2020年6月22日更新

豚こまと豚バラの違い

豚バラ

ほどよい重量感が料理のアイデアを広げる豚こまと豚バラの違いをご存じですか。どちらもあっさり、こってり、その日の気分によって味の変化を楽しめる豚肉ですが、部位やカロリーについて今一度知っておくとキッチンに立つ際役に立ちます。使用頻度の高い豚こまと豚バラの選び方も解説していきます。

  1. 目次
  2. 豚こまと豚バラの違いは分かりにくい!
  3. 豚こまと豚バラのカロリーは?
  4. 豚こまと豚バラの上手な選び方は?
  5. 似ているようで実は違う豚こまと豚バラ

豚こまと豚バラの違いは分かりにくい!

何か一品欲しいとき、手順の多い面倒な料理は作りたくない日にもパパッと簡単に作れる豚こま肉や豚バラは、楽をさせてくれる種類のお肉ですよね。その便利さ、手軽さから大量に買って小分けにし、冷凍保存している方も多いのではないでしょうか。

豚肉は本当に様々な姿に変えて、豊富な見た目のもの、そして種類がたくさん出回っています。しかし、あまりに種類が多すぎて豚こまや豚バラは他の豚肉より小さくカットしたものだというイメージ程度しかない場合も多いことでしょう。それくらい料理する側を困惑させるお肉と言えそうです。

豚こまとは?

細かくカットされたお肉の豚こまは、他のお肉のようにココの部位!と決まった定義がないのが特徴です。弾力のある食感はどこの部位だろうと考えながら食べていた方も多いことでしょう。

しかし、意外なことに豚こまはヒレやモモといったように、決まった部位が集められたお肉ではないのです。そのため、豚こまはモモ肉やロース、ヒレなどの様々な部位が集まって一つのパックで販売されています。

種類豊富なお肉の「切れ端」を集めている豚こまは、食べる側によって若干味に違いを感じるようです。

豚バラとは?

豚バラは豚のお腹側に存在するあばら骨の回りからとれるお肉のことを指します。豚のお尻側にあるモモ肉から見て、頭側の上部にあります。

豚バラは周知の通り、脂身を多く感じられる部位であり、また柔らかい歯触りなのも特徴と言えるでしょう。ゴムのようなお肉は食べたくないという方は、積極的に豚バラを選ぶ方もいますよね。

焼いても比較的柔らかくしっとり、コクを感じられる豚バラは、旨みをより感じやすい部位と言えます。ちなみに豚バラは、そのこってりさからベーコン作りの材料としても活用されています。

このように似たような見た目の豚肉でも、同じものというわけではありません。細かい違いがあり、混合してしまうこともありますが、豚こまと豚バラは全くの別物だということを覚えておくと良いですよ。また、値段は豚バラの方が高いことが多いため、そういった点も区別する材料として購入の際に参考にしてみると良いですね。

豚こまと豚バラのカロリーは?

豚こまと豚バラのカロリーについてですが、まず豚バラは100gの可食部辺り395kcalあり、豚こまは脂身によってカロリーが変動します。

豚バラのように特定の箇所のみを販売しているわけではないため、脂身の多く見えるパックはカロリーが高めになり、赤身が多く見えるパックはカロリーが多少低めになっていると考えて良いでしょう。

様々な部位の切れ端が集まった豚こまは、正確なカロリーを計算するのは難しいとされています。また、豚こまなどの種類は部位の表示をしなくても良いとされているため、余計に豚こまのカロリーをきっちり計算するのは困難です。

そのため、正確な数字を求めることはできませんが、豚こまに使われるお肉のカロリーを大体知っておくと良いでしょう。例えば豚モモは100g当たり183kcalで、豚ロースは100g当たり263kcal。豚ヒレは100g当たり130kcal程度になります。モモ肉とロースは脂身付きで計算されたものです。おおまかな目安ですが、豚こまを選ぶ際の参考にしてみてください。

(文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)から引用)

豚こまと豚バラの上手な選び方は?

豚こまや豚バラの違いは分かりましたが、いざたくさんの豚こまと豚バラを前にした際、どれを選べば良いのか分からないといった方も多いでしょう。よくお肉を手に取ってまじまじと選定している方もいますが、豚こまや豚バラの上手な選び方はどういった点を見れば良いのでしょうか。

豚肉から汁が出ていないか確認

豚肉のパックを見た際、たまにお肉から汁のようなものが出ているのを見かけますが、あれは細胞液が出ている状態のもののため、避けた方が良いでしょう。

豚肉から出ている細胞液にはいわゆる「旨み」が詰まっています。細胞液が出ている=旨みが排出されてしまっている状態のため、選ぶ際はパックを斜めに傾けて確認してみましょう。

赤身がはっきりとしているものを選ぶ

上手な豚肉の選び方で着目したい点は、はっきりとした赤身が確認できるかといった点も挙げられます。

陳列されている際は上から照明が当たっている状態のため、正確な色合いが分かりづらいこともあります。手に取って変色が確認できたものは避けましょう。

黒豚などの種類によっては、赤身がより強い場合が多いため、比較的判断しやすいかもしれません。また、赤身と脂肪部分がくっきりと区別されていることも選び方において必要なチェックポイントです。

似ているようで実は違う豚こまと豚バラ

豚こまと豚バラの違いについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。日頃から料理に多用する豚肉は、それぞれの違いについて知っておくと料理に生かすことができます。また、スーパーなどで購入する際も、選び方を熟知していれば失敗することはないため、是非この機会に豚こまや豚バラ料理の幅を広げてみてはいかがでしょうか。