2017年2月16日更新

メープルシュガーとは ~使い方からカロリーまで~

メープルシュガー

メープルシュガーときくと、ホットケーキのメープルシロップを思い浮かべる人も多いかもしれませんね。
メープルシュガーとは、そのメープルシロップから水分を取り除いたもので、砂糖の一種。
このメープルシュガー、いったいどんな風に使われることが多いのでしょうか。味は? カロリーは?
気になるところをいろいろまとめてみました。

  1. 目次
  2. メープルシュガーとは
  3. メープルシュガーの栄養成分とカロリーとは
  4. メープルシュガーの基本的な使い方
  5. メープルシュガーって何かで代用できる?
  6. 身体のことを考えて、ぜひメープルシュガーを!

メープルシュガーとは

メープルシュガー(粉末)

メープルシュガーとは、シュガーメープル(サトウカエデ)の樹液から作られる砂糖。
厳密に言えば、樹齢40年以上のサトウカエデの幹から取れた樹液の水分を飛ばしたものです。

メープルシュガーとメープルシロップの違いは?

冒頭で、メープルシュガーはメープルシロップの水分を飛ばしたものであることはすでに述べました。
メープルシロップも、メープルシュガーも、サトウカエデの樹液から作られており、樹液を40分の1の体積になるまで煮詰めたものがメープルシロップ。そこから完全に水分を飛ばしたものがメープルシュガーです。
ですからもちろん、市販されているメープルシロップの水分を飛ばせばメープルシュガーになりますし、メープルシュガーに水分を加えればメープルシロップになります。
ちなみに、メープルシュガーからメープルシロップを作る場合は、メープルシュガーと水を2:1の割合で混ぜるといいでしょう。

メープルシュガーと普通の砂糖の違いは?

日本の場合、砂糖といえば上白糖のことを指します。
上白糖はサトウキビ、もしくはテンサイを精製して作られるものですが、メープルシュガーはサトウカエデから作られ、しかも樹液そのものから水分を抜いただけなのです。

また、砂糖やはちみつは赤ちゃんには与えてはいけないと言われていますが、天然の樹液であるメープルシュガーは赤ちゃんにも安心して与えられます。

メープルシュガーの賞味期限と保存方法は?

メープルシュガーは普通の砂糖と同じで、長期保存可能な食品です。そのため、賞味期限はありません。
たまに、中に褐色の粒が見えることがありますが、これは天然の成分がカラメル化しただけ。傷んでいるわけではにので、問題なく使用できます。
保存方法は、直射日光と高温多湿を避ければ常温で大丈夫ですよ。

ちなみに、メープルシロップの場合は冷蔵保存が必要で、賞味期限は2年ほどです。

メープルシュガーの栄養成分とカロリーとは

メープルシュガーは、既に述べたようにサトウカエデの樹液です。
そのため、樹木のもつ糖分と、大地に含まれるミネラル分の両方が、メープルシュガーには含まれているのです。
具体的には、たんぱく質、炭水化物、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガンなどが含まれます。

メープルシュガーのカロリーは?

メープルシュガーのカロリーは、100gあたり256.9kclaです。

メープルシュガーの基本的な使い方

メープルシュガーは、原材料こそ違うものの、砂糖の一種であることに変わりはありません。
ですから、通常の砂糖と置き換えてももちろん大丈夫。
上白糖と比べるとミネラル分が多く、カロリーが低いので、置き換えるだけでも健康と美容、ダイエットの効果がありますよ。

メープルシュガーは乳製品との相性が抜群!

メープルシュガーは、乳製品と組み合わせるとコクが出て、豊かな風味が楽しめます。
カフェオレやミルクティーには、ぜひメープルシュガーを使ってみてください。
また、牛乳のニオイが苦手な人は、ホットミルクにメープルシュガーを加えるとまったく気にせず飲めるようになるはずですよ。

もちろん、合う乳製品はドリンクだけではありません。
とくに、ヨーグルトに混ぜるのが絶品。海外では、朝食のヨーグルトとトースト、カフェオレのすべてにメープルシュガーを使うという人も珍しくないようです。

煮物にメープルシュガーを使えばとってもジューシー!

煮物に入れる砂糖をメープルシュガーにすれば、コクや風味が増します。
肉ならジューシーな仕上がりになるし、魚なら照りが良くなるしで、上白糖よりも一段上の仕上がりになるでしょう。

お菓子作りにもメープルシュガー!

もちろん、お菓子を作るときの砂糖をメープルシュガーにしてもかまいません。
メープルの香りと豊かな風味が、いつものレシピをきっと一段上の仕上がりにしてくれるでしょう。
お菓子の場合は、生地に入れる砂糖をメープルシュガーにしてもいいし、出来上がったものにメープルシロップをかけてもよさそうです。ちなみに、中に入れる場合、量はグラニュー糖と同量で大丈夫。

メープルシュガーって何かで代用できる?

メープルシュガーは砂糖ですから、上白糖やグラニュー糖など、ほかの砂糖で代用可能です。
ただし、元のレシピがメープルシュガーを指定している場合、たいていはメープルの風味をつけることが目的です。

レシピの味をできるだけ再現したい場合は……

メープルシュガーを指定しているレシピの目的をできるだけ果たそうと思うのなら、メープルシロップを代わりに使うといいでしょう。
ただし、メープルシロップは3割ほどが水分ですので、メープルシュガーと同じ風味や甘みを出すためには、そのぶん量を増やさなければなりません。そして、メープルシロップを増やしたぶんだけ、ほかの材料から水分を減らす必要があり、計算がとてもややこしいです。

できるだけ失敗なく仕上げたい場合は……

作るものがお菓子であれば、溶けやすさやお菓子作りに向いていることから考えて、グラニュー糖を代用にしてもいいでしょう。
グラニュー糖は、お菓子作りにもっとも向いている砂糖といっても過言ではありません。
ただし、風味はないので、その点でどこか物足りないものになってしまう心配もあるでしょう。

結局のところ、一番代用に向いているのは何?

メープルシュガーの代用として一番おすすめなのは、きび砂糖です。
きび砂糖には風味やコクがありますし、溶けにくい砂糖でもありません。
ただし、どうしても、風味の点ではメープルにかなわないし、お菓子作りの向き不向きでいうとグラニュー糖にはかないません。
どちらかに特化したいのであればメープルシロップかグラニュー糖を、そうでなければきび砂糖を使うのがいいでしょう。

身体のことを考えて、ぜひメープルシュガーを!

普通の砂糖と比べて、メープルシュガーはとても高価です。でもそれは、混じりけのない天然ものの証。
「カエデからとれるミルク」と言われるくらい含まれているカルシウムをはじめ、様々なミネラル分など、栄養豊富。それでいて、カロリーは砂糖よりもずっと低いのです。
今使っている砂糖をすべてメープルシュガーに変えるのは難しくても、せめて、毎朝飲むカフェオレやミルクティーのぶんだけでも、変更してみませんか。毎日メープルシュガーを摂れば、きっと健康も保たれるでしょう。