2017年4月10日更新

醤油の賞味期限について。最適な保存方法は?

どこの家庭にもある醤油。醤油刺しにいれてテーブルの上にいつも置いてある家庭もあるますよね。また醤油のペットボトルや一升瓶を台所の下の収納棚に保存しています。こまめに買うことがない醤油。ここでは醤油の賞味期限と保存の仕方のお話をしていきます。

  1. 目次
  2. 醤油に賞味期限はあるの?
  3. 醤油の保存場所は?
  4. 容器によって醤油の保存に影響がでるの?
  5. 醤油は賞味期限が切れても腐らないけれど…

醤油に賞味期限はあるの?

醤油はいつも買うのではなく、ペットボトルや一升瓶で購入して、調理や食事の時に少量ずつ使う調味料ですが、この醤油、1リットルのペットボトルや一升瓶で購入して日にちが経っても、とくに腐敗した様子もなく数か月保存して使う家庭が多いにではないでしょうか。今さら聞けない醤油の賞味期限ってどれくらいなのか調べてみました。

醤油の賞味期限

醤油の賞味期限は種類や容器によって違いますが、おおよそのガイドラインは下記のようになっています。

・ペットボトルの場合
18か月(濃口・たまり・再仕込醤油)
12か月(淡口醤油)
*白醤油のペットボトル販売はほとんどありません

・ビンの場合
24か月(濃口・たまり・再仕込醤油)
18か月(淡口醤油)
8か月(白醤油)
*上記は開封しない場合です。

賞味期限が切れてしまうとどうなるの?

醤油は賞味期限が切れてしまったからといって、肉や魚のように腐るわけではありません。気をつけてみると買ったばかりの醤油は、透明感のある褐色をしています。しかし日にちが経ってしまうとくすんだ茶色になり次第に黒くなっていきます。

醤油は塩分を多く含んでいるので腐敗はしませんが、開封して空気に触れることで酸化してしまいます。そして色が黒ずんでいき、同時に風味がなくなり香りも薄くなってしまいます。味にえぐみが出ることもあります。

まれに醤油の上澄みに白いカビのようなものが浮く場合がありますが、これはカビではなく酵母菌が結晶化したものなので、すくい取ってしまえば問題はありませんが、風味はだいぶ落ちてしまっている状態です。

開封したらどのくらい味がかわらないの?

開封後の保証はありません。開封後は、1か月ほどで使いきることが理想です。あまり醤油を使わない家庭は、大きいサイズのボトルを購入せずペットボトルでも500mlサイズ、また瓶入りも小さいサイズを購入することをおすすめします。開封してしまうと酸化して味や風味に変化ができてきます。最近は密封して酸化を防ぐ工夫が施された容器に入った醤油も販売されています。その容器に入った醤油は開封前では18か月、開封後は約3か月、味や風味が変わらないと言われています。

醤油の保存場所は?

ではこの醤油、開封後はどこに保存したらいいのでしょう。台所の下に保存している家庭もあれば、床下収納に保存している家庭もあります。ともかく暗所に保管した方がいいようだと思われていますが本当に正しいのでしょうか。これから醤油の正しい保存方法をご紹介しますね。

冷暗所に保存

醤油は塩分を多く含んでいるので常温でも腐敗することはほとんどありませんが、おいしく保存するには酸化による劣化を防ぐため、光と熱と空気を避ける場所に保存してください。その理由から保管に最適な場所は、開封後は冷蔵庫が醤油の最適な保管場所です。開封前は冷蔵庫まではいかなくとも冷暗所で保存してください。

冷蔵庫の中でも野菜室が最適

開封後、冷蔵庫での保存は、冷蔵庫の中でも野菜室がもっとも適した保存場所なんですよ。醤油の保存は1~15℃が最適な温度だといわれています。冷蔵庫の中でも冷蔵室の温度は約0~5℃、冷蔵庫の野菜室は2~8℃。そう!醤油の一番最適な場所は冷蔵庫の野菜室なんです。また冷暗所とは、床下収納庫や台所の下などは光が当たらず暗所なのですが、季節によって温度が変化しやすい場所なので、このような場所などに保存する場合は温度計などを設置して温度管理をするようにしましょう。

容器によって醤油の保存に影響がでるの?

醤油はペットボトルや瓶に入って売られていますが、最初に醤油の賞味期限で説明したように、ペットボトルと瓶に入って売られている醤油は賞味期限が違います。どちらの容器に入っていても、醤油はほとんど腐りませんが酸化のスピードに違いがあります。

容器がペットボトルの場合

ペットボトルは内部に酸素を通してしまうので、醤油が酸素に触れて酸化しやすくなります。そのため賞味期限も短いです。購入の時はあまり大きいサイズを購入せず、使用量に合わせて大きさを選んで購入しましょう。

容器が瓶の場合

瓶は酸化を防ぎ保存もきいて賞味期限はペットボトルより長いです。未開封のものだと1年しても色や味、風味に変化はありません。しかし瓶も開封してしまえば酸化は進み徐々に劣化していきます。

最近開発された密封容器

近年開発された密封容器は、醤油を注いだ後にできる容器内の隙間に空気が入らないようになっています。この容器は醤油の保存の悩みである酸化を防止し、いつまでも美味しい醤油が味わえる容器とメーカーから好評されています。

醤油は賞味期限が切れても腐らないけれど…

普段なにげに使っている醤油にも種類や容器によって賞味期限がありました。塩分が多い調味料なので、賞味期限が過ぎても腐るわけではありませんが、徐々に色や風味が劣化していきます。上手に保存しておいしい醤油を楽しめるように保存場所を考えましょう。酸化防止の容器も開発されたようです。ためしに購入してみるのもいいですね。