2018年5月7日更新

サワラのおいしい旬を知る!実は出世魚の絶品サワラの食べ方とは

サワラ

秋~冬に旬を迎える美味しいサワラ。実は名前が変わる出世魚であることをご存じですか?フライやタタキにされているサワラは良く見かけ、味わいも文句のないほど美味な限りです。しかし、ワラサとの違いやサゴシとの違いが曖昧な人も多いでしょう。そこで今回はこの2匹との違いをサワラの食べ方と併せてご紹介します。

  1. 目次
  2. サワラとは
  3. ワラサとの違い・サゴシとの違い
  4. サワラの美味しい食べ方は?色んなレシピを見て食べ方を決めよう!
  5. 当たり前になっているサワラ料理をもっと広めよう

サワラとは

見た目はスタイリッシュでとってもクールなサワラ。スズキ目サバ亜目サバ科サワラ属に分類されるサワラは大きいものでは1mを超える個体もいます。ビジュアルはほっそりしていますが、食用として基本的な和食の食材として幅広く活用されています。また、サワラは漢字にすると「鰆」。魚に春と表されていることから春を匂わせる魚だと言えます。しかし、サワラの由来となっているのはお腹の幅が狭いということで名づけられたとも言います。

ちなみにサワラの大きいもので過去最大の個体ではなんと115cmにも成長したサワラが漁獲されたそう。その大きさは一際輝いていて細身の体をより一層美しく見せました。貪欲でたくさんエサを食べるサワラは私たちの食卓に並ぶ魚ですが、実はそんな隠れた食欲旺盛な性格も持っています。

サワラの旬とは

サワラの旬とされる時期ですが、サワラは回遊魚であるため、旬とされる時期は地域によって違いがあります。関西では春先から初夏にかけての時期で旬とされていますが、関東での旬は真冬の寒い時期とされています。この関東で旬とされている真冬のサワラは「寒サワラ」と呼ばれており、産卵前の脂がたっぷりと乗った時期に該当します。サワラの身自体は非常に淡白で味噌に漬けこんだり洋食としてソテーしたりといった濃い味付けにしても美味しく頂くことができます。

どんな食べ方が美味しいの?

サワラの美味しい食べ方は前述したソテーなどの洋食も一つの食べ方ですが、他にもフライにしたりタタキにするのも美味しい食べ方です。魚特有のクセもないサワラは地域によっても様々な食べ方があり、昆布締めやなめろう、塩焼きや西京焼き、そして照焼きやマリネ、ムニエルやあんかけなど和洋問わず美味しい食べ方ができる魚です。

ワラサとの違い・サゴシとの違い

ワラサとの違い、そしてサゴシとの違いを明確にする前に、まずはサワラが出世魚だということから知っていきましょう。ご存じの通り、サワラは成長していくにつれて名前が変わる出世魚です。順番で言うと、関西での呼び名は「サゴシ」から「ヤナギ」、そして「サワラ」へと名前が変わっていきます。ということはサゴシはサワラよりも小さい個体ということになります。違いと言えばサワラよりも個体が小さいのがサゴシということです。

また、ワラサというサワラと名前が非常に酷似している魚もいますよね。見た目も少し似ていますが、実は違う魚です。どちらも出世魚の扱いを受けていますが、実はワラサはブリのことを指します。ワラサは成長していくにつれて名前が「ワカシ」、「イナダ」、「ワラサ」、「ブリ」とサワラ同様に名前が変わっていきます。ワラサという名前は最終的に大きくなるブリがまだ40~60cm程度の小ぶりな状態です。

サワラの美味しい食べ方は?色んなレシピを見て食べ方を決めよう!

サワラの上品で質の良い身はぜひ家庭で美味しく調理したいもの。切り身の姿になって手元にくるのが一般的ですが、鮮度の良いサワラは刺身にしても絶品です。他にも違う食べ方をしてサワラの美味しさを充分に味わってみるのも良いですよ。

サワラの菜種焼き

上品な味わいがあるサワラの料理は三つ葉をアクセントにした焼き物で頂いてみましょう。香り豊かな三つ葉と合わされば彩りの良い綺麗なお料理の出来上がりです。


<材料>

  • さわら(切り身) 2切れ
  • 卵 1個
  • 三つ葉 少々

(A)さわらの下味

  • キッコーマン特選丸大豆しょうゆ 大さじ1
  • マンジョウ芳醇本みりん 大さじ1

(B)炒り卵の調味料

  • 砂糖 小さじ1/2
  • 塩 少々

作り方はこちら(キッコーマン ホームクッキングレシピ)

サワラとオリーブのソテー

和食としての調理法が目立つサワラは女性に嬉しいオリーブと合わせてソテーにしてみてもOK。油もオリーブオイルを使い、オイル系の味を邪魔しないトマトなどにも最高に合う口当たりさっぱりとしたお料理です。


<材料>

  • さわら(切り身) 2切れ
  • 小麦粉 適量
  • 黒オリーブ 2個
  • ピクルス(小) 1本
  • プチトマト 2個
  • にんにく(みじん切り) 小さじ1
  • キッコーマンいつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ 小さじ2
  • レモン(しぼり汁) 小さじ2
  • デルモンテ・エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1

作り方はこちら(キッコーマン ホームクッキングレシピ)

当たり前になっているサワラ料理をもっと広めよう

和食を中心に私たちの食卓でレギュラー化しているサワラは春の訪れと共に食したくなるお魚です。味わい深く、淡白ながらも舌触りの良いサワラは上手に料理してあげることで食べ方が広がります。サワラ料理はお家料理としてもおもてなし料理としても役立つのでぜひサワラの美味しい食べ方を試してみてくださいね。