2017年6月2日更新

昆布だしの保存期間は?代用にはこれを使おう!

昆布だし

家庭の常備だしとも言われる昆布だし。作りすぎてしまった時や、その都度作るのは面倒なので作り置きしたい場合、保存期間はどのくらいなのでしょう。昆布だしの特徴を見ながら、昆布だしの保存期間、そしてもし昆布だしがない場合に代用できるものを調べました。

  1. 目次
  2. 昆布だしの栄養成分は?
  3. 昆布だしの保存期間は?
  4. 昆布だしの代用にはこれを使おう!
  5. 昆布だしを上手に保存!

昆布だしとは

昆布と言えば昔から「喜ぶ」に通じる縁起の良いものと知られていますが、栄養面でも体にいい効能がある食材です。その昆布からとっただしは健康にも美容やダイエットにも効果的と言われています。まずは昆布だしにはどんな栄養成分が含まれているのか見てみましょう。

昆布だしの栄養成分

昆布だしのカロリーは1カップ(200cc)で8kcalです。主な栄養素に葉素とカリウムの成分が豊富に含まれているのが特徴です。ミネラルにはカリウムのほかに、ナトリウム、そしてカルシウムやマグネシウム、リン、マンガンが少量含まれています。

昆布だしの効能と効果

昆布だしには体に嬉しい効能がいっぱいです。昆布だしは糖質や脂質の吸収を抑えコレステロール値の上昇も抑えてくれる効果に期待されています。主要成分の葉素の効能で体内の代謝を活発にしてくれる効果があると言われます。

また昆布だしには旨み成分であるグルタミン酸がたくさん含まれているので、それだけで美味しいと感じ、その分塩分を抑えることができて減塩につながると言われます。このグルタミン酸は胃のセンサーに働きかけて胃腸のはたらきを良くする効能もあり、過食を防ぎダイエットに効果的だと言われています。

昆布に含まれている粘り成分のフコイダンの効能で腸内環境を整える効果があり、便秘の改善に期待されています。便秘の改善で肌の調子もよくなりダイエットにも効果があると言われます。そのほか含有されているアルギン酸の効能で高血圧や動脈硬化の予防、胆石の予防に期待されています。

昆布だしの使い道

昆布だしはお料理のベースになる基本のだし汁です。サッパリした味わいに昆布からの天然の旨みがある昆布だしは、どんなお料理とも相性が合います。旨み成分のグルタミン酸のおかげで美味しさが感じられるのでその分減塩してお料理に使えます。

使い道は鍋料理、煮物、めん類のつゆ、味噌汁などさまざまです。常備だしとして使う家庭が多いです。昆布を煮出して作るほか、カットした昆布を水に入れて一晩冷蔵庫に置いておくだけでも簡単に作れるだしです。

昆布だしの保存期間は?

作りすぎてしまった時や、作り置きしたい場合、昆布だしの保存期間はどれくらいなのか調べてみました。

冷蔵保存する場合

冷蔵保存の場合の賞味期限は約1週間です。しかしこれはあくまでも目安であり、鮮度が変わらないというものではありません。水出しでとっただし汁ならそのまま冷蔵、煮出してとっただしは冷ました後にピッチャーやタッパ―などに入れて冷蔵庫で保存してください。

冷凍保存する場合

作り置きしたい場合は冷凍で保存することがおすすめです。冷凍保存の場合は2週間~1ヶ月程度保存できます。しかしこれもあくまでも目安で、風味などを保証しているものではありません。冷凍保存する際は1回に使う分量だけを小分けにして冷凍すると便利です。

保存する容器はタッパ―でもジプロップのようなフリーザーパックで構いません。製氷皿を利用して保存する方法も便利なようです。

次の日に使う予定があるのであれば、前の日に冷蔵庫に移して自然解凍するといいです。冷凍保存は冷蔵より長く持ちますが、やはり時間とともに風味が落ちて冷蔵庫内の臭いも移りやすいのでできるだけ早めに使い切ることがおすすめです。

保存に関しての注意事項

保存する場合は必ず冷蔵もしくは冷凍で保存です。作った昆布だしをそのままお鍋に入れてガス台に置きっぱなしは、その日のうちに使うのならば大丈夫ですが、そのままの状態で一晩放置してしまうと腐敗や酸化してしまいます。常温ではすぐに傷んでしまうので、その日に使わないのであれば、冷蔵もしくは冷凍保存しましょう。夏場の暑い時期などは使うまでに少し時間があるのなら、作っただし汁は冷蔵庫に入れておきましょう。

昆布だしの代用にはこれを使おう!

昆布だしがない場合はこんなものが昆布だしの代用に使えます。

昆布茶

昆布茶または顆粒の昆布だしを代用として使います。昆布茶はお料理の隠し味に使う人も多いかと思います。昆布を砕いて粉末にしたものに塩などを加えたものです。昆布の旨み成分がぎっしりと詰まっていており、主要な栄養成分は昆布だしと同じ葉素なので、昆布だしの代用には最適に使えます。

味の素

昆布の風味は出せませんが、旨みだけを出したいならば味の素を代用することができます。味の素は旨み調味料の一つで、主な原材料はグルタミン酸から生まれたグルタミン酸ナトリウムです。味の素というと体に悪いのではないかとの声も聞きますが、味の素は食品衛生法の食品添加物の調味料に分類されて、その安全性はきちんと保障された旨み成分をだす調味料です。昆布だしの代用に安全で手軽に代用できます。

とろろ昆布をいれる

とろろ昆布は昆布を加工した食材です。とろろ昆布を入れると昆布の旨みを感じることができ、代用できます。また汁に入れると柔らかくとろけるとろろ昆布はお料理と一緒にそのまま美味しくいただけます。

昆布だしを上手に保存!

昆布だしは天然の昆布からの旨みでサッパリした味と香りのよいだしです。旨み成分が多いので、塩を加えなくてもだしの味だけでも美味しいので、減塩もできると言われます。しかし常温で保存すると腐敗や酸化してしまいます。保存する場合は冷蔵もしくは冷凍して保存しましょう。保存期間はあくまでも目安なので、できればなるべく早めに使い切ることをおすすめします。