2019年2月11日更新

草果の食べ方、効能について

草果

近年日本でも人気の薬膳料理の火鍋。火鍋の中をよく見ると赤い実が入っているのを見たことありませんか。それ、草果という火鍋にも利用されている中国の食材の一つなんです。今回は薬膳料理にもよく利用されている中華食材の草果について調べました。草果の食べ方や効能についてご紹介します。

  1. 目次
  2. 草果は漢方として使われる中国の食材
  3. 草果の食べ方
  4. 草果は火鍋料理には欠かせないスパイス
  5. 草果の効能
  6. 日頃の料理に草果を利用してみよう

草果は漢方として使われる中国の食材

草果とは中国の食材の一つです。ショウガ科スグ属の植物の実です。別名、草果仁(そうかにん)とか草果子(そうかし)とも呼ばれます。英名はLiquorice Root。学名はAmomum tsaokaです。草丈は2~2.5mほどの高さのある植物で、草果の株に近づくと、舌をヒリヒリさせる思いがするような香りがしています。果実は成熟すると赤褐色になり、収穫後は辛みのある香辛料や、生薬として漢方の成分に使われます。

草果の食べ方

草果の実はほとんど味はありませんが、舌をヒリヒリと感じさせるため辛味のスパイスとして使います。草果は中華料理や、中国の伝統医学である中医学の考えに基づいて食材と中薬を組み合わせた薬膳料理の材料によく利用します。食材として利用するほかに薬効のある草果の実は、生薬として漢方薬の材料にも使われています。

お茶、果実酒、スープなどにして食べる

草果は乾燥した実を煎じてお茶にしたり、果実を焼酎に漬けて果実酒をつくり薬膳茶や薬膳酒として飲まれます。辛くて酸っぱい中華のスープや炒め物、おかゆなどにもよく利用されます。

草果は火鍋料理には欠かせないスパイス

スパイシーな香りが病みつきになる火鍋は、近年日本でも人気に上がる鍋料理です。火鍋はデトックス効果や滋養強壮効果のある中国の薬膳料理の一つです。

「食べるものと薬はそもそも同じもの」という薬食同源や、「日ごろからバランスのとれた美味しい食事を摂ることで病気を予防しよう」という医食同源という考えに基づいた中国の薬膳料理の一つである火鍋の材料に草果は欠かせない材料の一つとして利用されています。

草果は生薬としての薬効を持ち合わせている食材です。薬膳料理である火鍋は中国の伝統医学である中医学の理念に基づいて、薬効のある生薬と食材を美味しく組み合わせた鍋料理。薬効のある草果は火鍋には欠かせないスパイシーな材料として利用されています。

草果の効能

草果の効能は、一般的には消化を助ける働きがあると言われます。そのほか膨満感や胸のつかえ、嘔吐、下痢、マラリア、腎盂炎、発熱、発汗、悪寒を治める効能があると言われます。

薬膳の食材である観点から見た草果の効能

草果の持つ効能は、中医学の理念に基づく考え方で見てみると、

      

  • 薬性は温
  •   

  • 薬味は辛
  •   

  • 帰経は脾と胃

にあてはまり、草果の薬理作用に期待しています。中医学の基本の理念の一つである陰陽五行論に基づきそれぞれの働きを促進させたり抑えたりしながら効能を発揮し病気の予防の効果に期待している食材です。

草果の薬性の温の効能

中医学では、生薬の効果を持ち合わせる草果のような食材の薬性(効能)を、病気の症状に対応させて、温、熱、涼、寒と4つの薬性に分類しています。これを四気(四性)といいますが、その考え方から草果の薬性を見た時、草果は温の薬性を持ち合わせている食材にあたります。体を温めて興奮作用がある効能があります。

草果の薬味の辛の効能

中医学では生薬の薬効を酸、苦、甘、辛、鹹(カン・塩辛い)の5つの味に分類して、その食材の薬理作用をとらえています。その考えに基づくと、草果の薬味は辛。気の巡りを活発にし、燥湿発散(熱をとる)作用、体の機能を促進させる作用、また発汗作用がある薬理効果があります。

草果の帰経である脾の効能

五臓六腑という言葉を、みなさん、どこかで目にしたことがあると思いますが、中医学においては人間の内臓を肝、心、脾、肺、腎の5臓と、胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦(リンパ管)の6腑に分け、中医学の基本の理念の一つである陰陽五行論による解釈に基づいてそれぞれ5臓と6腑を五行説に割り当てて、その臓器の役割(作用)を定めています。    そしてその食材が持つ効果がどの臓器に影響して効果・効能を発揮するのかを帰経といいます。

その考えをもとに草果の薬効を見た場合、草果の帰経する臓器は5臓の中では脾、6腑では胃に帰経して効果や効能を発揮します。脾に帰経する草果の効能は胃の機能を整えて、水分の代謝を整える効果があるため、消化吸収がよくなり、むくみや下痢の予防をすることができます。食欲増進や解毒作用があり体の不要物を排出してくれます。

日頃の料理に草果を利用してみよう

中華食材の草果は火鍋など薬膳料理には欠かせないスパイスの一つです。中医学の考えでは薬性は温、薬味は辛、脾や胃に経帰する食材です。漢方薬の生薬としても利用される草果は、日ごろの食生活に摂り入れてバランスの良い食事を摂るようにすると、病気予防になるようです。食べ方は火鍋はもちろん、煮込み料理などに利用します。乾燥した実を煎じてお茶にするなら簡単に草果の効能を取り入れることができますね。草果!上手に摂取してみてください。