野菜の香りがマヨネーズの酸味とマッチしますよ。

原材料や成分の特徴

ウスターソース、中濃ソース、濃厚ソースはすべてウスターソース類というソースに分類され、これら原材料の基本部分はほとんど同じです。しかし、より多くの人のニーズに応えるべく、材料の一部を少し変えることでそれぞれのソースのうまみに変化をつけています。

美味しさの秘密は原材料と作り方に

中濃ソースのすっきりした酸味とまろやかな甘みの秘密は原材料に見ることができます。
これらソースには甘みより香辛料としての作用の強いたまねぎが多く使われますが、中濃ソースはたまねぎの代わりにりんごを使用しています。また、常温でもほどよいとろみを保つためコーンスターチが使われていることも他のソースにはない大きな特徴のひとつです。

作り方についていえば、ここにも中濃ソースのこだわりが隠されています。
不要な野菜の切れ端に食塩などの調味料を合わせて瓶で熟成させたものがソースの始まりとされており、偶然生まれたこの方法をおよそ100年前まで実際に行なっていまいた。
しかしソースはまたたく間に人気となり、大量生産の必要にかられた結果熟成期間をおかずに野菜のエキスと調味料を混ぜ合わせそのまま瓶詰めする方法が長い間定番となります。手間暇がかからないうえ安価で提供できるとあって、この方法は大変有用とされてきましたが、最近また以前のように醸造、熟成過程を経て作るソースが注目を集めています。
下ごしらえした野菜や果物を醸造してエキスをとって、調味料を配合してさらに熟成。
中濃ソースの深みのある味わいには多くの手間と工夫がかけられていることが分かりますね。

気になるカロリーは？

中濃ソースの100ｇあたりのカロリーは132kcalであり、1回量大さじ1でだいたい22kcalです。これはウスターソースやほかの調味料に比べてやや高めのカロリーです。
特に注目すべき成分が炭水化物（糖質）であり、これは中濃ソースの炭水化物はケチャップやチリソースよりも高く、白味噌やすし酢に匹敵する甘さ。ナトリウムも高めですので、糖質制限などのダイエット中の人は控えめにしたいソースです。