2019年8月16日更新

みりんの代わりになるものとは?お家にあるもので今すぐ代用!

みりん

和食の調味料みりんはツヤ出しや煮崩れなどを防止してくれますが、切らしていたときのためにみりんの代わりになるものを知っておくと便利です。手頃な代用となるのはお酒ですが、日本酒がない場合は梅酒でもOKなのでなくても大丈夫です。また、メープルシロップでも可能なのでみりんの代用について徹底的に解説します。

  1. 目次
  2. 和食に必要不可欠なみりん
  3. みりんとみりん風調味料について
  4. 美味しさを最大に引き出すみりん…代用はできる?
  5. 意外性大!みりんは料理の旨みを引き出す重要役

和食に必要不可欠なみりん

和食を作る上で欠かせない調味料みりんですが、その調理効果について深く考えたことがあるという方は少ないのではないでしょうか。味の白黒をくっきりと付けるしょうゆに目が付けられがちですが、実は魚料理などの和食を作る上では思った以上に重要な役を担う調味料です。

みりんの調理効果を知っておこう

ぶり大根

みりんを直接口にしたことがない限り、どのような味付けになるか分からないことが大半ですが、基本的には料理の味を調える役割を持つみりんは、舐めてみると少し甘みがあり、自然に近い味わいを感じることができます。

そもそもみりんの原料となっているものは、もち米や米麹、焼酎などを40~60日程度熟成したものがみりんへと姿を変えます。そのため、みりんの味わいはほんのり甘いながらも優しい味わいとなっており、和食に使用すると上品な風味を与えることができます。

そんなみりんを使って得られる調理効果とは、コクや旨みを出したり、見た目にも嬉しい美しさを放つ照り、更には煮崩れ防止にも一役買います。また、具材に味の染み込みを早くするという点や、消臭にも調理効果があります。

今までレシピに書いてあったから何となく使っていた…という方も多いみりんはこれだけの効果を料理にもたらしてくれるため、和食料理にどれだけ欠かせない調味料なのかが伺えますよね。

みりんとみりん風調味料について

みりんはみりんでも、スーパーに足を運ぶと「みりん(本みりん)」と記載されたものと「みりん風調味料」と記載されたものがあります。一見何の違いもなさそうな酷似している二つのみりんですが、成分にはきちんと違いがあります。

本みりんは、もち米や米麹、そして焼酎をそれぞれ合わせ、三か月程度熟成させてからろ過する大変な手間がかかっている調味料なのです。

一方、みりん風調味料は特有の甘さを水あめやぶどう糖などの人工的な糖分を加えて作っているため、もち米や米麹、焼酎などから自然に出る甘さとは異なる味わいになっています。

本みりんと呼ばれるみりんはもち米、米麹、焼酎をしっかりと熟成させることで糖分を生成していきますが、みりん風調味料はその過程を踏んでいません。

そのため、スーパーで本みりんとみりん風調味料の値段は大きく異なります。やはりみりん風調味料の方が本みりんと比較して圧倒的に安価なのですが、より本格的な味わいを料理にプラスしたいという場合は本みりん使用の検討をしてみましょう。

美味しさを最大に引き出すみりん…代用はできる?

みりんは和食を中心に多くの料理に取り入れられる調味料です。しょうゆと同様に使われる頻度が高いクラスのトップ調味料と言っても良いくらいのため、使いたいときにみりんのストックが切れていた…なんてこともありますよね。しかし、みりんはわざわざ買いに行かなくても自宅にあるもので代用可能なこともありますので、みりんの代わりになるものをまとめましたので是非参考にしてみてくださいね。

日本酒と砂糖

みりんには消臭効果もあるとお伝えしましたが、その役割を担っているのがみりんに含まれるアルコールです。そのため、アルコール度のある日本酒と砂糖を混ぜ合わせることによって代用が可能になります。

みりんがない場合の代用はほとんどこの日本酒+砂糖でOKで、みりん大さじ1作りたい場合は、日本酒大さじ1と砂糖小さじ1で代用ができます。

日本酒がなくても大丈夫!梅酒でも代用可

みりんの代用となるものは基本的に日本酒+砂糖ですが、日本酒もないということもあるでしょう。

そんなときに頼れる代用品は梅酒と水飴です。ただし、本みりんの定義とされているアルコール度数が14%に対し、梅酒は20%あるので使用する場合は事前に煮切らせておきます。

梅酒だけの代用では照りを出すことが難しいため、照りも同時に出したいという場合は水飴もプラスしてみると照りを出すことができます。

水飴はみりん風調味料の配合されているため、代用が初めての方には少々抵抗がありますが、劇的に甘くなるわけではないので安心してください。イメージしているより優しい甘みと照りを出せますよ。

もう何もない…そんなときはメープルシロップ

アルコール度数のあるものや水飴などもう何もない…という場合でもなくても大丈夫です。もう一つ代用となるものは意外性の高いメープルシロップも挙げられます。

料理、しかも繊細な味付けが求められる和食にホットケーキにかける甘さ要素の強いメープルシロップを加えても大丈夫か心配になるところですが、実はメープルシロップは低カロリーでも有名で糖質も低いことで知られています。ミネラルやビタミンなどの栄養も含まれるシロップなので、砂糖の代わりに使用する方も多くなってきています。

位置的にははちみつと同様の役割で料理にもメープルシロップを使えます。しかも意外なことにメープルシロップと和食との相性は良く、苦味や塩味、酸味や辛味といったどのような味覚とも合うため、和食にも抵抗なく代用が可能です。

使用する料理によっても調理効果は異なりますが、メープルシロップで得られる調理効果はまろやかな味わいにしてくれたり、魚の臭みを消して旨み、コクなどを引き出します。見かけによらず深い味わいを出してくれるので日本酒や梅酒がないときに役立ちますよ。

使う具材によって代用を使い分けるのもアリ

和食と一口に言っても魚を使った料理や根菜類などをじっくりと煮込む煮物料理など様々ですよね。魚料理を作る際は、臭みをなるべく消したいためアルコールが入った日本酒や梅酒などで代用したいですが、根菜類などを使用した煮物などはほんのり感じられる甘み、コク、照りなどが重要になってくるためアルコールが含まれていないものでも代用可能です。

そのため、魚料理などで代用するみりんの代わりは日本酒(梅酒)などをベースにし、根菜類を煮込む煮物料理の代用にはアルコールが含まれていないメープルシロップで代用が可能ということになります。それぞれの和食の違いに沿って家庭に常備している調味料を使ってみると良いでしょう。

意外性大!みりんは料理の旨みを引き出す重要役

シンプルな見た目ながらも、その調理効果は絶大なみりんは料理にどれだけ重要な存在かが分かりました。調味料として加えることで味にも見た目にもより美味しくさせる要素をプラスしてくれるので、みりんがない場合は是非参考にしてみてはいかがでしょうか。